「アフリカ」の記事一覧

新型コロナ、経済封鎖の影響で餓死する子どもが12万人以上増える、との試算

<新型コロナウイルスの感染は、感染症そのものよりも、都市封鎖、貿易制限などの措置の影響が子どもたちを危機にさらしていることがわかってきた......> 国際連合児童基金(UNICEF・ユニセフ)は、2020年7月27日、「新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、消耗症(深刻な栄養状態の低下)になる5歳未満の子どもが年間670万人増え、世界全体で5400万人に達するおそれがある」と発表した。そのうち半数以上が南アジア地域で、サハラ以南のアフリカと合わせて約8割を占める。 「感染症そのものより...

ゾウ大量死の原因は病原体か──可能性は低いがヒトに感染するリスクも

<ボツワナで281頭のゾウの死骸が見つかった大量死事件は未だ原因不明だが、その突発性、地域の限定性などから推測されることもある> ボツワナで数百頭のゾウが大量死した原因は、いまだに謎のままだ。中毒死の可能性もある一方で、これまで知られていなかった病原体が原因との説も浮上している。さらにはこの病原体が人間に伝染する可能性も示唆されている。 ボツワナ政府が7月12日に出した声明によると、同国北西部にあるセロンガ村周辺で、これまでに281頭のゾウの死骸が見つかったと報告している。これら「原因不明の死」につ...

コンゴ西部でエボラ出血熱拡大 20人死亡、50人前後の感染確認=WHO

世界保健機関(WHO)によると、コンゴ民主共和国(旧ザイール)の西部でエボラ出血熱が拡大しており、これまでに約50人の感染が確認されている。 WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン氏は、6月1日に当局が感染拡大を発表して以来、コンゴ民主共和国のエカトゥール州で48人の感染が確認されているほか、3人の疑い例が見つかり、20人が死亡していると述べた。 同氏は記者会見で、「まだ感染は拡大途上にあり、依然大きな懸念要因といえる」と指摘。同州にはコンゴ川の一部が含まれており、ここはコミュニティー同士...

アフリカで進行する「静かな感染拡大」 深刻な新型コロナのデータ不足

タンザニアのジョン・マグフリ大統領は4月中旬、新型コロナウイルスから国が守られるよう、全国的に3日間の祈りを捧げることを呼びかけた。だが1カ月も経たないうちに、大統領は新型コロナに対する勝利を宣言し、東アフリカに位置する自国への観光再開を呼びかけた。 世界保健機構(WHO)は、5500万の人口を擁するタンザニアは東アフリカ地域でも最も医療システムが脆弱な国の1つで、国内でのウイルスまん延についてはほとんど情報がないと警告していた。 信頼できるデータの不足はアフリカ諸国の多くに共通する問題だ。国によっ...

超希少ゴリラの子連れの群れ、初めて撮影に成功

<エコツーリズムによるゴリラとの共存を目指し、自ら狩猟を禁じてきたアフリカの村にも大きな希望が> アフリカのナイジェリアとカメルーンの国境にまたがる1万2000平方キロ程の山地の森に生息するクロスリバーゴリラは、今ではせいぜい300頭しか残っていないとみられている。ゴリラの亜種の中でも最も深刻に絶滅が懸念される種類だが、生息数の回復に希望の兆しが見えてきた。 国境地帯のムベ山脈に設置されたカメラトラップ(自動撮影装置)が今年5月と6月にとらえた画像に、赤ちゃんを連れた群れの姿が映っていたのだ。複数の...

ナイジェリアの分離独立「ビアフラ闘争」、内戦から半世紀を経ても未だ終わらず

<悲惨な内戦の終結から半世紀を経た今も、独立を望むイボ人と抑圧する政府の構図は変わらない> 若い人が知らないのも無理はない。50年前のことだし、あれからも世界中で数え切れないほどの紛争や内戦があったのだから。 1970年の1月15日、ナイジェリア(今やアフリカの大国だ)の内戦が、少なくとも形式上は終わった。南東部のイボ人が1967年に「ビアフラ共和国」の分離独立を宣言したことに始まる凄惨な争いだったが、負けたのはビアフラ側。ほぼ3年にわたる内戦と飢餓の犠牲者は200万~300万人とされるが、その大半...

ボツワナでゾウが275頭以上が原因不明の大量死 政府が調査

ボツワナで原因不明のゾウの大量死が発生し、政府は2日、調査を開始したと発表した。政府によると、死んだ象の数は確認されただけで275頭で、2週間前の154頭から急増している。 死んだゾウは、ボツワナ北部のオカバンゴ地区で数カ月前に最初に発見された。当局が原因を調べているが、死骸は無傷の状態で密猟の可能性はないという。 ボツワナの環境資源・保全観光省の声明によると、ジンバブエと南アフリカ、カナダの3つの研究所に死骸から採取したサンプルを送るという。 保護団体「国境なきゾウたち(EWB)」が政府のために作...

ガーナ、人種差別に苦しむアメリカ黒人に「帰還」を呼びかけ

<奴隷貿易の拠点だったガーナは黒人のふるさと。「今の場所で必要とされていないならとどまることはない、アフリカは皆さんを待っている」> 黒人男性ジョージ・フロイドの拘束死事件を受けて巻き起こった人種差別をめぐる議論は、海を越えて世界中に広まっている。西アフリカのガーナの観光相は、アメリカをはじめ世界各地のアフリカ系市民に「今いる場所に自分が必要とされていないと感じたら」戻ってきなさい、と呼びかけた。 6月5日、ガーナの首都アクラにあるW.E.B.デュボワセンターでは、フロイドの追悼式が開かれた。式に出...

米・黒人暴行死への抗議、世界に拡大 欧州・アフリカで

米中西部ミネソタ州で発生した白人警官の暴行による黒人男性死亡事件を受けた抗議活動が全米に広がる中、欧州やアフリカなど世界各地でも「黒人の命は大切だ(Black Lives Matter)」のスローガンを掲げ、人種差別に抗議する集会が開かれた。こうした平和的な集会では、社会、経済的な格差のほか、過去の欧州列強による植民地化時代からまとわりつく人種主義などがクローズアップされ、オランダの首都アムステルダムで開かれた集会ではブラック・ヘリテージ・アムステルダム・ツアーズの創業者、ジェニファー・トッシュさん...

西アフリカ諸国で新型コロナウイルスの市中感染拡大 WHOが懸念を表明

世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局のマシディソ・モエティ事務局長は30日、多くの西アフリカ諸国における新型コロナウイルスの市中感染を懸念していると述べた。 アフリカ・サハラ砂漠以南(サブサハラ)ではこれまでに約2万3800人の感染者が確認され、死者は900人を超えている。多くの国では一部の主要都市を対象としたロックダウン(都市封鎖)などが実施されている。 4月28日にはセネガル政府がカザマンス地方の市中感染で別の25人に感染が拡大したと発表した。 モエティ事務局長は記者会見で「一定の市中感染が...