「デモ」の記事一覧

反政府デモのシンボルになった、ハム太郎【世界が尊敬する日本人】

漫画『とっとこハム太郎』(小学館)の主人公は、2020年7月にタイの首都バンコクで起きた若者たちによる反政府デモのシンボルになった。 タイでは2005年からアニメ版が放送されており、デモ隊は「檻から出ようとする」ハム太郎に自分たちを投影したともいわれる。 アニメのテーマソングは「大好きなのは納税者のお金」という替え歌となって合唱された。 Hamtaro ハム太郎 ●漫画『とっとこハム太郎』(小学館)に登場するハムスターの主人公 ※2021年8月10日/17日号(8月3日発売)の「世界が尊敬する日本人...

独裁返りか? チュニジア「アラブの優等生」報道が無視してきたこと

<大統領サイードの全権掌握には、反対デモが起こっているだけでなく、賛成の声もある──欧米メディアが使い続ける「優等生」という表現が誤解を助長してきた、チュニジア政治と民主化プロセスの複雑性とは> 7月25日、チュニジアのカイス・サイード大統領が、ヒシャム・メシシ首相の解任と、議会の30日間停止を発表した。首都チュニスの議事堂周辺には治安部隊が配置され、議員たちの立ち入りを禁止した。 さらに翌日、サイードは法相代行と国防相も解任し、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラの支局閉鎖を命令。一般市民について...

きっかけは増税案…政府のお粗末さに国民の怒りが爆発したコロンビア

コロンビアの首都ボゴタで反政府デモの参加者が押している車には、著名コメディアンで政治活動家の故ハイメ・ガルソンの顔が描かれている。 政府が4月末に増税策を発表すると各地で反対デモが起こり、治安部隊との衝突で死亡者も出た。増税策の撤回後も貧困や新型コロナ対策への人々の不満が噴出。デモ収束の兆しは見えていない。...

きっかけは増税案…政府のお粗末さに国民の怒りが爆発したコロンビア

コロンビアの首都ボゴタで反政府デモの参加者が押している車には、著名コメディアンで政治活動家の故ハイメ・ガルソンの顔が描かれている。 政府が4月末に増税策を発表すると各地で反対デモが起こり、治安部隊との衝突で死亡者も出た。増税策の撤回後も貧困や新型コロナ対策への人々の不満が噴出。デモ収束の兆しは見えていない。...

ミャンマー、拘束中のスー・チーが初出廷 軍政はNLD解党を画策

<混乱する情勢のなか、姿を見ることのなかった「民主化の女神」が4カ月ぶりに公の場に> 2月1日の軍によるクーデターで身柄を拘束され、役職を解任されていたミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家最高顧問兼外相が5月24日、裁判所に直接出廷。拘束以来その姿が初めて公開された。 3月1日の初公判以来、スー・チー氏はこれまでの公判ではオンラインのビデオによる出廷で、その映像や画像、対面でのコメントが公表されることはなかった。 これはミャンマー国営放送が24日午後、放映したニュースの中で伝えたもので、法廷とみ...

地下鉄で移動し、反人種差別の怒りを燃やすデモ隊

人種差別抗議デモが全米に拡大するきっかけとなった黒人暴行死事件の舞台である米ミネソタ州ミネアポリスで、4月11日、20歳の黒人男性が白人警官に射殺された。 警官はスタンガスと間違って本物の銃を発射し、男性を射殺した可能性がある。事件後に辞職し、訴追された。 繰り返される悲劇に、怒りの炎がまたも各地に飛び火している。略奪や暴力も発生した。 首都ワシントンでは12日、黒服姿のデモ隊が移動しながら町を練り歩いた。地下鉄の駅では改札を飛び越える抗議者も。 ===== 地下鉄で移動、車内でもシュプレヒコール ...

日本や韓国はアジアじゃない? アジアの「異質さ」が差別との闘いを難しくしている

<アトランタの銃撃事件は世界に衝撃を与えたが、「黒人」と違って「アジア系」は連帯して闘いに挑むにはあまりに多様> 去る3月16日に米ジョージア州アトランタで起きた銃撃事件は衝撃的だった。犠牲者8人のうち6人がアジア系の女性だったからだ。そこで問題。そもそも欧米社会における「アジア系」とは誰を指すのか。 あの事件に対するアメリカ政府の反応を伝えるに当たり、複数のメディアは副大統領のカマラ・ハリスを犠牲者たちと同じ「アジア系アメリカ人」と呼んでいた。確かに彼女はインド人の血を引いているが、犠牲者の多くは...

ロケット砲で80人以上が死亡、200人以上が行方不明か 内戦の危機迫るミャンマー情勢

<国際社会の批判にもかかわらず、ミャンマー国軍はデモ参加者への弾圧を容赦なく続け、武装勢力も巻き込んだ内戦に発展する恐れも> 2月1日のクーデターで政権を奪取した国軍が、抗議活動を続ける市民への実弾発砲などを続けるミャンマー。情勢は日に日に混迷の度が深まり、打開へ向けた一筋の燭光すらまったく見えない状況が続いている。 そんななか4月9日、中心都市ヤンゴンの北に位置する古都バゴー市で、デモに参加していた市民を国軍が包囲し、銃火器などを発砲。その結果これまでに少なくとも80人以上が死亡し、200人以上が...

バイデンに「パイプラインを止めろ!」圧力

環境よりも経済を優先したトランプ前政権の方針を撤回し、石油パイプラインの建設・運用を止めろ──そう訴えるデモ行進が4月1日、ワシントンで行われた。 バイデン大統領は就任後、カナダとアメリカを結ぶパイプライン計画「キーストーンXL」の建設許可を取り消したが、それに続けとばかりに、米シェールオイル産地とメキシコ湾岸を結ぶ「ダコタ・クセス・パイプライン」の運用停止などを求めた。 水質への悪影響を憂慮する先住民団体による抗議運動には、バイデン大統領を模した人形も登場。 「化石燃料に頼らない世界を取り戻せ」と...

【ミャンマー現地ルポ】デモ取締りの警察官に警棒で殴られ拘束されて

<市民を脅迫、宅配を強盗、子供も射殺──ミャンマー警察に警棒で殴られ、拘束された日本人ジャーナリストが身をもって知ったデモ弾圧の現状と抵抗運動の針路> 逃げられない――。重装備の警察隊の挟み撃ちに遭い、そう思って手を上げた私の体を4~5人の警察官が押さえ付け、腕を後ろ手にねじり上げた。ヘルメットや防弾チョッキの上から、ガツンガツンという重い衝撃を受けた。目撃者によると、警棒で殴られていたらしい。そして警察官らは私を護送車まで引っ張っていき、尻を蹴って中に押し込んだ。 2月26日午前、ミャンマー(ビル...