<男はなぜ最大1日7000回も腕立て伏せをするのか。その生活を1年続けたことで得られた哲学とは> 米ウィスコンシン州に住むネイト・キャロルが、前人未到の大記録に挑戦している。「ウィスコンシン・ステート・ジャーナル」によれば、彼は6月6日の時点で、過去12カ月間に150万231回の腕立て伏せを行ったという。 この、ほとんど不可能に思われる極端なチャレンジを彼が行っている目的は、それによって子供たちを奮い立たせ、同時に重要な目的のために資金を調達することだ。 1日の平均で、腕立て伏せの回数は4100回。ときには7000回に達することもある。キャロルはこの挑戦によって、殉職した警官や消防士の家族に対して、住宅やローンの支援を提供するトンネルズ・トゥ・タワーズ基金(Tunnels to Towers Foundation)の資金を集めようとしている。 さらに、キャロルは自分の子供たちに、目標を達成するために大切なことを教えたいと考えている。FOXニュースの取材に対し、「不可能に見える目標であっても、1日に対処できる量に分けたとき、どのように見えるかを子供たちに示したい」と、キャロルは語っている。 キャロルはまた、「この挑戦を始めるのであれば、ただ記録を更新するのではなく、もっと深みがあるものにしなければならないと思った」とも述べている。 あらゆる場所をジムに見立て 言うまでもなく、この1年間で筋肉は引き締まった。だが、「何よりも気がついたのは、毎日何千回も腕立て伏せを繰り返すというストレスに対して、自分の体がどう感じ、どう反応するかを意識できるようになったことだ」 キャロルが言うには、「最も劇的な変化」は肉体ではなく、「精神的な強さだった。そして、体は驚異的な創造物であり、適切に手入れしてコンディションを整えれば、大きな身体的ストレスに耐え、途方もない偉業を成し遂げると理解できた」と語っている。 キャロルは、年間150万230回という従来の世界記録を更新する重要な節目を記念するため、ニューヨーク市の緊急救援隊員たちのフットボール大会である第48回ファン・シティー・ボウルのハーフタイムに、腕立て伏せを行った。 ソーシャルワーカーとして働くキャロルはこの1年間、リビングルームでもオフィスでも、あらゆる場所をジムに見立てて、日々の仕事を行いながら腕立て伏せをこなしてきた。 キャロルはウィスコンシン・ステート・ジャーナルに対して、「これほどの腕立て伏せと、父親としての義務、フルタイムの仕事すべてのバランスを取ろうとすれば、ときには乗り越えなければならない障害が現れる」と説明している。 ===== 「日々の活動に腕立て伏せを組み込もうと努力している。腕立て伏せを4000回行うための時間を確保するのは不可能だ。腕立て伏せの優先順位を上げ、積極的に取り組み、1日のなかに組み込むしかないという事実を受け入れる必要がある」 膨大な数の腕立て伏せを立証するため、キャロルは「ログブック」にすべての腕立て伏せを「記録」している。さらに、大部分の腕立て伏せを撮影し、ユーチューブに動画をアップロードしている。キャロルの主張が正確であることを証明できる証人もいる。 キャロルの記録が、もしギネス世界記録に認定されれば、イギリスのアスリートであるパディー・ドイルが1989年に打ち立てた記録を塗り替えることになる。12カ月間の期限を迎えるのは6月13日。すでに記録は更新しているが、キャロルはその日までに回数を増やそうと、今も腕立て伏せに励んでいる。 そしてキャロルは、同じくらい困難な夢を追い掛けようとしているすべての人に向けて、励みになる言葉を送っている。「目標を設定し、それを追い掛けるだけだ」。 「目標を、何か自分が行うことではなく、自分そのものにすることだ。そうすれば困難な状況に陥ったとき、あるいは障害が立ちはだかって、やめるためや難しすぎると言うための便利な言い訳が見つかったとき、それでも粘り強くやり続ける方法が見つかるだろう。日々、小さな戦いに勝利することで、強さが身に付き、何が可能なのかが見えてくるようになる」 (翻訳:ガリレオ) ===== <【動画】第48回ファン・シティー・ボウルのハーフタイムで腕立て伏せするキャロル> この投稿をInstagramで見る Nathaniel Carroll(@nathaniel.louis.carroll)がシェアした投稿