「キリスト教」の記事一覧

被害者の大半は男の子で10代前半 仏カトリック教会、性的虐待「21万6000人」の衝撃

<約3000人の加害者のうち、3分の2が神父だった> 神父による性的虐待問題が世界中で噴出しているカトリック教会に、新たな汚点が加わった。10月5日、フランスのカトリック教会における聖職者の子供への性的虐待を調査してきた独立調査委員会が、過去70年間に性的虐待を受けた子供は想定21万6000人に上るとする調査結果を公表。多くの事案が既に時効を迎えているなか、調査委は教会に対し、隠蔽や黙殺ではなく金銭的補償をするよう求めた。 調査委員長を務めたジャンマルク・ソベは、調査委が1950年代にさかのぼって調...

神は6日で世界を造ったとの「真実」を理解する意味…理不尽な世界に対峙する「神学」の力

<「なぜ」と問う力──リベラルアーツの本質はICUの神学から学ぶ。話題の本『ICU式「神学的」人生講義 この理不尽な世界で「なぜ」と問う』の一部を抜粋紹介> 国際基督教大学(ICU)で必須教養科目の「キリスト教概論」を担当する魯 恩碩(ロ・ウンソク)教授によると、ICUのリベラルアーツ教育とは、「なぜ」の精神を持つ学生を育てることであり、そこに「キリスト教概論」の存在意義があるという。なぜか。 キリスト教になじみのない者は、信仰とは、神を賛美することと思うかもしれない。しかし、聖書を読むと、多くの場...

1人の子供がいじめられ続けることで、全体の幸せが保たれる社会…「神学」から考える人権

<ICUの「キリスト教概論」がリベラルアーツに強い学生を育てる理由。話題の本『ICU式「神学的」人生講義 この理不尽な世界で「なぜ」と問う』の一部を抜粋紹介、第2回> 国際基督教大学(ICU)で人気の必須教養科目「キリスト教概論」を書籍化した、魯 恩碩(ロ・ウンソク)著『ICU式「神学的」人生講義 この理不尽な世界で「なぜ」と問う』(CCCメディアハウス)は、個人が多様な他者と出会っていくこの世界で、愛し、赦し、共に生きるためのヒントを与えてくれる一冊だ。 日常の、そして世界で起きている問題の多くは...

自らの至らなさを自覚できるからこそ人間は偉大…現代世界の根源的理解を「神学」に学ぶ

<リベラルアーツ教育で名高い国際基督教大学(ICU)の必須教養科目が待望の書籍化。その一部を3回にわたって掲載する> 日本のリベラルアーツ教育を牽引する国際基督教大学(ICU)で、必須教養科目として採択されているのが「キリスト教概論」だ。このたび、『ICU式「神学的」人生講義 この理不尽な世界で「なぜ」と問う』(CCCメディアハウス)として書籍になった。 魯恩碩(ロ・ウンソク)教授のパッション溢れる「キリスト教概論」は、信仰を勧めるための授業ではない。競争社会で他人を出し抜くことなく生きることはでき...

「リオ以上」超巨大キリスト像、発起人は新型コロナで亡くなっていた

キリスト像といえば、ブラジル・リオデジャネイロの丘に立つ像が有名だ。 だがこちらは、同国南部エンカンタド市で作業が進む超巨大キリスト像の建設現場で、その高さは「本家」を5メートル上回る43メートルとなる。 発起人は同市のアドロアルド・コンザッティ市長だったが、今年3月に新型コロナウイルス感染症の合併症で死去。 息子のギルソンが「祝福と祈りの日」になると語るお披露目は、年内の予定だ。 ===== エンカンタド市で建設中の超巨大キリスト像 Ruptly-YouTube...

アイルランド母子施設で子供9000人死亡、発覚したきっかけは…

<首相が謝罪する事態にまで発展。施設に入居していた母親の80%は18~29歳で、レイプの被害者もいた> アイルランド各地で1998年まで運営されていた母子支援施設で約9000人の子供が死亡していたことが分かり、同国首相が謝罪する事態にまで発展している。 施設は未婚の母子家庭を救済する目的で政府や修道院が1920年代から運営し、未婚の母と子供の合わせて約11万人が暮らしていた。 1月12日発表の政府調査によると、母親が望まないまま子供が養子に出される慣行や、非倫理的なワクチン実験、心理上の虐待などが施...

労組に入らず、教会に通わない──真ん中が抜け落ちたアメリカ

<『ルポ トランプ王国』で話題の金成隆一氏は、豊富な有権者取材の経験から、アメリカ社会は「真ん中」が抜け落ちたようだとする。そしてその「真ん中」には3つの意味があるという。論壇誌「アステイオン」93号は「新しい『アメリカの世紀』?」特集。同特集の論考「真ん中が抜け落ちた国で」を3回に分けて全文転載する(本記事は第1回)> 私は2014年から4年半ほど、ニューヨークを拠点に各地を取材して歩いた。2015年11月以降はトランプ支持者を中心に有権者の取材に力を入れ、トランプ政権の発足後も定点観測を続けてい...

キリスト教福音派で始まった造反がトランプの命取りに

<トランプ政権の岩盤支持層はキリスト教の保守派だが、その白人信者の間に深刻な亀裂が生じている。大統領選の鍵を握る福音派内部では何が起きているのか> 間近に迫るアメリカ大統領選、その行方を左右するキーワードの1つが「2%」だ。ある試算によれば、4年前の選挙でドナルド・トランプを圧倒的に支持したキリスト教福音派のうち2%が、もしも心変わりして民主党候補ジョー・バイデンに一票を投ずれば、トランプに勝ち目はない。 もちろん机上の計算だが、4年前のトランプが激戦州ペンシルベニアを制したときの票差は、わずか4万...

ローマ教皇が13人の新枢機卿を指名 布教拡大や性的虐待のイメージ刷新など反映する人選に

ローマ教皇は25日、新たに13人の枢機卿を指名した。出身国は8カ国で、9人は、教皇の死去または退任後の後継者を決める選挙「コンクラーベ」で投票する資格があるという。残りの4人は、教会に対する長年の貢献を理由に選出されており、80歳以上であることから投票の資格はない。 指名は、サン・ピエトロ広場を訪れた人々に窓から行なった講話で突然発表された。 9人の中には、アフリカ系米国人としては初の枢機卿となるウィルトン・グレゴリー・ワシントンDC司教が含まれている。同司教は、5月のジョージ・フロイドさん死亡事件...

ローマ教皇フランシスコ、公務の場で初めてマスク着用

ローマ教皇フランシスコ(83)が20日、公務の場で初めてマスクを着用した。 教皇はこの日、サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会で行われた世界平和祈願の集いに諸宗教の指導者らとともに出席、白いマスクを着用した。 それまでは、バチカンで行われる週定例の一般謁見への送迎車中でのみ、マスクを着用していた。一般謁見では来場者と近い距離になる場合もあり、謁見の際にマスクを着用していないことに対し一部ソーシャルメディアで批判が出ていた。 イタリアでは、過去数週間に新型コロナウイルス感染が増加。過去24時間に確認さ...