「アフガニスタン」の記事一覧

迫る米軍のアフガン撤退 40年戦争の「正しい」終わらせ方

<撤退期限を5月1日に控え、駐留延長かアフガニスタンの不安定化かで揺れ動くバイデン政権に求められる決断> ジョー・バイデン米大統領の政権は、アフガニスタンの長年の泥沼からついに抜け出すことができるのだろうか。 新政権が誕生したとき、バイデンはアフガニスタン政策について究極の選択を迫られていた。昨年2月にトランプ前政権が反政府勢力タリバンと合意したとおり、5月1日までに約2500人の駐留米軍を完全撤退させ、アフガニスタンが不安定化するリスクを取るのか。もしくは5月1日の期限後も駐留を続けることでタリバ...

過去最悪の治安情勢で、祖国アフガニスタンを捨てる人たち

<駐留米軍の完全撤収が迫るなか民間人攻撃が急増、故国を捨てて移住する動きが再び広がっている> ほこりまみれの街並みと雪を頂いた山々が眼下を飛び去っていく。飛行機がエンジン音を立てて上昇するなか、アフガニスタンのパスポートを握り締めたジャワド・ジャラリ(30)の目に涙があふれた。故国から去るのは、たやすいことではない。 「戦争はとてもむごい」と、報道写真家のジャラリは言う。「全てを奪われる。仕事も安全も、希望も夢も」 アフガニスタンでの紛争が始まってから20年近くがたち、アメリカは同国からの完全撤収に...

アフガン首都カブールで爆弾爆発、少なくとも6人死亡 標的の副大統領は無事、タリバンは関与否定

アフガニスタンの首都カブールで9日午前、サレー第1副大統領を標的にしたとみられる道路沿いの爆弾が爆発、副大統領は無事だったが、少なくとも6人が死亡した。反政府武装勢力、タリバンは関与を否定した。 サレー氏の事務所の報道官はフェイスブックで「アフガニスタンの敵がきょう再び、サレー氏に危害を加えようとした。しかしサレー氏は無傷で攻撃から逃れた」と述べた。 報道官は、ロイターに対し、爆弾はサレー氏の車列を標的にしたもので、複数の護衛官が負傷したと語った。 保健省の報道官によると、爆発で少なくとも6人が死亡...

ロシア諜報機関の汚れ仕事を担う、「29155部隊」は掟破りの殺し屋集団

<アフガニスタンの米兵に懸賞金を懸けた「29155部隊」──目的のためなら手段を選ばない秘密部隊の動向でロシアの狙いが見えてくる> ロシア軍の諜報機関である参謀本部情報総局(GRU)がアフガニスタンの武装勢力に金を渡し、現地にいるアメリカ兵を殺させている──そんな暴露記事がニューヨーク・タイムズ紙に載ったのは6月26日のこと。4日後の続報ではGRU系の銀行口座からタリバン系の口座への送金記録が存在することも明かした。 GRU──それはロシア大統領ウラジーミル・プーチンの命を受け、地の果てまでも出向い...

米兵の首に懸賞金を懸けていたロシアの「29155部隊」とは

<ロシアの諜報機関の特殊工作部隊が、アフガニスタンの米兵を殺せば賞金を出すとタリバンに指令を出していたことがわかった。二重スパイを猛毒ノビチョクで殺そうとしたのもこの「29155部隊」と言われるが、どんな組織なのか> ロシア軍の諜報機関「GRU」(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)に属する特殊工作部隊が、アフガニスタンに駐留するアメリカ兵の殺害を報奨金付きでイスラム原理主義勢力タリバンに依頼していたことが報じられている。西側諸国や周辺各国の不安定化を企むロシア政府の秘密工作を最前線で実行してきた部隊だ。...

コロナ危機を売名に利用するテロ組織の欺瞞

<世界各地の反政府組織はコロナ禍を利用して、自らを正当化し政府を批判するが、被害を受けるのは支配地域の住民だ> アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンがネット上で珍しい動画を公開した。よくある戦闘員の「勇姿」ではなく、マスクを着けた彼らが住民の家を訪れ、体温の測定や消毒液の配布をしている姿だ。英語のナレーションによれば、タリバンは既に新型コロナウイルスの爆発的な感染を抑え込んでおり、感染予防の情報班を結成し、診療所や隔離施設も用意している。 それだけではない。タリバンは中東地域で最も感染者の多いイラ...

アフガニスタンで病院と葬儀場に攻撃 新生児含め数十人が死亡

アフガニスタンの首都カブールで12日、病院が武装集団に襲撃され、新生児2人を含む16人が死亡した。犯行声明は出ていない。 東部ナンガルハル州でも同日、政府関係者や議員らが出席する葬儀の会場で自爆攻撃があった。少なくとも24人が死亡、68人が負傷した。 武装組織監視団体のSITEインテリジェンス・グループによると、葬儀場の攻撃については過激派組織「イスラム国」(IS)の分派組織「イスラム国ホラサン」が犯行声明を出した。ロイターはこの正確性を確認していない。 ガニ大統領はこの攻撃を強く非難。軍に対し、専...