「インド」の記事一覧

RCEP加盟を拒否したインドの過ち──モディ政権が陥った保護主義の罠

<アジアとオセアニア15カ国が参加する巨大経済圏に背を向けたことで多くのチャンスを逃しかねない> グローバル経済の約3割を占める巨大経済圏の誕生だ。11月15日、ASEAN(東南アジア諸国連合)加盟10カ国と、日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの合わせて15カ国が、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に署名した。 しかし、そこにはアジアの経済大国の1つが欠けていた。インドである。長期にわたる交渉の末、インド政府はRCEPへの参加を拒否した。 RCEPが発効すれば、加盟国間の商品やサ...

インドで「光るキノコ」の新種が見つかる……地元では、懐中電灯の代わり

<インド北東部メーガーラヤ州の竹林で発光菌類の新種が見つかった。地元では、この生物が生えている竹串が懐中電灯の代わりに利用されているという...... > インド北東部メーガーラヤ州の竹林で発光菌類の新種が見つかった。ヌナワタケ属(ロリドマイシス)の一種で、枯れたマダケ(フィロスタキス)に生息することから、「ロリドマイシス・フィロスタキス」と命名されている。 地元では、懐中電灯の代わりに利用されているという 中国科学院とインド・西ベンガル州立大学の共同研究チームは、インド北東部アッサム地方で2週間に...

RCEPは「中国のクーデター」と危機感を強めるアメリカ、世界貿易の欧米離れを止められるか

<トランプがぶち壊してきた多国間貿易の枠組みを見直し、CPTPPへの復帰を再考せざるを得なくなる> 11月15日、アジア太平洋地域の15カ国が世界最大規模の貿易協定に署名した。これにより、世界貿易の欧米離れと東アジアへのシフトがさらに加速すると予想される。この東アジア地域包括的経済連携(RCEP)は、2012年に中国の提唱によって始まり、その後なかなか交渉が進まなかったが、ドナルド・トランプ米政権が貿易保護主義を追求したことで、早期妥結の必要に迫られていた。アメリカはRCEPに参加していない。 RC...

カマラ・ハリス副大統領誕生で南インドの小さな村がお祭り騒ぎ

<バイデン氏の大統領当選と同時に副大統領就任が決まった民主党のカマラ・ハリス氏ゆかりのインド南部の小さな村では歓喜に沸いた......> 人格形成に影響与えた祖父が生まれた土地 米大統領選でジョー・バイデン氏が当選を確実にしたことを受けて、インド南部の小さな村スラセンドラプランは歓喜に沸いた。ここは、バイデン氏の大統領当選と同時に副大統領就任が決まった民主党のカマラ・ハリス氏ゆかりの地だ。 ハリス氏は、インド出身でがん研究者だった故シャマラ・ゴパラン氏を母親に、そしてジャマイカ出身でスタンフォード大...

2027年に中国を人口で抜くインド、「水不足危機」でスラムには1回4円のトイレも

<1000万人規模の巨大都市が各地にあり、経済成長と中間層の拡大が見込まれるインドは、6億人がトイレのない生活を送り、毎年20万人が汚染された水によって死亡する国でもある。しかもそれは、農村部だけの話ではない。共同通信社記者の佐藤大介氏が、トイレ事情からインドの実態に迫ったルポ『13億人のトイレ――下から見た経済大国インド』(角川新書)より一部を抜粋する> 地下水の減少も進んでいる インドは都市部を中心に人口が増加し、総人口でも2027年には中国を抜き、世界一に躍り出ると予測されている。しかし、都市...

日米豪印「クアッド」に走る亀裂──多国間連携で「反中国」より大事なこと

<アメリカとインドでは与党が民主主義の制約に反発し、利益追求を活動の基本とみなしている。ポンペオ米国務長官はクアッドを「共通の価値観を持つ活気に満ちた多元的な民主主義国家」で構成されていると語ったが> 米カーネギー国際平和基金のアシュリー・テリスは9月下旬、インドのニュースサイト「ザ・プリント」でまっとうな説を展開した。インド政府が今後も国のリベラルな性格を損なう政策を取り続けるなら、他の民主主義国との連携が難しくなるだろうというものだ。 テリスの主張には、もう1つ加えるべき要素がある。10月初めに...

新型コロナウイルス回復患者の血漿療法、臨床効果みられず=インドの臨床試験で判明

新型コロナウイルス感染症に対し、回復した患者の血液を使用する、いわゆる「回復期血漿治療法」にはほとんど効果がないことが、インドで行われた臨床試験でわかった。 英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に23日付で掲載された論文によると、回復期血漿を用いて新型コロナ感染症患者に抗体を付与しても、死亡率の減少や症状の悪化抑制は見られなかった。 研究は、中程度の症状を示す成人の入院患者464人を対象に、インド全土で4月から7月にかけて実施。標準的な治療に回復期血漿治療法を併用するグループと、標準的...

インド、人口13億人の半数がコロナ感染も 来年2月までに

インド政府の専門委員会は19日、来年2月までに同国の人口13億人の少なくとも半数が新型コロナウイルスに感染する公算が大きいとの見通しを示した。インドの新型コロナ感染者数は現時点で累計755万人と、米国に次いで世界で2番目に多い。ロイターの集計によると、新規感染者数は9月半ばにピークに達した後、鈍化傾向にあるものの、1日当たりの感染者数は依然6万1000人超に上る。委員会を構成する専門家はロイターに対し「現時点で人口の約30%がコロナに感染し、2月までに最大50%が感染すると試算する」と述べた。政府の...

トイレを作っても野外排泄をやめない男たち… インドのトイレ改革「成功」の裏側

<6億人がトイレのない生活を送るインドで、モディ首相が2014年に提唱した政策「スワッチ・バーラト」。5年間で野外排泄をゼロにする目標を掲げ、実際に2019年、モディは目標達成を宣言した。だが本当に改善されたのか? 共同通信社記者の佐藤大介氏が、トイレ事情からインドの実態に迫ったルポ『13億人のトイレ――下から見た経済大国インド』(角川新書)より一部を抜粋する> 使われていないトイレ ニューデリーから車で南に約6時間。幹線道路の両脇には畑が広がり、点在するレンガ工場からは煙がのぼっている。横道に入り...

インド、新型コロナ感染700万人突破 ヒンドゥー教の祝祭控え懸念高まる

インド保健省によると、11日に新型コロナウイルスの類型感染者数が700万人を突破した。南部の感染増が西部の減少を相殺した。 過去24時間に確認された感染者数は7万4383人、死者は918人で、累計は10万8334人となった。 政府統計に基づくロイターの算出によると、インドの感染者数は過去13日間で100万人増加し、累計感染者数が800万人に迫っている米国に次いで世界で2番目の多さとなっている。 初期対応で称賛された南部ケララ州で10日に確認された感染者数は、1万1755人と国内最多。隣接するカルナタ...