<TikTokのフォロワー数70万人のイギリス人女性が「お金の話はノー」という業界のタブーを破る> 今や企業のマーケティングに欠かせぬ存在になったインフルエンサー。いったい彼らはどのくらい稼いでいるのか。大いに気になるところだが、この業界ではお金の話はタブー。 そこで、イギリスのインフルエンサーがフォロワーの好奇心に応えてくれた。 その人の名はスター・ホーロイド。Tik Tok で70万人弱、インスタグラムで5万4000人超のフォロワーを抱える彼女は、今年4月から6月までの3カ月間にソーシャルメディアで稼いだ金額を7月5日にTik Tokで明かした。 「これは釣りじゃない。ぶっちゃけ全部教えちゃう」彼女はまず、そう前置き。お金の話をすればコメント欄が荒れるのは分かっているが、それは覚悟の上だと付け加えた。このテーマで動画を制作したのは、多くの人に聞かれるし、「コンテンツ制作業界では、こういう話をする人はあまりいない」から。 「ここまでやってこられたことを誇りに思う」と言うホーロイド Star Holroyd/TikTok インスタで小遣い稼ぎ Tik Tokには一定の条件をクリアした動画投稿者に報酬を与えるクリエーター・ファンドという仕組みがあり、ホーロイドもその対象になっている。今年3月末時点で彼女のファンドには634.11ポンド(873.63ドル)の報酬が入っていたが、6月末時点ではその金額は1000.81ポンド(1378.84ドル)。つまり3カ月で366.70ポンド(505.21ドル)稼いだことになる。1日の稼ぎは最低で2ポンド(2.76ドル)、最高で33ポンド(45.46ドル)だった。 2つ目の収入源は単発の仕事。ホーロイドは、某企業の依頼でイギリス英語のスラングをテーマにしたTik Tokアカウントを立ち上げ、フォロワー数を伸ばすプロジェクトを手伝った。契約上の理由からか、彼女はこの仕事で得た報酬を明かさなかったが、関わったのは立ち上げ初期だけだという。 アフィリエイトも収入源の1つだ。インスタグラムでは「スワイプアップ」機能を使って企業のサイトにリンクを貼れる。フォロワーがサイトに飛んで商品を買えば、売上げの数パーセントが還元される。ホーロイドによれば、企業によってレートは異なるが、彼女の場合は8〜12%のコミッションが入るという。この3カ月のコミッション収入はざっと400ポンド(約550ドル)。ちなみに彼女が見せたスクショでは、前週の稼ぎは82.99ポンド(114.34ドル)となっていた。 これらの稼ぎでは少なすぎる? そう、もう1つ大物が控えている。 @starholroyd I actually tell you exactly how much! Feel free to ask any genuine questions - I'll try my best to answer! #learnontiktok #howmuchmoneyimake #fyp original sound - Star Holroyd ===== 「私の稼ぎの大半はズバリこれ」と、ホーロイドが言うのは広告とスポンサー契約だ。個々の企業からいくらもらったかは、契約で言えないが、月々の合計額は明かせるという。 4月は、税込み、マネージャーのコミッション込みで、5000ポンド(6500ドル超)。ただし5月は1700ポンド(2300ドル前後)で、ソーシャルメディアで発信を始める以前のフルタイムの仕事の月給より少なかった。6月は挽回して7800ポンド(1万1000ドル弱)だ。4月から6月までの3カ月間では、広告とスポンサー契約で、税込み、マネージャー手数料込みで、1万4500ポンド(2万ドル弱)稼いだことになる。 「見てのとおり、その月々でめまぐるしく変わる。しかも、雇用保障なんて一切なし」と、彼女は綱渡りの生業であることを強調した。 市場規模は138億ドル インフルエンサー活動での収入を明かしたこの動画は、ネットユーザーに好意的に受け止められた。ソーシャルメディアで影響力を獲得するには、不特定多数の人たちに、かなり突っ込んだ所まで自分の私生活を明かす覚悟が必要だが、その割に多くのインフルエンサーは懐事情には触れたがらない。 求職者向けの口コミ情報サイトなどから、さまざまな業界の給与水準はある程度見当がつくが、インフルエンサーの所得水準についてはそうは行かない。 近年では企業は、消費者の心をつかむ有力な手段としてインフルエンサーの活用を重視。結果的に、インフルエンサーも職業選択の1つとなっている。ドイツの調査会社スタティスタによれば、2021年に世界のインフルエンサー・マーケティングの市場規模は138億ドルに上ると予想されている。