「イスラム過激派」の記事一覧

比マラウィ武装占拠したイスラムテロ組織、新指導者で再編 ドゥテルテと和平結んだ組織にも勧誘

<武装勢力と国軍との「戦争」で2年半も戒厳令が続いたマラウィ。その残党が再活動を目指し動き始めた> 2017年、フィリピン南部ミンダナオ島南ラナオ州の州都マラウィ市を約5カ月にわたって武装占拠したイスラム系テロ組織の残党が、新たな指導者の下でメンバーのリクルートなど組織の再編を図っていることが、国軍情報などで明らかになった。 これは10月16日にフィリピン軍のミンダナオ地区を担当する第103歩兵旅団のホセ・マリア・クエルポ司令官が、情報部などから寄せられたデータを分析したもので、治安当局は同組織の動...

フィリピン当局、自爆テロ志願の女を拘束 両親も自爆テロ決行で死亡

<両親と夫を「聖戦」で失った若い女は自らもその闘いに捧げようとしていたが> フィリピンのイスラム系テロ組織「アブ・サヤフ」のメンバーを対象とした掃討作戦を続けている軍と警察の合同部隊は10月10日、フィリピン南部のホロ島で女性3人の身柄を確保した。 3人はいずれも「アブ・サヤフ」のメンバーとみられるフィリピン人女性2人とインドネシア人女性1人で、このうちインドネシア人女性は近く自爆テロを実行する予定だったとされている。 このインドネシア人女性の両親は2019年1月にホロ市内で起きた「マウント・カルメ...

比連続自爆テロ、爆弾製造の容疑者は脱出か 実行犯はイスラムの教えを逆手に利用?

<昨年1月に続き今回も女性が実行犯。未然に防げなかった理由にはイスラム教の教義も関係するという> フィリピン南部スールー州ホロ島のホロ市中心部で8月24日に発生した連続自爆テロ事件。犯行への関与が濃厚とされるフィリピンのイスラム教テロ組織「アブ・サヤフ」の爆弾製造専門家で、今回自爆テロ犯が使用した爆弾の製造にも関わったとされるムンディ・サワジャン容疑者は、仲間のインドネシア人爆弾専門家2人とともにすでにホロ島から脱出している可能性が高いことが分かった。 サワジャン容疑者は「アブ・サヤフ」のメンバーの...

フィリピン連続爆弾テロ実行犯、かつての自爆犯の妻か娘? IS系テロ組織犯行声明との情報も

<1年半ぶりの爆弾テロが発生したフィリピン。犯人は過去のテロ犯とのつながりをもつ者か──> 8月24日にフィリピン南部スールー州ホロ島のホロ市内で発生した2件の連続爆弾テロ事件を捜査している地元警察や陸軍は26日までに死者が16人、負傷者が75人に達したことを明らかにするとともに、現地スールー州全体で厳戒態勢を敷いてテロ実行犯やその背後組織の摘発を進めている。 これまでに中東のイスラム系テロ組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓い、関係が深いとされるフィリピンのイスラムテロ組織「アブ・サヤフ」の関与が...

フィリピン南部で連続爆弾テロ 兵士や市民など15人超死亡か、負傷者も多数

<最近は活動資金を得るため外国人の誘拐などをしているイスラム系テロ組織の犯行か──> フィリピン南部スールー州の州都ホロ市内で24日昼、連続して2回の爆発があり陸軍兵士や警察官、市民ら少なくとも15人が死亡し、約70人が負傷する事件があった。地元警察や陸軍によると、2回の爆発はいずれも「即席爆発装置(IED)」によるものとみられ、爆弾テロ事件として捜査を開始したとしている。 フィリピンの各メディアは速報でこのテロ事件を伝えているが、現在もなお情報が錯綜しており、死傷者数については今後も増える可能性が...

比テロ組織が誘拐・海賊を再開か テロ専門家などシンポジウムで指摘

<中国の南シナ海進出に警戒するフィリピン。だが九段線の南にも問題が──> フィリピン南部ミンダナオ島やスールー諸島を主な活動拠点とするイスラム系テロ組織「アブ・サヤフ」が一時中断していた誘拐や海賊行為による活動資金調達を目的とする活動を近く再開する可能性があることが分かった。テロ問題の専門家などが参加してオンラインで開かれたフォーラムで指摘されたもので、周辺国の海上治安当局や船員、漁民に対して警戒を強めるように呼びかけている。 これは新型コロナウイルスの感染防止の観点からオンラインで開催されたフォー...

インドネシア、イスラム過激派壊滅作戦を延長 長期化で民間人を誤認殺害との報道も

<一般市民に危険をもたらすテロ組織を掃討するはずの国家警察が、市民を殺害していた──> インドネシア国家警察は、スラウェシ島中スラウェシ州ポソを中心とした地域で継続中のイスラム過激派「東部インドネシアのムジャヒディン(MIT)」に対する壊滅作戦の期間をさらに3カ月延長し、重要手配中のメンバー14人の拘束に全力を挙げる方針を明らかにした。 インドネシア政府は現在感染拡大が一向に収まらない新型コロナウイルスの防止策に全力を挙げているが、MITをはじめとするインドネシアの複数のテロ組織がコロナ禍による社会...

インドネシア、IS忠誠組織がテロ 警察官刺殺、容疑者もその場で射殺

<新型コロナと断食月による混乱に乗じてテロ組織の活動が活発化するか──> インドネシアのカリマンタン島で6月1日に警察官1人が刃物で刺殺される事件が起き、容疑者はその場で他の警察官に射殺された。容疑者の遺留品に中東のテロ組織「イスラム国(IS)」の旗に酷似した旗や同志に宛てたメモ、イスラム教の聖典「コーラン」などが残されていたことから、警察ではISと関連があるインドネシアのテロ組織が関与した可能性が高いテロ事件として本格的な捜査を始めた。 マレーシアと国境を接するカリマンタン島(マレーシア名ボルネオ...

すばらしい「まだら状」の新世界──冷戦後からコロナ後へ

<冷戦後、自由主義と民主主義の理念が世界を覆うように思われた。しかし、実際にはイスラーム過激派が台頭、米欧は内部に深い亀裂と分裂を抱えている。このようなちくはぐな状況を池内恵・東京大学教授は「まだら状の秩序」と呼ぶ。コロナの夜が明けた時に世界秩序はどう変わっているか。論壇誌「アステイオン」92号は「世界を覆う『まだら状の秩序』」特集。巻頭言を全文転載する> 冷戦が終結した時、三〇年後の世界がこのようなものになっていると、誰が予想しただろうか。フランシス・フクヤマは『歴史の終わり』で、自由主義と民主主...

コロナ危機を売名に利用するテロ組織の欺瞞

<世界各地の反政府組織はコロナ禍を利用して、自らを正当化し政府を批判するが、被害を受けるのは支配地域の住民だ> アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンがネット上で珍しい動画を公開した。よくある戦闘員の「勇姿」ではなく、マスクを着けた彼らが住民の家を訪れ、体温の測定や消毒液の配布をしている姿だ。英語のナレーションによれば、タリバンは既に新型コロナウイルスの爆発的な感染を抑え込んでおり、感染予防の情報班を結成し、診療所や隔離施設も用意している。 それだけではない。タリバンは中東地域で最も感染者の多いイラ...