「イラン」の記事一覧

イランの韓国籍タンカー拿捕の裏にトランプ恐怖症

<タンカーをイラン革命防衛隊に拿捕された韓国は自国軍を現場に派遣、他国の協力を求めているが> 韓国船籍の石油タンカーがペルシャ湾でイランに拿捕された事件で、韓国は急遽、現地近海に自国の軍を派遣。さらに、周辺地域で活動する国々に事態打開のための協力を求めている。 イランの精鋭部隊、革命防衛隊は1月4日、指揮下のズルフィカール艦隊が、サウジアラビアを出てペルシャ湾を航行中の韓国籍のタンカーを「海洋環境に関する法律に違反した」という理由で拿捕したと発表した。 このタンカーの名は「韓国ケミ号」。石油化学物質...

核科学者暗殺の報復誓うイラン 開発加速で国際社会との対立は激化へ

<「核開発の父」暗殺を受け、イラン議会はIAEAの査察拒否やウラン濃縮を推進できる新法を可決> イランのハタミ国防相は昨年12月中旬、軍の核兵器開発を統括する防衛技術革新機構(SPND)の予算を256%増額すると発言した。国際社会の働き掛けや米トランプ政権の脅しを無視して核開発予算を大幅に増やす判断は、イランと国際社会の対立が一段と激化した表れと言える。 引き金となったのは、「イラン核開発の父」としてSPNDを率いてきたモフセン・ファクリザデが11月末にテヘラン近郊で暗殺された事件。イラン当局はイス...

ネタニヤフとムハンマド会談、事実とすれば中東は変わる

<アラブの盟主サウジアラビアは、イスラエルのネタニヤフ首相の訪問を否定しているが、湾岸諸国にはパレスチナ人の土地をイスラエルから取り戻すよりイスラエルと協力してイランに対抗することを重視する雰囲気になっている> サウジアラビアの外相は、高齢のサルマン現国王を支える陰の実力者ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が、同国を訪問中の米国務長官マイク・ポンペオとともにイスラエル当局と会談したという報道を否定した。 ポンペオは、首都リヤドで開催されたG20サミットに出席するためにサウジアラビアを訪れている。この訪...

「イランとロシアが米大統領選介入を試み」 米情報機関トップが緊急発表

トクリフ米国家情報長官は21日、ロシアとイランが今年の米大統領選への介入を試みたとの見解を示した。 長官は急きょ開いた記者会見で、「一部の有権者登録情報をイランとロシアが別々に入手したと確認した」と述べた。会見には米連邦捜査局(FBI)のレイ長官も同席した。 米国の有権者登録情報は大半が公開されている。ラトクリフ氏は、「イランが有権者を怖がらせ、社会的混乱をあおり、トランプ大統領にダメージを与えるためのなりすましメールを送っている」ことが米当局によって既に確認されたと続けた。 大統領選まで残り2週間...

イラン、新型コロナ感染・死者数が記録的水準 テヘランの学校・図書館・モスクを閉鎖

イラン保健省は5日、同国の新型コロナウイルス感染者数と死者数が記録的高水準に達しており、ほぼ全土が最大警戒レベルの「赤」の状態にあると明らかにした。対策チームのメンバーの1人は、国民が規則を軽視すれば野外病院が必要になる可能性があると警告した。 保険証のラリ報道官は国営テレビに対し、警戒レベルは31州中26州が最も警戒すべき「赤」、4州が2番目の「オレンジ」だと述べた 報道官によると、過去24時間に確認された新規感染者数は過去最大の3902人、累計では47万5674人。 過去24時間に確認された死者...

ナゴルノ・カラバフ紛争はなぜ一大事か

<アゼルバイジャンとアルメニアの領土をめぐる地域紛争は、拡大すればロシア、トルコ、イラン、アメリカを巻き込む地雷原だ> アゼルバイジャン西部の山岳地帯ナゴルノ・カラバフで9月27日、紛争が再熱した。激しい戦闘で死者はすでに100人にのぼっている。この地域の支配権を争うアゼルバイジャンとアルメニアの対立は数十年前からくすぶり続け、断続的に起きる武力衝突や暴力的な事件で多数の犠牲者が出ている。 ナゴルノ・カラバフ地域は国際的にはアゼルバイジャンの一部として認められているが、居住者の多数を占めるアルメニア...

イランを追い込むトランプ式の和平「包囲網」

<UAEに続きバーレーンもイスラエルと国交を樹立――核心的利益を守る「自然の要塞」に亀裂が入り、戦略的奥行きを失うイランが暴発する日> イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンが国交正常化の合意文書に署名する式典は9月15日にホワイトハウスで行われたが、世界が「歴史的瞬間」を目の当たりにしたのはこれに先立つ8月13日──ドナルド・トランプ米大統領がUAEとイスラエルの国交正常化を取り決めた「アブラハム合意」成立を発表したときである。 新たにバーレーンも加わったこの合意は、大統領選を控えたト...

「ロシア・中国・イラン関与のハッカーがトランプ・バイデン両陣営を攻撃」マイクロソフトが指摘

米マイクロソフトは10日、ロシア、中国、イランとつながりのあるハッカーが、11月の米大統領選の候補であるトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領の両陣営関係者らを標的にしていると指摘した。 ロイターは9日、マイクロソフトがバイデン陣営の助言会社SKDKニッカーボッカーに対し、ロシアのハッカー集団の標的になっていたと警告したと報じた。 マイクロソフトの顧客セキュリティー担当バイスプレジデント、トム・バート氏は10日、ロシアの軍事情報機関とつながりのある「ファンシーベア」と呼ばれるハッカー集団が過去1...

IAEA、イランの核関連施設を査察 ウラン貯蔵量増加

国際原子力機関(IAEA)はイランとの先週の合意の下、核物質が保管されている疑いがある2施設のうち1つを査察した。また別の報告書で、イランの低濃縮ウラン貯蔵量がさらに増加したと明らかにした。ロイターが4日、IAEAの2つの報告書を入手した。 IAEAは、査察した施設で核物質を検出するため環境試料を採取したという。報告書は、もう1つの施設について「環境試料採取のため2020年9月中に査察する。日程はイランと合意済み」とした。 別の報告書によると、イランの低濃縮ウラン貯蔵量は直近の四半期に534キロ増え...

外国製SNSの全面禁止を狙うイラン ただし政権有力者は対象外

<選挙不正や反政府派弾圧、経済悪化に対する国民の抗議活動を抑え込みたいとの意図が背景に> 国内のインターネット管理をイラン革命防衛隊などで構成される政権中枢の委員会に一任する──イラン国会議員40人が、そんな法案を提出した。法案には、外国製メッセージアプリを禁止し、監視が容易な国産に置き換えることも盛り込まれている。違反には最高で2年の懲役か1900ドル相当の罰金が科される。 背景には、選挙不正や反政府派弾圧、経済悪化などに対する抗議活動を抑え込みたいとの意図がある。8月には南部の油田で、劣悪な労働...