「ドイツ」の記事一覧

人間のオモチャにされたイルカ死ぬ──野生動物に触るのは犯罪

<どんなにかわいくても野生動物に手を触れるのは犯罪行為。有罪になれば懲役5年も> ドイツの海水浴客に捕まったらしいネズミイルカが、集まってきた十数人の子供たちに抱きしめたり撫でられたりした後、死亡した。 7月9日の通報によると、複数の大人がネズミイルカを捕まえて海面に顔を出させていたようだ──地元リューベック警察はそう発表した。バルト海に面したドイツ北部のグレーミッツの海水浴場で起きた悲劇だ。 大人たちは、ネズミイルカを海面に出したまま20人以上の子供たちを呼び寄せ、抱いたり触らせたりしたという。 ...

メルケル後のドイツを揺るがす「極右に熱狂する」旧東独の反乱

<極右政党が旧東独地域では第2党の地位に。再統一から30年が経つ現在も情勢に不満を抱く市民の支持を集めている理由とは> なぜ旧東ドイツ圏では極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が強いのか。6月に行われた東部ザクセン・アンハルト州での地方選挙の前夜、地元の有力政治家マルコ・ワンダーウィッツにそんな質問が飛んだ。 ワンダーウィッツはドイツ連邦政府で旧東ドイツ担当特別委員を務める男。アンゲラ・メルケル首相と同じ中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)に属する。 少し考えてから、彼はこう答えた。そうだな...

ドイツで3つの宗教の合同礼拝所が着工、平和と対話を促す施設目指す

<5月27日、ベルリンで、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教がひとつ屋根の下に集う世界初の合同礼拝所「ハウス・オブ・ワン」の起工式が行われた> 3つの宗教が平和的に共存する礼拝所 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教がひとつ屋根の下に集う世界初の合同礼拝所「ハウス・オブ・ワン」(ひとつの家)が5月27日、ドイツのベルリンで起工式を行った。2011年に始まったこのプロジェクトは10年のときを経て、着工に漕ぎつけたことになる。 ハウス・オブ・ワンによると、1989年に「言葉の力および非暴力な抵抗の力によって"...

相次ぐ政治家の論文盗用疑惑と辞任 なぜドイツだけ?

<ドイツのフランツィスカ・ギファイ大臣が5月半ば、政治学のPh.D.(いわゆる博士号)を取得した際の論文盗用問題を受けて辞任した。盗用問題による任期未満の辞任はメルケル政権下で3人目となる> ドイツ連邦家族問題・高齢者・女性・青年省のフランツィスカ・ギファイ大臣(社会民主党)が5月半ば、2010年にベルリン自由大学で政治学のPh.D.(ドクター、いわゆる博士号)を取得した際の論文盗用問題を受けて辞任した。盗用問題による任期未満の辞任はメルケル政権下で3人目となる。 ドイツでは過去10年に少なくとも2...

ソーセージにサヨナラ? ドイツが世界No1ヴィーガン大国へ

<ドイツの若者の間では菜食志向が強かったが、ついに2020年、肉消費量が過去最低を記録した> ドイツ料理といえば肉とソーセージ......そのイメージが過去のものへと変わりつつある。新型コロナウイルスのパンデミックを経て、食生活はこの1年で大きく変わった。以前からドイツの若者の間では菜食志向が強かったが、ついに2020年、肉消費量が過去最低を記録し、さらに2019年より39%多くの肉代替製品(大豆など植物ベースの肉風製品)が生産されたとドイツ連邦統計局(Destatis)が14日に発表した。 またド...

絶えないアジア人差別 ドイツでは?

<ドイツでは、アジア人に対する差別はほとんど調査の対象になってこなかったが、今回、ベルリン自由大学などが調和をおこなった> アメリカでは相変わらずアジア人に対する差別・暴力が絶えない。ドイツではしかし、全国を揺るがすようなアジア人へのヘイトクライムは今のところ聞こえてこない(数十年前には何件かあった)。昨年のBLM運動はドイツでも大きく注目され、以後ドイツ国内の黒人に対する研究が行われたり議論が交わされたりしたが、Stop Asian Hateのほうは、こちらでは国内問題としてはそれほど注目を集めて...

ワクチン格差、ワクチン求めて国境を越える人々

<新型コロナウイルのワクチン接種の進捗が、国によって大きな「格差」が生まれている。そのため、ワクチン接種のために国境を越える人々が増加している...... > 世界各地で新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されて、ほぼ半年。国によってその進捗具合には大きな差が生まれている。ワクチン接種が遅れている国の人々の中には、ワクチンを求めて国境を越えるケースが出ている。 カナダからアメリカへ 12月14日ワクチン接種を開始したアメリカでは、すでに47%近くが少なくとも一回はワクチン接種を受けており、35%以...

「顔コンドーム」「マスクばか」……ドイツで新型コロナから生まれた新語は1200語

<ドイツで、新型コロナ関連で生まれた新語が1200語に上ることが明らかになった。人は名前がないものに対して恐怖や不安を抱くこともあるが、それに名前が付き、それについて会話ができるようになると、恐怖心が和らぐという...... > 「トイレットペーパー・ハムスター」、「顔コンドーム」など個性的な新語も 「ソーシャル・ディスタンス」や「3密」など、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて作り出されたり新たな意味が付加された言葉は日本語にも多くあるが、ドイツでは、新型コロナ関連で生まれた新語が1200語に上...

ドイツとフランスで、ワクチンの代わりに生理食塩水を注射して問題に

<ドイツとフランスで、新型コロナウイルスワクチンの代わりに、生理食塩液を注射し、ワクチンへの疑心暗鬼を生じさせるなど問題を引き起こしている...... > ドイツとフランスで、新型コロナウイルスワクチンの代わりに生理食塩液を注射する事態が相次いで起こった。 中身のこぼれた瓶に生理食塩液を入れてごまかした 4月21日、ドイツ北部ニーダーザクセン州のフリースラントでは、看護婦の一人が6人のワクチン接種希望者に生理食塩液を注射した。シリンジの準備中に、この看護婦はファイザーワクチンのバイアル(瓶)を落とし...

難民が受け入れ国の「市民」になるには何が必要か…戦禍を逃れた人々の切なる願い

<受け入れ国で就職し、納税し、政治にも参加内戦下の故国を離れて新生活を送るなか、シリア出身者が目指す「市民」への道> 危険な海路を移動し、狭苦しい難民キャンプで数カ月、または数年間も過ごし、密航業者に多額を支払った末、内戦のピーク時にシリアから西欧にたどり着いた難民は100万人を超える。 シリア内戦が始まってから10年。戦闘はおおむね沈静化したが、難民の多くは今も、安心して故国へ帰れるとは考えていない。彼らが逃れてきた独裁的体制は存続している。帰国したら反政府活動や反体制派支持、徴兵忌避を理由に迫害...