<イギリス出身のインフルエンサーが、人種を超える「トランスレイシャル」を目指す。批判も声も多いが......> 自分は今や韓国人であり、人種を超えた「トランスレイシャル」になった──イギリス出身のインフルエンサーであるオリ・ロンドンは6月末、整形手術を終えた病院のベッドからYouTubeやツイッターでこう宣言した。 男でも女でもない「ノンバイナリー」だというロンドンの憧れの人は、BTS(防弾少年団)のジミン。彼のようになりたいと願い2013年以降、整形手術を重ねてきた。フェースリフトやこめかみのリフト、まぶたの手術をし、歯もいじったという。ジミンが好き過ぎるロンドンは自身の韓国名は「ジミン」だと言い、昨年1月には米ラスベガスで彼の等身大パネルと「結婚式」を挙げたことでも話題になった。 今回の手術はロンドンにとって、なんと18回目。目尻の上がった「韓国風の目」になり、「ようやく自分が韓国人だと思える。この外見だったら、韓国の人たちは今まで以上に私を受け入れてくれるだろう」と語った。「ジミンにも、私のことを誇りに思ってほしい。ジミンは私の究極のアイドルだから」 人生で初めて自分が美しいと感じている、韓国は私の文化であり母国だと話すロンドンは最高に幸せそうだ。だが、YouTubeのコメント欄などには「人種を変えるなんてできない」「これは行き過ぎ」といった批判が多く寄せられている。 トランスセクシャルがあるなら それでもロンドンは「トランスジェンダーがあり得るなら、トランスレイシャルもあり得る。自分の人生を最大限生き、なりたい人になり、愛を広めよう」と意に介さない。 ロンドンを支持する著名人もちらほらいる。米保守派コメンテーターのベン・シャピロがその1人。間違った体で生まれたという意味で、トランスセクシャル(性転換者)とトランスレイシャルは同じというロンドンの主張に、シャピロは「反対するのは偏狭な人だけだ」とツイートした。 強力な味方が、トランスレイシャルの先例といえるレイチェル・ドレザル。白人女性なのに黒人と長年偽ってきたことが15年に発覚し、全米黒人地位向上協会の支部長を辞任した人物だ。 ===== 芸能サイトTMZのインタビューで、ロンドンの件について聞かれたドレザルは「これはより広い意味では、共感と優しさの問題だ」と話した。「本当の自分でいることは文化の盗用とは違う。自分に正直でいる経験は、利益を得るために誰かの文化を盗むのとは違う。人は時にその2つを混同するが」 ロンドンが初めて人々の注目を集めたのは18年、イギリスのテレビ番組に出演し、ジミンの外見に近づくため整形手術に10万ドル以上かけたと明かしたとき(その額は今や24万ドル以上になる)。ロンドンの「韓国人への旅」は今回で終わりかと思いきや、ジミンそっくりになるまで整形手術を受ける予定だという。 BTSで思い浮かぶのは、「ラブ・マイセルフ(自分自身を愛そう)」のメッセージ。ロンドンの行為はそのメッセージと真逆のものか、それとも究極の形なのか? ちなみに、本人が7月4日にツイッターで「私はジミンみたい?」とアンケートを取ったところ、91.4%が容赦なく「ノー」と回答した。ロンドンの旅がまだまだ続くことだけは確かなようだ。 ===== <ジミンに似ている? 整形18回のオリ・ロンドンの現在の姿> Real Eyes, Realize, Real Lies 666 #olilondon #korean #transracial # pic.twitter.com/RK3tVJznqd— Oli London (@OliLondonTV) June 28, 2021