「ニッセイ基礎研究所」の記事一覧

アフターコロナを見据えた働き方とオフィス戦略の在り方──短期的なコスト削減のためにオフィスを手放すな、GAFAの大規模な投資はこれからも続く

*この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年6月8日付)からの転載です。 経営者は、ウィズコロナ期にある今、平時を取り戻せるアフターコロナの時代を見据えて、従業員の働き方と働く場の在り方をどう考えるべきだろうか。 筆者は従来から、「メインオフィス(本社など本拠となるオフィス)」と「働く環境の多様な選択の自由」の重要性を主張してきたが、コロナ禍を経てもその重要性は全く変わらない、と考えている。この「2つの重要性」は、コロナ後を見据えた企業経営のニューノーマル(新常態)においても、変えてはいけな...

これがわかれば暗号資産のことも何となくわかる、ビットコイン相場で話題の「マイニング(採掘)」って何?

<米テスラがビットコイン決済を中止したら価格が暴落、それも「マイニング(採掘)」のための消費電力が大き過ぎるから、とは??? 以下は、アナログ頭でもビットコインのことがボンヤリ見えてくる解説> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年5月31日付)からの転載です。 1――はじめに 昨年末以降、代表的な暗号資産であるビットコインが乱高下している。 足もとでは米大手電気自動車メーカーのテスラのCEO(「テクノキング」という肩書も名乗っている)であるイーロン・マスク氏による自社製品へのビットコ...

コロナ禍を上手く乗り切っているのはどの国か?-50か国ランキング(2021年5月更新版)

*この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年5月12日付)からの転載です。 1.結果の概要:20年の1位は台湾、足もとでは中国の評価が高い 2020年7月に新型コロナウイルスの感染拡大に対する影響について各国の状況を概観するために、「コロナ被害」および「経済被害」を数値化した上でランク付けし、10月および今年2月に更新版を作成してきた1。本稿は2021年5月上旬までの状況を踏まえたランキングの更新版である。 前回の更新版で言及した通り、コロナ禍は長期化しすでに1年以上が経過している。 そこで...

2020年のマンション市場と今後の動向──コロナ禍で高まる需要、今マンションは買うべきなのか

<在宅勤務の長期化で住まいの広さや設備に不満を持つ人は増えている。マンション市場の需要超過と価格の上昇傾向はしばらく続く見通しだが、どのタイミングで購入すればいいのか> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年2月26日付)からの転載です。 2020年のマンション市場はコロナ禍により大きく影響を受けた。5月から6月にかけては、緊急事態宣言中のモデルルームの閉鎖や、移動自粛により販売活動が停滞し、販売戸数は大きく減少した。また、その後コロナ禍がもたらした生活の変化は、人々の住宅に対する認識...

聞こえてきた英連合王国分裂の足音

<正式なEU離脱プロセスは完了したが、結果への強い不満から地位見直しや独立の機運が高まっている地域があることが世論調査によって分かった> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年2月25日付)からの転載です。 英国の欧州連合(EU)離脱のプロセスは、関税ゼロの自由貿易協定を柱とする貿易協力協定(TCA)の下、大きな混乱を引き起こすことなく完了した。 英国全体では、EU離脱のプロセスが完了しても、EUを巡る分断の構図は変わらず、離脱を後悔するブリグレット(Bregret=British[英...

注目される米国のインフレリスク──当面はインフレ高進がコンセンサスも、持続的なインフレ加速の可能性で分かれる評価

<コロナ不況後の景気刺激策でアメリカは深刻なインフレに陥るのか、それとも限定的なインフレで収まるのか、警戒が強まっている> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年2月22日付)からの転載です。 1.はじめに 米国で1.9兆ドル(名目GDP比9%)規模の追加経済対策成立の可能性が高まる中、サマーズ元財務長官が大規模な経済対策によって「一世代でみられなかったようなインフレ圧力を引き起こす」可能性に言及したことから、米国のインフレリスクに注目が集まっている。 インフレ指標は昨春にかけて大幅に...

長寿社会のデザインとは

<コロナになってからスーパーのレジでフリーズしてしまうという高齢女性の投稿があった。いったいなぜか? 高齢者にしかわからない不便に応えるインフラやサービスを作れば、いずれ皆が恩恵を受けられる> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年2月15日付)からの転載です。 新聞に掲載された1本の投稿が、筆者の目を引いた。80歳代の一人暮らしの母親が、新型コロナウイルスの感染拡大後、スーパーへ行くことを嫌がるようになったという娘からの投稿だ1。母親に話を聞くと、マスクを着用した店員の声が聞こえづら...

未婚化と雇用──コロナ禍で求められる雇用の確保

<50歳男性の4人にひとりが独身という日本の未婚事情の背景には、不安定な雇用がある。孤独や将来への不安が募るコロナ禍で結婚願望は高まっているが...> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年1月22日付)からの転載です。 人口減少と少子化 日本の国内総人口は、2008年をピークに減少に転じ、2019年10月時点で1億2,616万人に減少した。 国立社会保障・人口問題研究所の中位推計によれば、2053年には1億人の大台を割り込みその後も減少の一途を辿る見通しだ(図表1)。出生数も減少を続...

「オタ活」がはらむリスクに無自覚な若者たち──オタクコミュニティの残念な現実とは

<同じ趣味嗜好を持っていても、オタクの実社会におけるステータスは人によって大きく異なる。経済基盤のない若いオタクがそこで高額消費マウンティングに巻き込まれた末路には> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2020年10月5日付)を要約して転載したものです。 オタクの活動の場は時代の流れとともに変化している。インターネットの登場により、「2ちゃんねる」のような大型匿名掲示板での交流が、オタクの情報交換の場の中心となった。 2ちゃんねるは、オタクたちの情報が集約される集合知のような機能を果たしてい...

今改めて問う、日本独自の概念である「生きがい」って何?

<健康を維持するには運動や食事に気をつけるばかりでなく、心を元気にしてくれる楽しみを持つことも不可欠> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2020年11月26日付)からの転載です。 Q1. 人生を"より良く"生きていく上で、「生きがい」は必要だと思います。ただ、改めて考えると生きがいとは何でしょうか? ■"生きがい"の概念は多様 一般に"生きがい"とは、「生きるはりあい」、あるいは「しあわせを感じるもの」、「生きる価値や経験を実現できるもの」と考えられています1。ただ、概念は非常に曖昧で必ず...