<オーストラリアのデクスター・クルーガーさんは5月、同国人男性として最長寿の記録を更新した> 人生でもっとも偉大な発明だと思うものは?「洗濯機」 オーストラリアのクイーンズランド州南東に位置する町ローマで暮らすデクスター・クルーガーさんは5月、同国人男性として最長寿の記録を更新した。これを記念してメディアのインタビューに答え、長寿の秘訣は、鶏の脳みそを食べることだと語った。 1910年1月13日生まれのクルーガーさんは、5月17日に111歳124日となった。これにより、それまでオーストラリア人男性として最長寿記録の保持者だった、2002年に111歳123日で亡くなったジャック・ロケットさんを追い抜き、同国でもっとも長生きの男性となった。 この111年の間には、2度の世界大戦と、2つの伝染病(スペインかぜと新型コロナウイルス)の世界的大流行(パンデミック)があった。また、クルーガーさんが生まれたころは、冷蔵庫や電話が普及する前だ。 高齢者に関する情報を発信しているオーストラリアのサイト「ザ・シニア」のインタビューに応じたクルーガーさんは、これまでの人生でもっとも偉大な発明だと思うものは?との問いに、「洗濯機」と答え、「今のこれだけの人口で、(洗濯機がなかったら)どれだけの手洗いをしなければいけなかったか、想像してみてください」と理由を説明した。 また、オーストラリア公共放送ABCによると、長寿の秘訣は、鶏の脳みそを食べることだという。「あれは小さなごちそうです。一口で食べ終わってしまうけど」と述べたという。 息子のグレッグさん(74)も、クルーガーさんの長寿は、シンプルな暮らしとバランスの取れた食生活だと考えている。健康に良い食生活というと精進料理のようなものを想像してしまうが、グレッグさんによると、クルーガーさんは塩分や糖分、油脂はたっぷり取っているという。一方で、ジャンクフードはあまり食べてこなかったようだ。 クイーンズランド州のアウトバック(オーストラリア内陸部)出身のクルーガーさんは、常に自然に囲まれて暮らしてきた。食事は主に、自分が庭や農場などで育てたものだったという。そのため、クルーガーさんの身体はジャンクフードを消化するために酷使されてこなかった、とグレッグさんは父親の長寿の理由を分析している。 86歳で本を出版、95歳まで牧場で働き103歳まで1人暮らし オーストラリアのテレビ局セブン・ネットワークなどによると、クルーガーさんは7歳のときに父親から1頭の雌子牛を譲り受けた。以来、酪農家や獣医として、95歳になるまで自分の牧場で働き続けたという。 その後、103歳まで1人暮らしをしていたが、現在は高齢者用の介護施設で暮らしている。施設のマネージャーであるメラニー・カルバート氏はABCに対し、クルーガーさんは他の80代や90代の入居者よりも健康なうえ、一番頭が切れる人物でもある、と話した。 ===== カルバート氏はクルーガーさんの長寿について、遺伝や食習慣、定期的なエクササイズの組み合わせのおかげだとしつつ、最大の要因は、逆境をものともしないポジティブさだとしている。 クルーガーさんは、妻を亡くした86歳のときに初めて本を執筆。詩や回顧録など、これまで13冊を自費出版で刊行してきたが、最新作は自伝だ。カルバート氏は、このように目標を設定してそれに向かうことが、クルーガーさんがいつまでも元気でいられる要因だと考えていると話した。 ABCによると、長生きしたいという人へのアドバイスとしてクルーガーさんは、「質の良い食べ物を食べること」と述べた。また、普通の人たちは食事をとり過ぎだと指摘し、「死ぬほど食べ過ぎている」とも話した。 今後の目標を聞かれたクルーガーさんは、まずは112歳の誕生日を迎えることとし、その次は、オーストラリアでの最長寿記録を目指すと話した。現在この記録を保持しているのは、2002年に114歳148日で亡くなったクリスティーナ・クックさんだ。 Australia's oldest man to ever live shares the key to his longevity | ABC News