「アウンサンスーチー」の記事一覧

クーデター直前にスーチー氏と国軍トップと会見した日本のODAビジネスの黒幕 狙いは何か?

<日本政府はミャンマーに関して「国軍とスーチー氏の両方にパイプを持つ強みを生かす」と言うが、それはビジネスになるならどちらの政権でも構わないという意味だった> 小雨に煙る東京・千代田区の「日本ミャンマー協会」前で14日、「軍事的企業との連携を直ちにやめろ」と叫ぶミャンマー人らのデモがあった。協会の渡邊秀央会長は、日本のODA(政府開発援助)ビジネスの黒幕とみられているからである。渡邊氏の大物ぶりは、2月1日のクーデター直前にアウンサンスーチー国家顧問とミンアウンフライン国軍総司令官と相次いで会ってい...

ミャンマー市民が頼るのは、迫害してきたはずの少数民族 「内戦勃発」が最後の希望

<国際社会に幻滅した市民らが一縷の望みを託す「少数民族連合軍vs国軍」の構図。当事者たちが語るその可能性> 国軍による弾圧が激しさを増すミャンマー(ビルマ)で抵抗手段を奪われた国民たちは今、少数民族の軍隊と国軍との全面戦争を求め始めている。かつては敵視すらしていた少数民族を救世主扱いするほど期待は高いが、どれくらい現実味がある戦略なのか。ミャンマーのエリート軍家系出身で民主活動家のモンザルニ、少数民族であるカチン民族機構(KNO)ロンドン本部のクントイラヤン事務局長、在日ビルマ・ロヒンギャ協会のゾー...

ミャンマー、国軍が鉄道職員に発砲か 兵員輸送の線路での抗議デモに圧力

<市街地に装甲車を配置するなど抗議デモへの圧力を強める国軍。ミャンマー全国で一触即発の状況が続く> 2月1日に起きた国軍によるクーデターとそれに反対する市民による抗議デモで社会的混乱が続くミャンマー。2月17日、中部の都市マンダレーでは治安当局による発砲事件が発生した。現地のメディアが発砲の様子をインターネット上にアップしたことなどから明らかになった。 ミャンマーのオンラインメディア「ボイス・オブ・ミャンマー」や米政府系放送局「ラジオ・フリー・アジア(RFA)ビルマ版」が18日午前相次いで伝えたとこ...

ネットでつながる、ミャンマーの抵抗運動は進化を遂げた

<街頭のデモ参加者は旧世代の精神と新しいツールを携えて軍との闘いに挑む> 国軍兵士たちが政府要人を拘束し始めた2月1日の早朝、ミャンマー(ビルマ)のSNSにはこんな疑問が飛び交った。「この国は時間を逆行しているのか?」 ヤンゴンやマンダレーといった主要都市に戦車が現れ、ハイウエーを封鎖している光景は、軍による1962年のクーデターや88年の民主化運動弾圧を思い起こさせた。 軍はヤンゴン市役所に兵を派遣し、首都ネピドーでは数百人の国会議員を軟禁。与党・国民民主連盟(NLD)本部にも入った。 こうした衝...

ミャンマー政変が浮き彫りにした米外交の凋落

<大きな困難に直面する民主主義としぶとく生き残る権威主義──ミャンマーの軍事クーデターが映し出すのは21世紀の世界が抱える問題そのものだ> ミャンマーの元首都ヤンゴンを訪れていたヒラリー・クリントン米国務長官が、アウンサンスーチーと対面を果たしたのは2011年12月のこと。当時、クリントンをはじめとするバラク・オバマ米大統領の外交チームは、アメリカの外交の重心を中東から東アジアにシフトさせる戦略の真っただ中だった。 その背景には、東アジア諸国でアメリカの影響力を強化することにより、中国の勢力伸張を牽...