「ネット」の記事一覧

SNSにハマる脳の働きは、エサを狙う実験動物と同じ

<ソーシャルメディアの投稿頻度と「いいね!」の数には直接的な相関関係があった> 「いいね!」をもらうとうれしくなって、インスタグラムの投稿がどんどん増える。このときあなたの脳は、餌を求めるネズミの脳のように活動しているのかもしれない。 先頃、科学誌のネイチャー・コミュニケーションズに、ソーシャルメディアの投稿の頻度と「いいね!」の数に直接的な相関関係があることを示す論文が発表された。研究チームはこれを、スキナー箱と呼ばれる実験装置になぞらえて説明している。 20世紀前半にアメリカの心理学者バラス・ス...

コロナ禍におけるアイドルの握手会の変化

*この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年3月3日付)からの転載です。 大打撃を受けたエンターテインメント産業 新型コロナウイルスの流行は、多くの産業に打撃を与えた。その中でもエンターテインメント産業は苦渋の時を過ごしている。エンターテインメント産業における多くのコンテンツに共通して言えることは、エンターテイナーと消費者(顧客)が対面もしくは同じ空間を共有すると言う点である。これらコンテンツは以下の5つの特性をもっていると筆者は考える。 (1) 無形性・・・・提供されるサービス(コンテンツ...

「トランプのSNS」パーラーが陰謀論を広げる

<過激な右派のたまり場パーラーが北マケドニアなどに拠点を置く怪しいニュースサイトの集客に貢献> ツイッターやフェイスブックでは「自由に物が言えなくなった」とぼやくドナルド・トランプ前米大統領の支持者らが、新たに見つけた交流の場がSNSのパーラーだ。 パーラーは今年1月1日に起きた米連邦議会議事堂への乱入事件で襲撃を扇動するなどの役割を果たした疑いが持たれ、一時使えない状態になっていた。2月中旬にサービスを再開したが、私たちの調査でユーザーたちが襲撃事件の前後に偽情報を流すニュースサイトのリンクを盛ん...

ミャンマー「SNS戦争」、国軍対フェイスブック

<ミャンマーで圧倒的シェアを誇るフェイスブック、ネット上で市民を恫喝する国軍の利用を禁止したが> ミャンマー(ビルマ)でクーデターが起きてから5週間。国軍による市民への攻撃は過激さを増し50人超の犠牲者を出す惨事になっているが、抗議活動を諦めない人々の姿は今も路上にあふれる。国民が一丸となって主権の奪還を求めて戦う傍らで、民主主義を懸けて軍と戦うもう1つの「戦士」がいる。フェイスブックだ。 軍やその関係者は戦車や銃弾だけでなく、フェイスブックを中心としたソーシャルメディア上でもプロパガンダや恐喝めい...

「デートアプリはライフライン」のコロナ禍、英国でロマンス詐欺被害が増加

<英国では、ロックダウン以後、オンライン・デートをする人が急増。それに伴いロマンス詐欺が暗躍する機会も増えている......> 2020年の英国での被害総額は100億円以上 新型コロナウイルスの流行によるロックダウンで、出会いをオンラインに求める人の増加に伴い、英国やオーストラリアではロマンス詐欺の被害が拡大している。金融機関の業界団体などは、直接会ったことがない相手から金品の送付を求められても、応じないよう呼びかけている。 英ロンドン市警察などが運営する、詐欺やサイバー犯罪を通報するコールセンター...

陰謀論の次の標的は5G「コロナ禍の元凶は電磁波」

<5G通信網が人体に害を及ぼすという偽情報がソーシャルメディア上に蔓延し、米情報・治安当局は基地局破壊などのテロを警戒> きっかけは米南部テネシー州ナッシュビルの中心部で昨年のクリスマスに起きた爆発事件だ。現場は通信大手AT&Tの建物の前。そこに止められていたキャンピングカーが早朝に爆発し、建物の一部が損壊して通信システムが一時ダウンするなど混乱が広がった。 現場には車に乗っていたとみられる男の遺体の一部が散乱していた。そこから男の身元が判明。警察はこの男アンソニー・ワーナーが単独で行った自爆テロと...

イーロン・マスクの参加で話題、音声SNS「クラブハウス」に招待されるには

<スペースX創業者が登場したことで一気に注目を集めた「完全招待制」の新たなプラットフォーム> 2月1日、電気自動車メーカーのテスラと宇宙開発企業スペースXの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスクが、招待制の音声チャットアプリ「クラブハウス」に登場。クラブハウスの注目度が一気に上昇している。 マスクは1日夜10時(太平洋標準時)の「グッドタイム」という番組に参加し、ほかの参加者からの質問に答えたり、米ネット証券ロビンフッドのブラド・テネフCEOを厳しく追求したりした。このイベントについては、ツ...

食品配達員の焼身自殺未遂があぶり出す中国「奴隷労働」の実態

<都市封鎖中には英雄視された配達員だが、劣悪な労働環境にさらされる現実はむしろ「奴隷」に近い> 中国・江蘇省で食品デリバリーに従事する配達員が賃金不払いに抗議して焼身自殺を図った。現地SNSで動画が拡散し、衝撃が広がっている。 自らにガソリンをまき火を付けたのは、ネット通販大手アリババ傘下の食品デリバリー餓了麼(ウーラマ)の配達を請け負っていた48歳の男性。動画では、病院への搬送を拒み「稼いだカネを返せ」と訴えている。現地メディアによると、男性は全身にやけどを負い入院中だ。 事件を受け、ネット経由で...

SNSは大統領を「検閲」していい

<ツイッター、フェイスブック、アマゾン。ほかにEC企業などもトランプ一派を排除する動きに出ている。テック企業の情報監視能力が議論の対象になる日はいずれやって来るが、今はその時ではない> ツイッターがトランプ米大統領の個人アカウントを永久停止し、フェイスブックも無期限凍結した。アップルとグーグルはそれぞれ、米連邦議会議事堂を襲撃した暴徒たちのたまり場と化していたSNS「パーラー」をアプリストアから削除した。 とはいえパーラーにとって最も大きな打撃は、アマゾンの決定かもしれない。同社がクラウド基盤の提供...

「オタ活」がはらむリスクに無自覚な若者たち──オタクコミュニティの残念な現実とは

<同じ趣味嗜好を持っていても、オタクの実社会におけるステータスは人によって大きく異なる。経済基盤のない若いオタクがそこで高額消費マウンティングに巻き込まれた末路には> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2020年10月5日付)を要約して転載したものです。 オタクの活動の場は時代の流れとともに変化している。インターネットの登場により、「2ちゃんねる」のような大型匿名掲示板での交流が、オタクの情報交換の場の中心となった。 2ちゃんねるは、オタクたちの情報が集約される集合知のような機能を果たしてい...