「バイデン」の記事一覧

法人税の最低税率15%で各国が合意──不毛な税率引き下げ競争に終止符?

<欧州の「タックスヘイブン」アイルランドも国際ルールを承認。発効すれば、これまで課税を逃れてきたハイテク大企業にも各国が課税できるようになる> 経済協力開発機構(OECD)は8日、大手多国籍企業に対する法人税の最低税率を15%とする国際的な課税ルールの導入で世界136カ国・地域が合意したと発表した。AP通信が伝えた。 これにより、136カ国・地域合わせて約1500億ドルの税収増が見込まれる。また、最低税率が同じになることで、多国籍企業が税率の低い国に拠点を移す動きに歯止めがかかることも期待されるとA...

ワクチン3回目「ブースター接種」の有効性をバイデンがアピール

ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種が始まったアメリカで9月27日、バイデン米大統領も注射を受けてワクチンの有効性をアピールした。 「ブースター接種」の対象者は2回目の接種から半年以上たった65歳以上や医療従事者など。 今後、モデルナ製やジョンソン・エンド・ジョンソン製についても判断が下される見込みだ。 ===== 記者の質問に答えながらブースター接種を受けるバイデン NBC News-YouTube  ...

アメリカの「台湾代表処」設置に中国は「衝突も辞さず」

<アメリカで外交窓口の「台北経済文化代表処」の名称変更の動きが伝えられ、中国メディアは「実力行使」を求める社説> 台湾がアメリカに置いている外交窓口機関「台北経済文化代表処」を「台湾代表処」に名称変更することをアメリカ政府が認めれば、経済的にも軍事的にも「深刻な」結果を招く――中国の政府系報道機関がそう警告した。外交機関の正式名称に「台湾」が入ることは中国にとって容認できることではない。 名称変更については、英紙フィナンシャル・タイムズが10日、バイデン政権が認めるかどうか検討中だと報じた。中国共産...

後退するアメリカーー米中首脳電話会談で「一つの中国」を認め、ウイグル問題を避けたバイデン

9月9日、バイデンは習近平に電話を掛けて「衝突を避けたい」旨の意向を伝えたと日本では報道されているが、バイデンは本当は何と言ったのか、何を言わなかったのか。米中双方の公式報道から読み解く。 日本での報道 日本での報道は、たとえば9月10日の時事通信社の「衝突回避で双方に責任 中国主席と電話会談 米大統領」などが一般的で、【ワシントン、北京時事】という米中双方の情報から書かれているので読み解きやすい。 それによれば、ホワイトハウスは、米中間の競争を紛争に転じさせないための「両国の責任」について議論し、...

「パンデミックは未接種者によるもの」、ワクチン義務化に舵を切ったバイデン政権

<ワクチン接種の「義務化」に舵を切った米バイデン政権だが、共和党からは早くも「憲法違反」との声が上がっている> ジョー・バイデン米大統領は、独立記念日の2021年7月4日、国民に対して、新型コロナウイルスから独立する日は近いと呼びかけた。しかし、それから2カ月後の9月9日、バイデン政権はワクチン接種の「義務化」を否定するこれまでの方針を180度転換した。急増する感染率と入院者数に対応するためだ。 バイデンはすべての連邦政府職員に向けて、今後数カ月以内のワクチン接種を義務付ける命令を発出し、従わない場...

国外脱出のチャーター機をタリバンが足止め?──「事実上の人質状態」と米議員

<アメリカにタリバン政権を承認させるための人質、との見方もあるが、米国務省にも有効な手段なし> アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバンはここ数日、国外脱出を希望する人々を乗せた飛行機の離陸に待ったをかけているらしい。この状況について米政界では「人質を取られている」ようなものだとの声も上がっている。 AP通信は5日、北部マザリシャリフの空港で、少なくとも4機の航空機がはっきりしない理由で足止めされていると伝えた。アフガニスタンの当局者は、数百人の乗客は全てアフガニスタン人で、ビザがなか...

アフガン撤退、バイデンの「テロ対処能力ある」に批判が続出する理由

<タリバンが全土を制圧し、IS-Kの空港テロも起こった。アフガニスタン国内に軍事・情報拠点を失った今、テロとの戦いは振り出しに戻ったのか。アルカイダが米本土を再び攻撃する可能性はあるのか> まるで振り出しに戻った感じだ。8月26日、アフガニスタンの首都カブールの空港周辺で自爆テロがあり、米兵13人を含む170人以上が死亡した。 過激派組織「イスラム国」(IS)傘下のグループ「ISホラサン州(IS-K)」の犯行とされる。 20年間も戦ってきたのに、結局アフガニスタンはイスラム主義勢力タリバンの手に落ち...

「米軍撤退で戦争が終わる」は米政権の自己欺瞞(マクマスター元NSC補佐官)

<元安全保障担当補佐官が、現実を直視できないトランプとバイデンがいかにアフガニスタン政策を誤ったかを指摘> H・R・マクマスター元米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、アフガニスタンからの米軍撤退は戦争の終結を意味する、という考えは「自己欺瞞」にすぎないと警告した。 「現代の辺境に命を捧げたわが国の兵士たちを称えるためには、アメリカは、自己欺瞞から抜け出し、この終わりなき永遠の戦争は、米軍の撤退によっては終わらないという現実に直面するべきだ」と、トランプ政権の国家安全保障大統領補佐官だったマクマスタ...

カブール空港の衛星写真に見る、アフガン群衆の心境

<タリバン支配から逃れようと空港に押し寄せた無数のアフガニスタン市民の姿を、人工衛星から捉えた> 15日にタリバンが首都カブールを占拠して以降、空港には彼らの統治を恐れる人々が押し寄せた。人工衛星から撮影された写真は、その規模を物語っている。 無数のアフガン国民が国外脱出を図り、空港は大混乱に陥った。離陸する米軍輸送機にしがみついた若い男性が滑走路に落下する痛ましい映像はネット上で拡散され、大きな波紋を呼んだ。 米マクサー・テクノロジーズ社が取得した衛星画像は、駐機場でC17輸送機への搭乗を待つ人々...

カブール自爆テロ、ISIS-Kとは何者か

<世界を震え上がらせたあの残忍なISISが戻ってきたのか? 目的は何か?> 8月26日、アフガニスタンの首都カブールの空港付近で2回の爆発があり、米軍の兵士13人とアフガニスタン人少なくとも60人が死亡。米兵18人を含め多数が負傷した。爆発に先立ち複数の国が、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS、自称イスラム国」系の武装勢力によるテロ攻撃の可能性があると警告していた。 米軍の撤退期限を8月31日に控え、アメリカは自国民やアフガニスタン人協力者などの大規模な国外退避作戦を展開している。こう...