「アゼルバイジャン」の記事一覧

アルメニアとアゼルバイジャン、停戦合意後も双方が戦闘継続を非難

アルメニアとアゼルバイジャンは、係争地ナゴルノカラバフで現地時間18日午前0時から停戦することで合意したが、双方が相手方はその後も戦闘を続けていると非難している。 アゼルバイジャン国防省は、ナゴルノカラバフ自治州に隣接するアグダム地域がアルメニアの空爆を受け、ジャブライル県なども砲撃にさらされたとした上で、同国軍が「適切な報復措置」を行ったと発表した。 一方アルメニア側は、アゼルバイジャン軍が2度にわたる攻撃を行い、戦場から負傷兵を後送したいとの申し出を拒否したとしている。 ナゴルノカラバフはアゼル...

トルコを紛争に駆り立てる「新オスマン主義」の危険度

<ナゴルノカラバフに介入するのはエルドアンの自意識と被害者意識ゆえ。「大国トルコの復活」の呼び掛けは、経済停滞で不満をためた国民のガス抜きに最適だ> たいていの人が忘れかけていたナゴルノカラバフ紛争が再び火を噴いた。国際社会は(珍しく一致して)四半世紀来の停戦の維持を呼び掛けているが、トルコだけは違う。同国のレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は無条件でアゼルバイジャンを支持すると宣言し、恒久的な解決につながらない停戦は無意味だと主張している(編集部注:ロシアは10月10日、アゼルバイジャンとアル...

「国際社会の無関心のせい」とアゼルバイジャン大統領 数百人の死者が出ているもよう

<ナゴルノカラバフの帰属をめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの戦闘による被害は双方の都市部まで及び、民間人も犠牲になっている> ナゴルノカラバフで再び戦闘が始まったのは国際社会の「無関心」のせいだ──。アゼルバイジャンのアリエフ大統領は自分の責任を棚に上げて、そう非難した。 同国西部のナゴルノカラバフ自治州では9月末から隣国アルメニアとの戦闘が激化し、4年前の武力衝突以来、最も深刻な事態に発展した。しかも今回は被害が双方の都市部にまで及び、既に数百人の死者が出ているもようだ。 アゼルバイジャン側の主...

突き刺さったミサイル アゼルバイジャン×アルメニアの火種は消し去れるか

アルメニアが実効支配し、係争地となっているアゼルバイジャンのナゴルノカラバフ自治州をめぐって、9月末から両国間で軍事衝突が再燃。 アゼルバイジャンのミンゲチェビル市もミサイル攻撃を受けた(写真)。 長年にわたり対立してきた両国だが、コロナ禍で社会のストレスが高まるなか政治家が愛国心をあおっているとの見方もある。 10月10日には停戦が発表されたが、先行きは不透明だ。 <2020年10月20日号掲載> ===== アパートが爆撃され、早速破られた停戦合意 BBC News-YouTube...

アゼルバイジャンとアルメニア、停戦直後に双方が合意違反と非難合戦

アゼルバイジャンとアルメニアは、ロシアの仲介によるナゴルノカラバフにおける停戦に合意したのもつかの間、互いに相手に合意違反行為があったと非難している。 ナゴルノカラバフでは9月27日以降の衝突で数百人が死亡。両国は捕虜交換と遺体引き渡しのため現地時間10日正午から戦闘を停止していた。 ただアゼルバイジャンは11日、首都バクーに次ぐ都市ガンジャがアルメニア側から大規模な空爆を受け、9人が死亡し、34人が負傷したと主張。この停戦合意違反への報復としてアルメニア系住民の居住区に航空攻撃を行ったと説明した。...

アルメニアとアゼルバイジャン、停戦および紛争解決の協議開始で合意=ロシア外相

ロシアのラブロフ外相は10日、係争地ナゴルノカラバフを巡り戦闘を続けていたアルメニアとアゼルバイジャンが停戦で合意したと発表した。 現地時間10日正午から停戦し、捕虜の交換と戦闘で死亡した人の遺体の引き渡しを行う。 ラブロフ外相はモスクワで10時間にわたってアルメニアとアゼルバイジャンの外相と協議。その後、現地時間午前3時前後に声明を発表した。 ラブロフ外相は、アルメニアとアゼルバイジャンが紛争の解決に向けた協議を開始することで合意したとも述べた。 赤十字国際委員会が人道支援で仲介役を果たす。 ラブ...

アゼルバイジャンとアルメニアで因縁の戦いが再燃した訳

<ナゴルノカラバフの帰属をめぐる長年の紛争が解決されぬまま暴発を繰り返す背景と歴史> アルメニアが実効支配するアゼルバイジャンのナゴルノカラバフ自治州で両国の軍隊が衝突し、にわかに緊張が高まっている。 両国はいずれも旧ソ連の共和国だが、ナゴルノカラバフの帰属をめぐってソ連崩壊前から対立。ここ数年も小競り合いが多発していた。ただ、今回の衝突は1990年代のような全面戦争に発展しかねない。詳しい背景を探った。 ■過去の全面戦争とは? 同自治州の独立宣言に伴い、1992年から94年まで続いたナゴルノカラバ...

アゼルバイジャン大統領、アルメニアに紛争地帯ナゴルノ撤退期限設定を要求

アゼルバイジャンのアリエフ大統領は4日、ナゴルノカラバフ地域での戦闘を巡り、アルメニアに同地域やその周辺から軍を撤退する期限を設定するよう求め、応じない限り軍事行動を停止しないと表明した。 アリエフ氏はテレビ演説で、同国軍は1990年代にアルメニア人勢力が占領した同地域を取り戻すために進軍していると指摘。 「アゼルバイジャンは1つの条件があり、それはこの国の領土の解放だ。ナゴルノカラバフはアゼルバイジャンの領土で、われわれは領土を回復する必要があり、必ず回復する」と宣言した。 「(アルメニア)が軍部...

米仏ロ、ナゴルノ紛争の即時停戦を呼び掛け共同声明 トルコ反発

ロシア、米国、フランスの3カ国は1日、旧ソ連のアゼルバイジャンとアルメニアの間で勃発したナゴルノカラバフ地域を巡る戦闘を巡り、即時停戦を呼び掛ける共同声明を発表した。これに対し、トルコは反発している。 米仏ロは、旧ソ連時代から続くナゴルノカラバフ地域を巡る民族紛争の調停に向け欧州安保協力機構(OSCE)が設置した「ミンスクグループ」の共同議長国。声明で「関与する軍事勢力に対し、即時停戦を求める」とし、アルメニアとアゼルバイジャンに前提条件なしに和平協議を行うよう呼び掛けた。 こうした中、トルコのエル...

ナゴルノ・カラバフ紛争はなぜ一大事か

<アゼルバイジャンとアルメニアの領土をめぐる地域紛争は、拡大すればロシア、トルコ、イラン、アメリカを巻き込む地雷原だ> アゼルバイジャン西部の山岳地帯ナゴルノ・カラバフで9月27日、紛争が再熱した。激しい戦闘で死者はすでに100人にのぼっている。この地域の支配権を争うアゼルバイジャンとアルメニアの対立は数十年前からくすぶり続け、断続的に起きる武力衝突や暴力的な事件で多数の犠牲者が出ている。 ナゴルノ・カラバフ地域は国際的にはアゼルバイジャンの一部として認められているが、居住者の多数を占めるアルメニア...