「スイス」の記事一覧

新型コロナの起源論争で、中国を擁護していたスイス人学者が謎の「消失」

<新型コロナウイルスの「武漢研究所流出説」に対抗する、中国側の主張の論拠となる人物だったはずだが......> 中国国営メディアは、ここのところ盛んに引用していた「ウィルソン・エドワーズ」なる人物の名をそっと削除している。エドワーズはスイス人生物学者で、新型コロナウイルスの発生源は米メリーランド州にある米軍の生物兵器研究拠点フォートディートリックだと糾弾していた人物......のはずだったが、8月10日に在中国スイス大使館が、そんな人物は「存在しない」との声明を発表した。 アメリカが武漢ウイルス研究...

独立時計師・菊野昌宏が腕時計に宿らせる、いにしえの時の流れ【世界が尊敬する日本人】

<世界に31人しかいない独立時計師アカデミー会員に日本人として初めて選ばれた時計職人が欧米人を驚かせたスゴ技とは> ※8月10日/17日号(8月3日発売)は「世界が尊敬する日本人100」特集。猪子寿之、吾峠呼世晴、東信、岩崎明子、ヒカル・ナカムラ、阿古智子、小澤マリア、CHAI、市川海老蔵......。免疫学者からユーチューバーまで、コロナ禍に負けず輝きを放つ日本の天才・異才・奇才100人を取り上げています。 スイス北部の都市、バーゼル。この地では1917年から世界最大規模の時計見本市が開催されてき...

欧州各国、コロナ検査キット無償配布 一方で製薬会社の「暴利」批判も

<日本からすれば無償配布があるだけで十分な話だが、実際に開始された国では問題も──> フランスやドイツでは、短時間で結果がわかる新型コロナウイルス抗原検査が医療機関や薬局などで無料で受けられる。オーストリアでは、3月から15歳以上の国民に、この抗原検査キットが薬局で無償配布されている。 4月9日からは、イギリスでも、イングランド地方において全市民に抗原検査キットの無償配布が始まった。自分で検査を行い、陽性の判定が出た場合はPCR検査を受けることが必要となる。 スイスでも4月7日から、全国民860万人...

コロナワクチン副反応の4割が深刻な影響、女性は男性の2倍 スイス当局の最新レポート

<いよいよ日本でも開始が近づいたコロナワクチン接種。気になる副反応の実態は?> スイスでは、昨年末から新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、現在までに人口の4.8%にあたる約41万3千人が接種した。スイスの治療薬の認可監督機関スイスメディックは、1月22日にワクチン副反応に関する初の報告書を発表し、2月5日、その情報を更新した。現時点での副反応は63件で、そのうち26件が深刻だと判断された。 20件が呼吸困難や血管性浮腫、6件が死亡 副反応63件のうち37件(59%)は頭痛、発熱、悪寒など軽いも...

EU復帰はあり得ない──イギリスの将来を示すスイスの前例

<今後数十年でイギリス経済が受ける打撃と、EUに対する態度がどう変わるかは、1992年に加盟の道を自ら閉ざしたスイスを見れば分かる> 30年後のイギリス政治を想像してみよう。政府は二酸化炭素排出量実質ゼロを達成し、勝利を宣言しているかもしれない。議会はオートメーション化による大量失業に対処するため、最低所得保障を承認しているかもしれない。 だがブレグジット(イギリスのEU離脱)を果たしてから30年後のこの国で、EUへの復帰が議論されていることは、まずあり得ないだろう。 むしろ政治家は、誰がEUに対し...

スイス、変異種めぐり英国人スキー客に自己隔離要請 混乱したドタバタ劇

<年末のスイスで起きたイギリス人スキー客めぐる混乱は、今後世界各国でも起きるのか?> 自己隔離 正確な数の把握は難しい スイス南部ヴァレー州は名峰マッターホルンのふもとのスキーリゾート地ツェルマットをはじめ、各地でスキーが楽しめる。同州の西側にあるスキーリゾート地ベルビエ(ヴェルビエ)では、イギリスからの観光客約200人が、新型コロナウイルス感染予防措置の10日間の自己隔離を守らず姿を消していたことがクリスマス直後にわかり、スイスはもとより、日本やヨーロッパ諸国でも大きく報じられ注目が集まった。 ベ...

コロナワクチン接種、EUに先駆けスイスでも開始へ 一方で国民の多くは懐疑的

<世界で初の通常承認でのワクチン接種を開始するスイスだが、なぜか国民は否定的な反応> 新型コロナウイルスのワクチン接種が、世界で少しずつ始まった。EUでも12月27日ごろから開始されるというが、非EU国のスイスでは一足早く12月23日から始まる。 スイスでは、他国のような緊急使用ではなく通常承認で、これは世界で初めてのことだとスイスの治療薬の認可監督機関であるスイスメディックは発表している。 使用されるワクチンは、他国でも使われている米ファイザー(および独ビオンテックの共同開発)製だ。スイスメディッ...

コロナ第2波、優等生スイスは人命より経済優先

<世界一の陽性率や崩壊寸前の医療システムも何のその、「医療より経済が心配」と言うスイスの落とし穴> スイスは新型コロナウイルス感染が急拡大しており、このままいけばヨーロッパで一番の感染拡大地域になる勢いだ。人口比の感染者数はすでにスウェーデンやアメリカの約3倍、欧州連合(EU)諸国平均の2倍に達している。それも検査数が特別多い訳ではなく、検査普及率はアメリカやヨーロッパ諸国の平均と同程度だ。そのなかで検査の陽性率は27.9%と、スウェーデン(8.5%)やアメリカ(8.3%)を大きく上回る。世界保健機...

NEC、スイスの金融ソフト会社を買収 菅政権による電子政府の機運も好機に

NECは5日、スイスの大手金融ソフトウエア企業アバロクを所有する持ち株会社を約2360億円で買収すると発表した。同社の買収案件として最大規模。金融機関向けにIT技術を提供するアバロクを取り込むことで、金融業界のデジタル化支援事業に力を入れる。行政のデジタル化の動きをビジネス機会につなげるねらいもある。 オランダに設立する特別目的会社を通じ、アバロクを傘下に置く持ち株会社WP/AV CH Holdings I社の全株式を取得する。2021年4月までに買収を完了する。21年3月期の連結業績に与える影響は...

これが環境に優しいスカイダイビング

冒険家のラファエル・ドムジャンが8月25日、史上初となるソーラーパネルを搭載した飛行機からのスカイダイビングをスイスで行った。 パラシュートと共に背負ったミッションは、温室効果ガスを発生させずに空のスポーツを楽しめることを証明して「未来の若者に夢を与え続ける」こと。 時速約150キロに達した機体からダイブし、無事に着陸した。 <2020年9月15日号掲載> 【関連記事】「夏の風物詩」ツール・ド・フランスが秋に開幕、緊張が続く 【関連記事】「日本のハイジ」を通しスイスという国が受容されている──スイス...