「ブロックチェーン」の記事一覧

周到に準備されてきた中国ブロックチェーン覇権、来年ついに実を結ぶ?

<早々と来年の冬季五輪でデジタル人民元がデビュー。あらゆる業種の構造に分散化技術を導入し他国に先駆ける> 暑さもウイルス感染も真っ盛りの時期に始まったシュールな東京五輪はともかく、本来ならオリンピックは選手にとっても開催国にとっても最高の晴れ舞台だ。思い返せば2008年の夏、世界金融危機の直前に開かれた北京五輪の開会式では、中国古来の打楽器を総勢2008人の奏者が一糸乱れずに打ち鳴らし、高らかに現代中国の復権を告げた。 そして半年後、今度は北京で冬のオリンピックが開催される。もちろん中国政府はすごい...

デジタル人民元が「ビットコインを潰す」は誤解…むしろ仮想通貨を救う可能性も

<デジタル人民元などの「国家による仮想通貨」が出回れば、ビットコインは終わる...とはならない理由を解説> デジタルドルやデジタル円など世界各国で中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)の開発競争が急ピッチで進んでいます。国際決済銀行(BIS)の調査によりますと、現在、世界の65の中央銀行のうち58の中央銀行が積極的にCBDCの調査・開発を行っています。 とりわけ、中国人民銀行によるデジタル人民元の開発スピードは速く、つい最近も中国工商銀行(ICBC)が同銀行のアプリ内でデジタル人民元のウォレットを有...

ブロックチェーン技術の新展開「NFT」が、これほど盛り上がっている訳

<唯一無二の所有権を証明できるトークンは、商標や特許、スキルの履修証明まで可能にする> NFTのことを詳しく聞かせてほしい──先日、弁護士をしている友人から突然尋ねられた。 NFTとは、「ノンファンジブル・トークン(非代替性トークン)」の略。デジタル資産の一種だ。この友人がNFTに興味を抱いたきっかけは、3月11日に大手オークション会社クリスティーズで、あるデジタルアートの作品が途方もない金額で落札されたことだった。 その作品は、5000点のデジタル画像を合成して作ったコラージュ作品だ。「ビープル」...

話題のNFT(非代替性トークン)とは? デジタル絵に75億円:その仕組みと危険性

<デジタルアートが数億円で落札されるなど、NFT(非代替性トークン)をめぐる驚くべきニュースが続く。実体のないデータの高額取引を可能にするNFTとは。そのメリットとしくみ、そして危険性を読み解く> 3月10日、わずか24ピクセル四方の小さなデジタルアートが日本円にして8億円で落札され、世界を驚かせた。「クリプトパンク」と呼ばれる1万点の作品群のうち1点で、パイプをくゆらせる宇宙人が描かれている。デジタル作品なので実体はない。落札者が8億円をかけて入手したのは、いわば作品の所有権を示す、「NFT」(N...