「ヘルス」の記事一覧

20分のウォーキングがコーヒー1杯のカフェインと同等に記憶力を向上させる

<カナダ・ウェスタン大学の研究によると、有酸素運動は、カフェインと同程度に作業記憶を向上させるという....> カフェインは記憶力の向上に効果があることが知られているが、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し、処理する「作業記憶(WM)」の向上には、短時間の有酸素運動にもカフェインと同等の効果があるという。 有酸素運動は、カフェインと同等に、作業記憶を改善させる カナダ・ウェスタン大学の研究チームは、カフェインと有酸素運動の作業記憶への効果を比較した。2019年12月23日に「サイエンティフィック・...

アラフィフ女性の睡眠時間を奪う、早朝の子どもの弁当作り

<夫婦で分担したり、高校生なら自分で作るのも一策だが、実際には弁当作りは母親のワンオペになっている> 日本人の睡眠時間が短いのはよく知られている。外国の人からは「仕事時間が長いからだろう」と思われているようだが、実は寝不足なのは女性のほうだ。 2016年のデータで15歳以上の睡眠時間の中央値を出すと、男性は385分、女性は378分となる(厚労省『国民生活基礎調査』)。年齢層別にみるとアラフィフ年代に谷があり、45〜54歳の女性では356分と6時間を割り、7人に1人が5時間未満となっている。「働くママ...

2メートルでは防げない、咳でできる飛沫の雲

<咳についての新しい研究で、現在推奨されている2メートルの対人距離では安心できないことがわかってきた> 新型コロナウイルス対策として、現在は2メートルの対人距離をとることが推奨されている。だがウイルスなどの病原体を運ぶ可能性がある唾液の飛沫から身を守るうえで、果たして十分な距離といえるのだろうか──こうした疑いを裏付ける研究が発表された。 キプロスにあるニコシア大学の研究者は、咳と唾液に関する既存のデータを使用して、さまざまな条件下で唾液の飛沫が空気中をどのように移動するか、コンピューターでシミュレ...

注目高まる糞便移植、健康な便が腸疾患に効く?

<糞便需要が急増している。だが「質のいい便」とは何か。動物保護団体は菜食を増やすチャンスとアピールするが──。本誌特別編集ムック「世界の最新医療2020」より> なぜ菜食は肉食より好ましいのか。野菜しか口にしないビーガン(完全菜食主義者)に聞けば、きっと意外な答えが返ってくる。肉を食べなければ家畜の飼育に伴う二酸化炭素の排出を減らせるし、食生活由来の癌や慢性疾患のリスクも動物虐待行為も減らせる......。 だけではない。動物の権利擁護団体PETAによれば、私たちの排出する糞便の「質」を高める効果も...

精巣が新型コロナウイルスの「隠れ家」に? 否定的な見解も

<精巣が新型ウイルスの隠れ家となり、免疫システムから逃れている可能性があるという仮説が事実なら...> 世界で猛威を振るい、人類の脅威となっている新型コロナウイルス感染症。「なぜ男性が女性よりも重症化しやすいか」との疑問に対して、アメリカとインドの研究者らは「睾丸に原因がある」との仮説を打ち立てた。...

外出自粛で免疫力が落ちる!? 元祖・部屋トレ「囚人トレーニング」の健康効果

<自粛生活で運動不足になると、免疫力が低下するおそれがある――。今の「コロナ時代」にこそ、世界中で支持されてきた「プリズナートレーニング」が効果的だ> 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、世界中のスポーツジムが閉鎖に追い込まれている。 日本でも、緊急事態宣言を受けて各地方自治体が「3密」の懸念があるスポーツクラブに休業を要請。ジム通いをしていた多くの人たちにとって、日常のトレーニングが継続不可能になりつつあるのが現状だ。 さらに定期的に運動をしていた人たちだけでなく、外出自粛は多くの人たちの健康に...

笑顔の裏で心はグレー、「ほほ笑み鬱」はほかの鬱病より危ない

<普通に振る舞えるからこそ自殺の危険も。判断しにくいタイプの病を見逃さないために──。本誌特別編集ムック「世界の最新医療2020」より> 楽しそうでも実は鬱──そんな「ほほ笑み鬱病」の知名度は上がる一方だ。一般向けメディアでも取り上げられるようになっており、グーグルの検索数は近年、飛躍的に増加している。でも、これは本物の病気なのか。そう問う声もあるかもしれない。 ほほ笑み鬱病は正式な学術用語ではないが、こうした状態は確かに起こり得る。医学的には、非定型鬱病に最も近い症状だ。 ほほ笑み鬱病に悩む人を見...

新型コロナ:ECMOの数より、扱える専門医が足りないという日本の現実

<日本にはECMOを専門とする医師はかき集めても60人しかいない。新型インフルエンザでは、ECMOを使って治療した患者群の救命率は日本はイギリスの2分の1だった。日本におけるECMO治療の現状と限界とは。(4月21日発売の本誌4月28日号「日本に迫る 医療崩壊」特集より)> 新型コロナウイルス患者の「最後のとりで」とされるのが、ECMO(エクモ)と呼ばれる体外式膜型人工肺だ。日本におけるECMO治療の実情について、栃木県・済生会宇都宮病院の救命救急センター長で、日本集中治療医学会「ECMOnet」の...