「テクノロジー」の記事一覧

米司法省「消費者のための」グーグル解体は筋違い

<消費者が好んでグーグルを使っている限り事業解体は不満と混乱を生むだけだと専門家> 米司法省は10月20日、グーグルを独占禁止法違反で提訴した。この訴訟の結果としてグーグルが解体されることになれば、消費者の間に不満と混乱が生じるだろうと、あるアナリストは予想する。 調査会社フォレスター・リサーチの上級アナリスト、コリン・コルバーンは本誌に対し、「この訴訟が消費者にどのような利益をもたらすのか分からない」と語った。「総じてプラスになるとは思えない。大抵の人はグーグル検索を気に入っている」 すぐに何かが...

オーストラリアで太陽光発電し、シンガポールに送電するプロジェクトが進行中

<オーストラリアに建設される世界最大の太陽光発電所で発電した電力を東南アジア地域に供給するという壮大なプロジェクト「オーストラリア-アセアンパワーリンク」が、着々と進行している......> 豪州に建設される世界最大の太陽光発電所で発電した電力を世界最大のバッテリーに貯蔵し、世界最長の海底電力ケーブルを通じて東南アジア地域にこれを供給するという壮大なプロジェクト「オーストラリア-アセアンパワーリンク(AAPL)」が、着々と進行している。 世界最大1万2000ヘクタールの太陽光発電所 投資額が220億...

生きたマウスの腸内で極小ロボットが移動に成功 薬剤運搬を想定

<極小ロボットをマウスの結腸内で移動させる実験に成功した。その様子をリアルタイムで観察した...... > 米パデュー大学の研究チームは、体内で薬剤を運搬する極小ロボットを開発し、生きたマウスの腸の内部でこれを移動させる動物実験に成功した。一連の研究成果は2020年9月17日に学術雑誌「マイクロマシーンズ」で公開されている。 この極小ロボットは、腸のように起伏の激しい器官の内部でも移動できるよう、後方転回や側方宙返りをしながら移動するのが特徴だ。長さ800マイクロメートル、幅400マイクロメートル、...

ワクチンはコロナ対策の「最終兵器」ではない──国立感染研・脇田所長に独占インタビュー

<気になる有効性と安全性はどれくらい? ワクチンが開発されれば本当にひと安心? 日本のワクチン対策を率いる脇田隆字・国立感染症研究所所長が分かりやすく解説する。本誌「日本人が知らないワクチン戦争」特集より> ワクチンは今後の新型コロナウイルス対策の決め手になるのか。厚生労働省の予防接種・ワクチン分科会を率いる脇田隆字・国立感染症研究所所長にノンフィクション作家の広野真嗣が聞いた(取材は10月6日)。 ◇ ◇ ◇ ──米中欧ロといったワクチン開発の「先頭集団」から日本が出遅れた。 米国、欧州、日本はワ...

「O型の人は新型コロナにかかりづらく、重症化しづらい」との研究結果

<世界各地の調査で、O型の人は新型コロナウイルス感染症にかかりづらく、重症化しづらい、との研究結果が発表されている......> 新型コロナウイルス感染症の罹患リスクや重症化リスクと血液型との関係について、世界各地で研究がすすめられている。 2020年3月には、中国・南方科技大学の研究チームが、武漢と上海の新型コロナウイルス感染症患者2173名を分析し、「A型の人は罹患リスクが高く、O型は低かった」とする未査読の研究論文を発表。 米マサチューセッツ総合病院(MGH)では、3月6日から4月16日までに...

東芝、量子暗号通信を国内外で事業化 関連特許数で世界トップ、30年度シェア25%目指す

東芝は次世代の暗号技術「量子暗号通信」のシステム構築事業を2021年から順次、国内外で始めると発表した。暗号化されたデータを解読するための「暗号鍵」を配送するサービスも25年度までに本格開始する。関連分野で30年度に世界シェア25%の獲得を目指す。 国内では21年1―3月期に国立研究開発法人の情報通信研究機構(NICT)にシステムを納入し、4月から実証事業を始める。海外では9月から英ブリティッシュテレコム(BT)と実証試験を進めているほか、北米で米ベライゾン・コミュニケーションズの実証試験に参加。2...

アメリカの一流企業がビットコインを「大量購入」 その狙いは?

<アメリカでは上場企業が相次いでビットコインの取得を発表。彼らが見据える「価値」と「将来性」とは> 上場会社が資産保全のために保有する現預金の一部をビットコインに変える......。数年前までは想像の世界だった話が現実のものになりつつあります。大きなニュースがこの数カ月間に2つありました。 まず、Nasdaqに上場しているMicroStrategy Inc. (MSTR) が2020年8月11日に21,454 BTCを取得原価2.5億ドル(約250億円)で取得したことを発表しました。Michael ...

ネット炎上の参戦者、実はヒマでも貧困でもない「高年収の役職者」という意外な実像

ネットを見ていると、「極端な人」に高頻度で出会う。「コイツ頭おかしいだろ」「○○は人間の最下層だ」――。このような罵詈雑言は、わざわざ探そうと思わなくても、否応なしに目に入ってくることがある。 ネット上に誹謗中傷や批判あふれる現象―ネット炎上―は、年間1200件程度発生している(デジタル・クライシス総合研究所調べ)。1年は365日しかないので、1日あたり3回以上、どこかで誰かが「燃えている」のが現実といえる。 最近世間をにぎわせている新型コロナウイルスも、この不寛容さを加速させる。ひとたび感染が報じ...

科学者と名乗ると「外国ではカッコいいと言われる」(一流科学者・覆面座談会)

<どうすれば日本の科学界は復活できるのか。覆面座談会の後半では、教育コストを渋ることの致命的損失や足りない予算を調達する方法、「科学者」イメージを更新する必要性などについて語ってもらった。本誌「科学後退国ニッポン」特集より> 日本は「科学後進国」なのか。日本の研究・教育環境と海外との違い、そこから見える問題点と解決策とは。 アメリカやイギリスの一流大学や研究所で勤務経験があり、現在は東京大学や東京工業大学で助教、准教授として働く30代後半の研究者、仮名「ダーウィン」「ニュートン」「エジソン」と、国内...

日本の科学者は「給料安い」「ポンコツ多い」(一流科学者・覆面座談会)

<日本で科学の危機が叫ばれて久しいが、海外経験豊富な研究者たちはどう捉えているのか。4人の日本人科学者に集まってもらい、「選択と集中」など日本の科学界の問題点、欧米との絶望的な格差、あるべき研究費の使い方について語ってもらった。本誌「科学後退国ニッポン」特集より> 日本は「科学後進国」なのか。日本の研究・教育環境と海外との違い、そこから見える問題点と解決策とは。 アメリカやイギリスの一流大学や研究所で勤務経験があり、現在は東京大学や東京工業大学で助教、准教授として働く30代後半の研究者、仮名「ダーウ...