「ハイチ」の記事一覧

ハイチ地震で負のスパイラル 支援依存でさらに弱体化する

<コロナ、ギャング抗争、大統領暗殺──疲弊するハイチ貧困層を直撃した大地震の非情> マグニチュード7.2の大地震が8月14日に発生したハイチで、被災者のいら立ちが頂点に達している。 救援活動が遅れ、不満を募らせた民衆は建物の倒壊現場に集まって仮設シェルター建設用の防水シートを要求。被災地は大地震の翌々日に暴風雨に見舞われたため、防水シートは以前に増して必需品だ。 大地震の死者数は18日時点で約2200人。負傷者は1万2000人を超え、多くは猛暑の中、屋外で治療を待っている。当局によると、倒壊家屋は5...

ハイチ大統領暗殺、黒幕はジョセフ暫定首相?

<モイーズ大統領は暗殺される2日前に新首相を指名しており、ジョセフは暫定首相の座を降りる予定だった> カリブ海の島国ハイチのモイーズ大統領が首都ポルトープランスの私邸で暗殺されたのは7月7日未明のこと。 警察はコロンビア国籍の傭兵を中心とした28人の実行犯を特定し、FBIなど諸外国の関係機関と連携して捜査を進めているが、事件の全貌は依然として謎に包まれている。 そんななか、コロンビアのテレビ局が、ジョセフ暫定首相が事件の「黒幕」だと報じた。 モイーズは暗殺される2日前に神経外科医のアンリ元内相を新首...

大統領暗殺で揺れるハイチ 後任はコロナ死でさらに混迷

<首相が2人いる上、憲法で定められた大統領後任の最高裁長官は死去していた> カリブ海の島国ハイチでは、7月7日に暗殺されたジョブネル・モイーズ大統領の後任選びをめぐって混乱が深まっている。憲法に従えば最高裁長官が後任に就任することになるが、彼はモイーズの暗殺前に新型コロナウイルス感染症で死亡している。 現在はクロード・ジョセフ暫定首相が国を率いているが、モイーズは暗殺される前日に、彼の後任としてアリエル・アンリを指名していた。アンリはAP通信に対して、現在の首相は自分だが紛らわしい状況にあると述べた...

大統領暗殺で揺れるハイチ 後任はコロナ死でさらに混迷

<首相が2人いる上、憲法で定められた大統領後任の最高裁長官は死去していた> カリブ海の島国ハイチでは、7月7日に暗殺されたジョブネル・モイーズ大統領の後任選びをめぐって混乱が深まっている。憲法に従えば最高裁長官が後任に就任することになるが、彼はモイーズの暗殺前に新型コロナウイルス感染症で死亡している。 現在はクロード・ジョセフ暫定首相が国を率いているが、モイーズは暗殺される前日に、彼の後任としてアリエル・アンリを指名していた。アンリはAP通信に対して、現在の首相は自分だが紛らわしい状況にあると述べた...

無法地帯と化すハイチ 警官が暴徒化する理由とは?

ハイチの首都ポルトープランスで、警官とその支持者らによる抗議運動が過激化。 武装した数百人が車に次々と火を放つなどして、治安が著しく悪化している。 彼らが要求するのは警官の賃上げと、殺人などの容疑で拘束されている麻薬取締官の釈放。 政府とギャングの癒着もささやかれるなか、無法地帯から脱却できる日は当分訪れそうにない。 <2020年10月6日号掲載> 【関連記事】ハイチの治安は最悪レベルの無法状態、ギャングと当局の癒着疑惑も 【関連記事】抗議デモに参加した17歳息子の足元に新品の靴 略奪に加わった可能...

コロナ危機に拡散する「独裁ウイルス」を許すな

<自然災害や国家的危機が常に権力強化の道具になってきた事実を教訓に、権力者から民主主義をできる限り守らなければならない> ハイチのフランソワ・デュバリエ元大統領は1963年、こう宣言した。「全権の根源は神と国民にある......全権を手にした私は、永遠にそれを保持する」と。 その言葉に嘘はなかった。デュバリエは1971年に死去するまで大統領の座にとどまり、死後は息子ジャンクロードが後継者としてさらに15年間、独裁を続けた。 大昔の話と思うかもしれないが、私にとってはそうではない。私の家族はハイチ出身...