「トランプ」の記事一覧

「中国に甘いバイデン」は誤解、対中改善しようにも手は限られている

<では、どうするか。バイデンも中国の勢いを封じるため総力を挙げるが、求められるのは対立しつつ協力を仰ぐ高度な二正面作戦。トランプ時代と決定的に異なる対中戦略の3本柱、似て非なる戦術とは?> (本誌「バイデンvs中国」特集より) 史上最高齢でホワイトハウスの主となるジョー・バイデン。彼が米政界きっての外交通であることは周知の事実だが、その指導力が試されるのは中国との関係だ。この御し難い大国と対峙しつつも協力していく持続可能で実効性のある戦略を、果たして描けるだろうか。 言うまでもないが、前任者ドナルド...

ファウチ所長、トランプが去って「解放された」

<新政権になって「科学」に基づく政策ができるようになり「解放感を覚える」と会見で明かした> 米国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は、新型コロナウイルス対策をめぐってドナルド・トランプ前大統領と幾度となく衝突した。ジョー・バイデン新政権が発足して、ファウチはこれで気兼ねなく「科学」に基づく政策ができるようになった、と語った。 ロナルド・レーガン以降の全ての大統領に、感染症関連の助言を行ってきたファウチは、アメリカの公衆衛生対策における主要人物として高い評価を受けている。しかしトラン...

去りゆくトランプにグレタがキツいお返し「とても幸せそうなおじいさん」

<各国指導者に温暖化対策を訴えたスピーチをからかわれたグレタだが、その文面を真似して退任するトランプを皮肉った> 著名な環境活動家のグレタ・トゥーンベリは、20日に退任したドナルド・トランプ米元大統領に対して、在任中のトランプから送られた皮肉なコメントを真似してキツいお返しをした。 2019年、グレタはニューヨークで開催された国連の温暖化対策サミットで感情がこもったスピーチを行い、世界の指導者たちが気候変動への対策を十分に行っておらず、世界の若者たちを失望させていると訴えた。在任中のトランプは、この...

トランプロスの共和党重鎮、2024年の再出馬に党再生を懸ける

<「議事堂に乱入したのはトランプ支持者のごく一部で、彼らの暴力のために7400万の民意を無視してはならない」と、トランプ人気に未練たらたら> ドナルド・トランプ前米大統領は今後何年も共和党を代表する「最強の声」であり続ける──米共和党の重鎮リンゼー・グラム上院議員は1月20日、FOXニュースのトーク番組でそう力説した。 ジョー・バイデン新大統領の就任式が行われたこの日、トランプはホワイトハウスを後にして、メリーランド州アンドルーズ空軍基地で行われた退任式で演説。4年間の成果を自画自賛した後、「何らか...

「大覚醒でトランプ続投」の予言が裏切られ、Qアノンは失意のどん底

<陰謀論者は常に外れた予言を都合よく無視するので、Qアノンもそう簡単になくならないという専門家の声も> ドナルド・トランプ前米大統領を支持してきた陰謀論集団「Qアノン」は、1月20日にジョー・バイデンが無事第46代米大統領に就任したことに落胆している。 謎の陰謀論者「Q」を信奉するQアノンのフォロワーたちはこの数週間、バイデンの大統領就任によって「大覚醒」が訪れると信じてきた。「大覚醒」とは、トランプが遂に、アメリカを陰で操る「ディープステート(闇の政府)」や児童買春集団の世界的ネットワークを暴露し...

アメリカを統合する大前提が「今回壊れた」可能性は何パーセントか

<アメリカのフェアネス(公平性)、イギリス・カナダとの違い、そしてカギとなるのは2026年だという発言も飛び出した。バイデン時代のアメリカはどうなるのか。フォーラム『新しい「アメリカの世紀」?』より(後編)> 「超大国アメリカの没落」など、「アメリカの世紀の終わり」はしばしば議論されてきたが、今後はどうか? 論壇誌「アステイオン」編集委員長の田所昌幸・慶應義塾大学教授と、同編集委員で特集責任者の待鳥聡史・京都大学教授、小濵祥子・北海道大学准教授によるオンラインフォーラム『新しい「アメリカの世紀」?』...

繰り返される衰退論、「アメリカの世紀」はこれからも続くのか

<トランプからバイデンへと代わるが、今後のアメリカはどうなるか。今回の「アメリカ衰退論」はこれまでと違うのか、アメリカ・ファーストとは何だったのか......。フォーラム『新しい「アメリカの世紀」?』より(前編)> 2021年1月20日、バイデン政権へと交代する。「アメリカの終焉」「超大国アメリカの没落」など、「アメリカの世紀の終わり」はしばしば議論されてきた。それでもアメリカの動向に世界がいまだに注目し続けていること自体は、現在も「アメリカの世紀」が続いていることを示唆している。 しかし、今後のア...

ホワイトハウスを去るトランプ側近の手には思い出の写真が

<政権きっての対中強硬派で知られるナバロ大統領補佐官が持っていたのは......> 新政権への移行が目前に迫るなか、ホワイトハウスを去る人々は引っ越し作業に追われている。 1月13日に西館から荷物を運び出していたのは、トランプ政権きっての対中強硬派として通商政策を仕切ったナバロ大統領補佐官。 思い出の1枚なのだろうか、手には2018年12月にアルゼンチンで行われた米中首脳会談の写真パネルがあった。 <本誌2021年1月26日号掲載> =====...

トランプ支持者たちがロシアに移民希望?──ロシアの巻き返しが始まった

<ロシアが、米議会襲撃などアメリカの政権交代に伴う混乱に乗じたプロパガンダ作戦を開始> ロシアの外交官たちは、ロシアにより敵対的なスタンスをとるとみられるジョー・バイデン政権の誕生を目前に控え、また1月17日にロシアに帰国した反体制活動家のアレクセイ・ナワリヌイが即座に身柄を拘束されたことで国際社会からの非難にさらされて、米国内の混乱に形勢逆転のきっかけを掴もうとしている。 ドナルド・トランプ米大統領が大統領選での敗北を認めず、1月6日には遂にトランプ支持者が連邦議会議事堂を襲撃する歴史的大事件に至...

<世論調査>共和党支持者の4人に3人は「バイデンは不正でトランプに勝った」と回答

<バイデンが大統領になった後も容易に埋められそうにない分断の実態が浮き彫りに> 共和党支持者のうち4人に3人が、2020年11月の大統領選挙でジョー・バイデン次期大統領が正当に勝利したわけではないと考えていることが、新たな世論調査で明らかになった。 共和党支持者の選挙結果に対する不信の念は、ドナルド・トランプ大統領と共和党議員たちが、不正投票があったとする根拠のない主張を絶え間なく続けたことで増幅されてきた。 連邦最高裁も含む全米の裁判所は、トランプ陣営が選挙結果を覆すことを目指して起こした一連の訴...