「ビジネス」の記事一覧

所得格差と経済成長の関係──再配分政策が及ぼす経済的影響

<コロナで露呈し、拡大した貧富の格差を各国はどう是正するのか> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年8月27日付)からの転載です。 1――はじめに コロナ禍による格差拡大への懸念は、世界共通の課題として意識されつつある。世界に先駆けて景気回復が進んだ米国では、富裕層に対するキャピタルゲイン課税率を引き上げ、その徴収分を子育てや教育支援などに充てようという構想が議論されている。日本では、コロナ感染の抑止という緊急課題への対応を未だ余儀なくされているが、その課題に目途が立つ頃には、生活困...

取引先から切られる?  SDGsが中小企業にとって重要になる理由

<SDGsは大企業だけに関わるものではない。中小企業もCSR調達を意識しなければならなくなってきており、また、SDGsはビジネスの棚卸を助けてくれるツールにもなる> 持続可能な社会を実現するために作られた、世界共通の開発目標"SDGs"。 SDGsとは、"Sustainable Development Goals"の略で、2015年に国連で採択されてから数年が経った今、社会は確実にSDGsの実現のために動き始めています。その潮流に乗ることは、中小企業にとってはビジネスチャンスにもなるでしょう。 一方...

『思い通りに人を動かす』ヤバい話し方は、普通の話し方とどう違う?【各出版社イチオシの本6冊】

<『Web編集の教科書』『Fail Fast! 速い失敗が未来を創る』『思い通りに人を動かすヤバい話し方』──各出版社がいま最もオススメする6冊を紹介> 各出版社の「これはぜひ推したい!」という新刊本を紹介。発行に携わった出版社の担当者たちが、それぞれの本のエッセンスやおすすめのポイントなどをご案内します(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。 『現場で使える Web編集の教科書』 著者:withnews+ノオト+Yahoo!ニュース 出版社:朝日新聞出版 (※画...

努力と効果のコスパ最高──コミュニケーション術を学ぶならこの3冊

<「会話をシンプルにする「重要思考」、好かれる人の習慣、論理的かつ感情的な話し方......コミュニケーション技術を学べるイチオシの3冊> 数多くの本を紹介し、またその内容を要約するサービスを展開している「flier」の編集部がオススメする「要約の達人が選ぶ、今月の編集部イチオシ!」コーナー。8月は「コミュニケーション」に焦点を当てた3冊を紹介する(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。 ◇ ◇ ◇ 今回ピックアップしたのは、コミュニケーションの技術を教えてくれる...

仮想通貨が利子収入を生む「レンディング」、年利6%でも得と言い切れない訳

<仮想通貨を預けて利子収入を得るレンディングへの注目が高まっているが、その適正なリスクの計算と、DeFiとの違いを探る> 仮想通貨を預けることで定期的に利子を受け取れるレンディングサービスが、新たな投資マネーを引きつけています。これまで仮想通貨業界では、トレードやレバレッジ取引、取引所間の価格差を狙った裁定取引などが主流でした。仮想通貨レンディングは、2018年中頃から人気が出始めた新たな投資手段です。 仮想通貨投資には長期保有を意味する「ガチホ」というスタイルも存在します。レンディングとガチホは、...

なぜ議論を「グラフィック化」すると、ヒラメキ溢れる会議になるのか?

<会議を活性化させる方法として注目を集めるグラフィックファシリテーションの「効能」と正しい使い方を専門家に聞く> ※この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です。 「会議で参加者の主体性を引き出せない」「革新的なアイデアが生まれない」。こうした課題を抱える企業も少なくありません。そこで注目されているのが「グラフィックファシリテーション」。対話をリアルタイムで絵図にして「見える化」することで、場の活性化を促す技術です。 その基本から実践までファシリテーターの指針をまとめたのが...

ジェフ・ベゾス対イーロン・マスク 宇宙開発をめぐる大富豪の戦いは、ベゾスの負け?

<世界長者番付で首位を争うアマゾン創業者ジェフ・ベゾスと、スペースXを率いるイーロン・マスクの戦いは、宇宙開発競争でも激しさを増している。『TechnoKING イーロン・マスク 奇跡を呼び込む光速経営』の著者、竹内一正氏が、宇宙開発をめぐる2人の戦いを分析する> 月着陸船の契約をめぐり対立する大富豪 ベゾスの宇宙開発企業「ブルーオリジン」は、スペースXがNASAから独占受注した月着陸船の契約について、企業選定のプロセスに問題があったと米会計検査院に訴えた。だが、それが退けられると、今年8月に連邦裁...

東南アジアで新型コロナ感染がピークアウトの兆し

<厳格な行動規制が奏功しつつある東南アジア。国によるバラつきも含めて現状を解説する> *この記事は、ニッセイ基礎研究所レポート(2021年8月26日付)からの転載です。 1――新型コロナ感染がピークアウトの兆し 新規感染者数の推移新型コロナウイルス感染症は昨年、欧米諸国で猛威を奮ったのに対し、東南アジアでは比較的感染拡大が抑え込まれていた。しかし、今年に入ると、東南アジアでも新型コロナウイルスの感染状況が悪化し始め、6月中旬から感染ペースが加速した。ASEAN加盟全10カ国の1日あたりの新規感染者数...

高利回りで人気の分散型金融「DeFi」、本当にリスクに見合う運用法なのか

<ブロックチェーンを使った「分散型金融」に仮想通貨を預けることで高い利息を得ることができるDeFiだが、実際にはどれほどのリスクがあるのか> 仮想通貨業界のニュースを追っている方は、DeFiという言葉を聞いたことがあるかもしれません。直訳すると「分散型金融」。ブロックチェーンを使って世界中に分散するユーザーが相互にチェックし合うことによって、預金や融資などの金融サービス提供を、銀行などの仲介業者を頼らずに個人間で(P2P)で実現するという壮大な実験です。 最初にDeFiブームが起きたのは、2020年...

必要か疑わしいものでも大ヒットさせた「テレビ通販の父」ロン・ポピール

<野菜スライサーやパスタメーカー、増毛スプレー......。さまざまなグッズの数々を巧みに売りまくった男の「遺産」とは> 7月に86歳で世を去ったロン・ポピールを悼んで半旗が掲揚されることはまずないだろう。所詮はセールスマンだ。商いの世界で消費者の注目を引き付けるための戦いを何十年も戦った闘士ではあるが、戦場で祖国のために戦ったわけではない。それでも、テレビという当時の新しいメディアにおける最強のセールスマンだったことは評価すべきだ。 ポピールはテレビを通して、安っぽい野菜スライサーやジューサーの類...