<1分でわかる、2021年の国際情勢を理解するために知っておきたいキーワード> 最近ニュースに頻出するこの「インド太平洋」とはどこを指すのか。 本来は海洋生物学などで用いられた用語で、インド洋から(西)太平洋まで、アフリカ東端からアジアのほぼ全域までを包括する。 この広大な地域に自由貿易圏を確保しようというのが、2016年に安倍晋三前首相が提唱した「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」戦略だった。 「インド太平洋」は今や、ジョー・バイデン米大統領からボリス・ジョンソン英首相までが口にするバズワードだ。普及の背景には「クアッド」と同様、米中対立の激化と米欧のアジア重視がある。 中国が広域経済圏構想「一帯一路」を打ち出したのが2013年。数年遅れて広まったFOIPは、自由貿易に航行の自由、法の支配をも掲げる。 (※ニュースを読み解き、教養を磨く方法と今後の世界のトレンドを奇才モーリー・ロバートソンが伝授。13の国・地域別に「羅針盤」となる解説記事を盛り込んだ本誌7月6日号「教養としての国際情勢入門」特集より)