<スピアーズはアーティストとして成功し5000万ドルの資産をもちながら、父親に「認知症」と呼ばれて自由に金を使えず、妊娠もできない> 人気歌手ブリトニー・スピアーズが、成人後見人に子宮内避妊具(IUD)の装着を強制されているのは不当だと裁判所に訴えた。自分はIUDを外して、赤ちゃんを産みたいのだ、と。 2008年から財産管理と生活面でのさまざまな決定について成人後見人制度を適用されているスピアーズは、適用の取り消しを求めており、6月23日にロサンゼルス郡裁判所にリモート出廷し、陳述を行なった。 スピアーズに言わせると、後見人制度は過剰に自分を支配し、自分を利用しようとするものだ。彼女はそのストレスから鬱状態に陥り、眠れなくなって、毎日泣いていると、裁判所に訴えた。 「結婚して赤ちゃんを産めるようになりたい。私は避妊のためにIUDを装着しているが、(後見人らは)もう子供を産ませまいとして(IUDを外す医療的処置を許可してくれない)」 スピアーズはさらに「彼らは私に週3回セラピーを受けさせ、精神科にも通わせている」と陳述した。「この後見人制度は虐待にほかならない。自由を奪われ、自分らしく生きられない」 ファンが「解放運動」を展開 これに対し、後見人制度の適用を求めた父親のジェイミー・スピアーズの弁護士は法廷で、「スピアーズ氏は娘が苦しみ、非常に傷ついているのを見るに忍びないのだ」と述べた。「彼は娘を心から愛している」 スピアーズの父親は2008年にロサンゼルス郡上級裁判所に、娘の資産と健康を守るため、緊急措置として「一時的な後見人制度の適用」を申し立て、認められた。その年のうちに追加的な手続きが行われ、制度は継続されることになった。 父親が後見人制度を求めたのは、スピアーズが薬物依存症の治療施設に入退院を繰り返したことに加え、過去に2回精神病院に入院したことがあるからだ。スピアーズには別れた夫ケビン・フェダーラインとの間に2人の息子がいるが、メンタルヘルスの問題で親権を失った。 今回の訴訟では、父親は5000万ドルを超える娘の資産が悪用されたり騙し取られたりしないよう、後見人制度の継続が必要だと訴えている。判例を見る限り、スピアーズが制度の取り消しを勝ち取るには、適切な判断ができる精神状態であることを証明しなければならない。 スピアーズのファンらは、後見人制度は不必要で違法だと主張し、ネット上で#FreeBritney(ブリトニーを解放せよ)運動を繰り広げている。 ===== 後見人制度の下でも、スピアーズは音楽活動を継続して、売上100万枚を超えるプラチナアルバムを世に出し、テレビにも出演。ラスベガスでの4年契約によるレジデンシー公演(一定期間市内のホテルに滞在して、継続的にライブを行う)も成功させた。 だが資産管理は後見人が行い、本人は自分が稼いだ金を自由に使うこともできない。 2019年末に父親は健康状態の悪化を理由に、一手に後見人を務めることを断念。スピアーズの長年の「ケアマネージャー」であるジョディ・モンゴメリーが一時的に共同後見人になった。 スピアーズは2020年に父親を完全に後見人から外すよう求めて訴訟を起こした。これに対して父親は、娘は認知症であり、資産をまともに管理できないと主張している。 本誌はスピアーズの代理人にコメントを求めている。