<アサドが得票率95%で4選を果たした> 10年以上にわたって内戦が続くシリアで5月26日に大統領選が行われ、現職のアサド大統領が4選を果たした。 得票率は前回の2014年より6.4ポイント高い95.1%。任期は7年で、父親の代から半世紀以上にわたって「アサド王朝」が続くことになる。 だがシリアの反体制派陣営や西側諸国は、この選挙は自由と公正さを欠く出来レースだと強く批判している。 選挙が実施されたのは政権が支配する地域のみ。また51人が立候補を届け出たが、アサド以外に出馬が認められたのは知名度の劣る2人の候補者だけで、反体制派は事実上、選挙戦から締め出されていた。 現在のシリアは内戦に加えて、国際社会からの経済制裁やコロナ禍による経済崩壊などいくつもの危機に見舞われている。 国連の仲介によって反体制派陣営も参加する憲法起草プロセスが進められているが、圧勝したアサド政権が民意を盾にして強権的な対応を続ければ、和平への道は一段と遠のくかもしれない。