「ドイツ」の記事一覧

ドイツで新たな変異種発見か 規制厳格化で隔離義務違反者は強制収容も

<ドイツの新型コロナ新規感染者から、イギリス株とも南アフリカ株とも違う変異種が見つかった。いっぽう隔離義務無視には強制収容するなど、規制が厳格化している......> ドイツ南部の山間部の町ガルミッシュ=パルテンキルヒェンで18日、35人の新型コロナ新規感染者から、イギリスや南アフリカのものとは異なる変異種が見つかった。感染力の強さなど、詳しいことはまだわかっていない。 奇しくも同町の所在するバイエルン州で18日から、公共の場でより濾過性の高いFFP2マスクの着用が義務付けられるなど、さらに厳しい制...

ドイツのコロナ死者を偲んで灯された3万2000の炎

<昨年4月、ドイツで一人の税理士が私有地にろうそくを並べ始めた> ワクチンが開発されるまで、ドイツ国内の新型コロナウイルスの死者数と同じ数のろうそくを十字架の形に並べて火をともそう──同国中部チューリンゲン州の税理士ゲルトルート・ショップは昨年4月、そう心に決めて私有地にろうそくを並べ始めた。 ドイツでワクチン接種が始まった12月28日、ろうそくの数は約3万2000本に達していた。 <本誌2021年1月19日号掲載>...

独メルケル首相演説が2020年スピーチ・オブ・ザ・イヤーに

<今月9日、ドイツ、メルケル首相の連邦議会でのスピーチが世界でも大きく報道されたが、新型コロナウイルスを真剣に受け止めるよう国民に訴えかけた今年3月のスピーチが2020年の「今年のスピーチ」に選ばれた......> パンデミック初期の3月18日にメルケル首相が国民に向けて行ったテレビ演説(日本語訳)は世界的に高く評価されたが、同演説がこのほどドイツ、テュービンゲン大学の修辞学者たちによって2020年の「今年のスピーチ」に選ばれた。 メルケル首相といえば今月9日、連邦議会でのスピーチが日本をはじめ世界...

新型コロナ重症患者を安楽死させた医師が逮捕 ドイツ

<ドイツで、薬物によって2人の新型コロナ重症患者を安楽死させた容疑で44歳の主治医が逮捕、殺人罪で起訴された......> ドイツのエッセン大学病院で今月、薬物によって2人の新型コロナ重症患者を安楽死させた容疑で44歳の主治医が逮捕、殺人罪で起訴された。市民のあいだにショックが広まっている。 医師の素性に疑念も 医師は今月13日と17日、新型コロナ病棟の47歳のオランダ人男性と50歳の男性に「苦しみから救うため」大量の薬剤を投与したと言われている。2人の死に疑念を抱いた病院側が警察に通報、医師は18...

新型コロナワクチン開発「ビオンテック 」の創業者夫妻はトルコ系移民で注目集まる

<新型コロナウイルスのワクチン開発成功と発表したドイツの「バイオンテック」社の創業者夫婦はトルコ系移民家庭出身で、そのことも話題になっている......> 新型コロナウイルスのワクチン開発成功(90%以上の人の感染を防ぐことができると発表)のニュースにドイツが沸いている。イエンツ・シュパーン保健相が、約10か月という驚異的な速さでパンデミック終焉の可能性が見えてきたこと、またその立役者がドイツ企業であることを非常に誇らしい面持ちで発表した。「今週2つ目のすばらしいニュース」と報じる報道機関もあった。...

最愛のビアホールを閉鎖したドイツに、アメリカはコロナ対策を学ぶべき

<米ニューヨーク・タイムズ紙によれば、アメリカで学校閉鎖を理由に離職した母親は推定で160万人に上る> ドイツの新型コロナウイルス対策は、欧米諸国の模範とされている。メルケル首相のリーダーシップの下、ドイツの迅速かつ組織的な初期対応は死者を少なく抑え、感染率をコントロール可能なレベルにまで急速に低下させた。 この成功は、アメリカの場当たり的でお粗末な対応とは対照的だ。連邦制の大きな民主主義国でも、パンデミック(世界的流行)にうまく対処できることを証明している。 ヨーロッパが感染拡大の第2波に見舞われ...

ドイツは日本の「戦友」か「戦争反省の見本」か ドイツ人はどう見ている?

<良くも悪くも多くの日本人が特別視するドイツだが、そこから見える日本自身の問題点と「ドイツに学ぶべき点」とは> 国際交流イベントで、よく年配の日本人から「ドイツと日本は第2次大戦の『戦友』ですから!」「次回はイタリア抜きで!」など、自信満々の「ドイツ愛」アピールを頂く。昭和的な好意の表れではあるが困る。なぜなら、それは彼らの「脳内ドイツ」イメージに基づく好意だからだ。 一方、この「脳内ドイツ」には別バージョンも存在する。それは、立派な「戦争反省大国」「再生エネルギー大国」としてのドイツ。 好意的なの...

ドイツ、11月2日から1カ月の緊急ロックダウンへ 飲食店閉鎖・旅行自粛も要請

ドイツのメルケル首相は28日、再拡大する新型コロナウイルス流行に対応するため、11月2日から1カ月間、緊急の部分的なロックダウン(都市封鎖)措置を実施すると発表した。 メルケル首相は16州首相との会合後、感染状況が「極めて深刻」で、「直ちに行動を取る必要がある」と言明した。同時に、新たな措置は経済的影響を最低限にとどめることが目的とも強調した。 新措置の下、集会は2家族、10人以下に制限する。私用および不要不急の旅行の自粛を促し、ホテル宿泊は出張者のみに限定する。 レストランやバー、ジムやプール、映...

欧州感染第2波深刻に 仏、全国的なロックダウン検討、独などコロナ制限近く導入か

欧州で新型コロナウイルス感染が急速に拡大する中、各国政府は制限措置の導入に動いている。ロイターの試算によると、欧州の新型コロナ感染は少なくとも854万人、死者は25万1000人。26日に確認された新規感染者は約23万1000人と、これまでの最多を記録した。世界の感染者数は4340万人以上、死者数は115万8056人となっている。感染者数、死者数とも米国が最多。フランスのBFMテレビは27日、仏政府が29日深夜から1カ月間の全国的なロックダウン(都市封鎖)措置を検討していると報じた。28日にはマクロン...

「ドイツは謝罪したから和解できた」という日本人の勘違い

<日本がドイツ・モデルを見習って謝罪しても、東アジアの近隣諸国との関係改善にはつながらない。本誌「ドイツ妄信の罠」特集より> 日本と近隣諸国との歴史問題の原因は、日本政府が戦時暴力を謝罪しなかったことにあるという意見をよく聞く。しばしば日本と比較されるドイツは戦後に謝罪し、被害者への補償を行い、歴史教育や追悼行事を通じて戦争の記憶を忘れない努力をしている。日本もドイツの例に倣えば、いずれ近隣諸国と和解できる、というのがこの主張の骨子だ。 こうした既存の「常識」には問題がある。ドイツ・モデルから間違っ...