「デカップリング」の記事一覧

コロナ禍、それでも中国から工場は戻ってこない

<パンデミックで打撃を受けた米企業がサプライチェーンの脱中国依存を図っても、アメリカに雇用が戻らない2つの理由。本誌「米中新冷戦2020」特集より> ドナルド・トランプ米大統領の掲げる「アメリカ第一主義」で、最も重要なのは雇用の国内回帰だ。2017年の就任演説でも「取り残される大勢のアメリカ人労働者のことを考えもせず、工場は次々と閉鎖され、国外へ出て行った」と非難し、自分の政権は「アメリカ人の仕事を取り戻す」と豪語していた。 あれから3年余り。新型コロナウイルスの感染拡大で10万人以上のアメリカ人が...

「切り離してはならない」米中デカップリングに第2次大戦の教訓

<新型コロナウイルス流行で加速する切り離し論。思い出すべきは大戦前夜の日米関係の教訓だ。デカップリングを選択すれば、予測不可能な地政学的影響を招くことにもなりかねない。本誌「米中新冷戦2020」特集より> 彼らを切り離してはならない──アジアの経済大国に駐在する米大使は本国の国務長官に宛てた電報で、そう告げた。「経済的余地」を与えなければ、彼らは力ずくで経済帝国を建設せざるを得なくなる、と。 だが歴史的な景気低迷のさなか、米政府は経済ナショナリストらの手中にあった。そのため、ジョセフ・グルー駐日米大...

日米欧「反中」議員連盟発足、中国の「切り離し」を呼びかけ

<経済発展で民主化するどころか独裁色を強め、新型コロナウイルスの情報隠蔽問題や香港に対する国家安全法の採択などのやりたい放題の中国に辟易し、脅威も感じ始めた政治家たちの中国包囲網の背景には、これまでの過剰な楽観主義はもはや「持続不可能」の共通認識が> 欧米や日本の国会議員が足並みをそろえ、中国問題に対する楽観論を捨て、新たな「戦略的アプローチ」を目指す団体を立ち上げた。「中国に関する列国議会同盟(IPAC)」だ。 公式サイトによれば、IPACは「民主主義国と中国の交渉のあり方の改革に向けて」働くため...