<公共交通機関でのマスク着用が義務付けられているアメリカでは、航空機内のトラブルが頻発。激昂して罵詈雑言を撒き散らす客に対し、訓練された乗務員の態度はさすが> 昨今のアメリカではよくある話だ。9月9日に新しい新型コロナ対策を発表したジョー・バイデン大統領は、航空機のマスク着用義務をめぐって頻発する暴力沙汰に触れ「少しは敬意を払え。テレビで、自分の務めを果たす客室乗務員たちに怒りをぶつける様子をよく目にするが、間違っている。醜い」 この演説の前後、あるカップルがまた事件を起こした。フロリダ州フォートローダーデールからカリフォルニア州サンディエゴに向かう米格安航空会社ジェットブルー・エアウェイズに搭乗しようとしたとき、マスクを適切に着用していないとして飛行機から降りるように指示されたのだ。カップルは、客室乗務員に対して怒鳴りまくり、ひどい暴言を吐き散らした 同乗していたアリス・ルッソはこのときの様子をスマートフォンで撮影し、動画を9月10日にインスタグラムに投稿した。「この2人は、マスクを適切につけなかったために飛行機から降ろされた。2人はずっと鼻からマスクを外していた」というコメントがついている。 この衝撃的な動画は、マスクを顎にかけた男性が、機体の前方に立って客室乗務員を罵り、怒鳴りつける場面から始まる。「よくもそんなことを!」と男性はわめき、手を差し伸べようとした乗務員スタッフに向かって、この便に乗るために「4時間も待ったんだ」と叫んだ。 自分はたった一度しか警告されていない、「この人(客室乗務員)に何か言われた瞬間に、マスクを直したんだ」と、男は言い訳し始めた。こんなことは「ひどすぎる」 この投稿をInstagramで見る Alice(@alice.rusa)がシェアした投稿 降りた後は乗客から拍手 次に、カメラは後部の通路にいた女性の姿を映し出す。この女性は搭乗時に「足がふらついていたので、ちょっと酔っぱらっていると思った」と、ルッソは説明している。 前方で怒っていた男性の妻だろうか、女性は乗客に向かって、しきりに息子のマスクが一時的に顔から落ちただけだ、と言っていた。 自分と息子は「謝罪し、マスクを着けなおした」と女性は訴えたが、乗務員はそれを認めなかった。「どうして私たちが追い出されなければならないの。わけがわからない!」「訴えてやる。私の知り合いはみんな弁護士よ!」 前方の男性は客室乗務員の横をすり抜けて座席に戻ろうとしたが、無駄だった。乗客からは「飛行機から降りろ」という声が上がった。この男女が最終的に飛行機を降りたとき、乗客から拍手が沸き起こった。 事件後、ジェットブルーは以下の声明を発表した。「同便に乗り合わせたお客様にはご迷惑をおかけいたしました。参考までに、乗務員は当社の規定に従わないお客様には注意するよう訓練されております」 「マスク着用をお願いしても聞かないお客様に対しては、規定に基づいた適切な環境を確保するために、離陸前に事態を収拾するよう最大限の努力をすることになっています」