「イスラエル」の記事一覧

ネタニヤフはノーベル平和賞受賞に値するか?

<UAEおよびバーレーンとの国交正常化合意により来年のノーベル平和賞候補者に推す声もあるが、パレスチナを筆頭に反発も強く、容認し難いと考える人は少なくない> 9月15日、ホワイトハウスの大統領執務室を訪ねたイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、報道陣の前でドナルド・トランプ米大統領から記念品を贈られた。そして1年後、ネタニヤフが世界で最も栄誉ある贈り物、すなわちノーベル平和賞を贈られる......かもし れない。 今回、ネタニヤフがワシントンを訪れたのは、アメリカの仲介により、アラブ首長国連邦(...

イランを追い込むトランプ式の和平「包囲網」

<UAEに続きバーレーンもイスラエルと国交を樹立――核心的利益を守る「自然の要塞」に亀裂が入り、戦略的奥行きを失うイランが暴発する日> イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンが国交正常化の合意文書に署名する式典は9月15日にホワイトハウスで行われたが、世界が「歴史的瞬間」を目の当たりにしたのはこれに先立つ8月13日──ドナルド・トランプ米大統領がUAEとイスラエルの国交正常化を取り決めた「アブラハム合意」成立を発表したときである。 新たにバーレーンも加わったこの合意は、大統領選を控えたト...

ガザからロケット弾15発、イスラエルは10カ所を空爆し報復

イスラエル軍は16日、イスラム組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザからロケット弾15発がイスラエル領内に撃ち込まれたとし、報復としてガザでおよそ10カ所を空爆したと明らかにした。 どちらにも負傷者は報告されていない。 イスラエル軍は声明で、8発のロケット弾を対空防衛システム「アイアンドーム」によって撃ち落としたと指摘した。また空爆の目標は武器・爆発物の製造工場とロケット弾の発射実験と軍事訓練を行われている施設と説明した。 15日にも米ホワイトハウスで行われたイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)...

ガザからロケット弾15発、イスラエルは10カ所を空爆し報復

イスラエル軍は16日、イスラム組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザからロケット弾15発がイスラエル領内に撃ち込まれたとし、報復としてガザでおよそ10カ所を空爆したと明らかにした。 どちらにも負傷者は報告されていない。 イスラエル軍は声明で、8発のロケット弾を対空防衛システム「アイアンドーム」によって撃ち落としたと指摘した。また空爆の目標は武器・爆発物の製造工場とロケット弾の発射実験と軍事訓練を行われている施設と説明した。 15日にも米ホワイトハウスで行われたイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)...

レバノンの港で再び火災、国境ではイスラエルのドローンが墜落し緊張走る

<経済危機でレバノン国民の政府不信が止まらない一方で、ヒズボラとイスラエルの対立も激化> 先月、発生した大爆発で広範囲が破壊されたレバノンの首都ベイルートの港で10日、再び火災が発生した。一方、レバノン軍は南部国境を通過するイスラエルのドローンを撃墜したと発表し、緊張が高まっている。 レバノン軍は10日、ベイルートの港の石油とタイヤを保管する倉庫で発生した火災について、調査を開始すると発表した。 ミシェル・ナジャール運輸相代理は、今回の火災の発生場所は、先月4日に倉庫に保管されていた硝酸アンモニウム...

イスラエル・UAE国交正常化が「究極のディール」の成果にしては貧弱な訳

<「平和に向けた一歩」どころか、むしろ武力紛争に陥る可能性を高めかねない合意か> いろいろと条件付きではあるのだが、取りあえずイスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の突然の国交正常化合意は歴史的な節目と言っていいだろう。 イスラエルが湾岸諸国と外交関係を結んだことはなかったし、こうした正常化はイスラエルとアメリカの歴代政権が目指してきたものだ。 今回の国交正常化は、トランプ米大統領が8月13日にツイッターで発表した。この合意にアメリカが果たした役割はまだ明らかではないが、トランプにとっては珍しい外交...

「歴史的」国交正常化の波に乗れないサウジの事情

<本音ではイスラエルと手を組みたい理由が山ほどあるが、「イスラム教徒の擁護者」の地位をかなぐり捨てるにはリスクが伴う> アラブ首長国連邦(UAE)とイスラエルの国交正常化はある程度予想されていたこととは言え、アラブ・イスラエル関係における新時代の到来を告げる出来事だった。これにより、アラブ諸国とイスラエルはパレスチナ問題よりも経済発展やイラン封じ込めを優先し、協力関係を強化していくという長期的なトレンドは固まったと言える。 イスラエルとUAEの国交正常化に対する期待は以前からあったが、今回、アメリカ...

UAEとイスラエルの国交正常化合意によってシリアは何を得られるか?

<UAEとイスラエルが国交正常化合意に、エジプト、イラン、トルコ、そしてパレスチナ自治政府が強く反発するなか、シリアは(今のところ)、明確な姿勢を示していない。その理由は......> UAEとイスラエルが国交正常化合意、反発するヒズブッラー ドナルド・トランプ米大統領は8月13日、アラブ首長国連邦(UAE)とイスラエルが国交正常化に向かうことで合意したと発表した。 エジプト、イラン、トルコ、そしてパレスチナ自治政府が強く反発するなか、イスラエルと今も戦争状態にある紛争当事国の一つレバノンでは、ヒズ...

UAE・イスラエル和平合意の実現──捨て去られた「アラブの大義」

<中東現代史のひとつの結節点であることは間違いない。今回の変化はどのような意味があるのか......> イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の間で関係正常化に向けた合意が結ばれたことが、8月13日発表された。今後は投資や観光、治安管理など具体的な内容について協議を進め、正式に二国間での平和条約の締結に進むことになる。仲介にあたったトランプ大統領はツイッターでこれを「偉大な快挙(huge breakthrough)」と呼び、自らが主導した外交成果を自画自賛した。バイデン候補との間で支持率の差が広がり...

イスラエルとUAEが国交正常化で合意 イランを孤立させたい米外交戦略が背景に

<置き去りにされた形のパレスチナはUAEの「裏切り行為」と反発> ドナルド・トランプ米大統領は8月13日、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が和平合意を結んだと発表した。イスラエルとアラブ国家の間で和平合意が結ばれたのは、約25年ぶりのことだ。 ホワイトハウスが発表した3カ国の共同声明によると、トランプ、UAEアブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザイド・ナハヤン皇太子とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は同日、「イスラエルとUAEの完全な国交正常化で合意した」という。 声明は「この歴史的な外交...