「ミャンマー」の記事一覧

密林で虐殺された遺体少なくとも10数体発見 軍と武装市民の戦闘激化するミャンマー

<突然のクーデターから半年、この国の状況はさらに混迷の度を深めている> クーデターで民主政権を崩壊させアウン・サン・スー・チー氏やウィン・ミン大統領ら民主政府要人を逮捕、訴追。その一方で反軍政を唱える市民への弾圧を強めているミャンマー軍事政権は8月1日にクーデターから半年を迎える。 実弾発砲を含めたあらゆる人権侵害が反軍政の市民に対して行われているなか、各地で「国民防衛隊(PDF)」という武装した市民による軍との衝突、戦闘が激化しており、サガイン地方では軍とPDFによる激しい戦闘が起きた。 この戦闘...

混迷深まるミャンマー スー・チー裁判は長期化、反軍政の武力抵抗は激しさ増す

<ミン・アウン・フライン国軍司令官率いる軍政によるクーデターから半年。しかし事態は混迷を深めて──> 2月1日にクーデターで軍政に身柄を拘束され、複数の容疑で訴追、公判が続いているアウン・サン・スー・チー氏の裁判が長期化する可能性が高くなったことが明らかになった。 これはスー・チー氏の弁護を担当するミン・ミン・ソー弁護士、キン・マウン・ゾー弁護士らが明らかにしたもので、反軍政のメディア「ミッジィマ」がAFP電として6月29日に報じた。 23人の追加証人を検察側が申請 弁護団によると、複数の容疑に問わ...

「帰国拒否」へ反発、おかしくない?──ミャンマー代表選手の難民申請

<母国でクーデターを起こした軍部に日本から抗議の意を示した後、命の危険から帰国せずに日本で難民申請をしたサッカーのミャンマー代表選手に心ないコメントが殺到> サッカーのワールドカップ2次予選に参加するため、先月来日したミャンマー代表ピエリヤンアウン選手は試合時に、母国でのクーデターに抗議の意を示して三本指を掲げるジェスチャーを行った。その後、ミャンマーに帰国すれば迫害の恐れがあるとして、日本政府に庇護を求め、今月16日に難民認定申請を行った。これに対し、Yahoo!ニュースコメント(ヤフコメ)等ネッ...

【画像】無防備な村を丸ごと焼き討ち、ミャンマー軍の暴虐

<サッカー代表の選手が帰国を拒んだ国、ミャンマーで何が起こっているのか。国軍の暴力の一端がソーシャルから明らかになった> 村の大半が焼き払われ、煙がくすぶる無残な写真が、ミャンマー軍の蛮行を物語る。6月15日にミャンマー中部の村で何が起きたのか。独立系メディアの報道やソーシャルメディアの投稿を裏付ける住民の証言をAP通信が伝えた。 ミャンマー中部のマグウェ管区にある、今は焼失したキンマ村の住民は匿名で、国軍の兵士たちが村を襲ったと語った。襲撃の目的は、軍政の弾圧から村を守るために結成された自警団のメ...

【手記】ミャンマーで拘束されたジャーナリストが見た、監獄の過酷な現実

<「フェイクニュース」を流した罪で収監された日本人記者が、政治犯たちと過ごしたインセイン刑務所での26日間> 自宅のドアをノックする音が激しくなり、意を決して開けると、「ポリス」という文字が目に入った――。4月18日、ミャンマー最大都市ヤンゴンの自宅にいた筆者は、突然家宅捜索を受けて逮捕された。フェイクニュースを流した罪というぬれ衣で、26日間にわたりインセイン刑務所に収監されることになった経験を紹介したい。 拘束されたのは午後7時半頃。私服の軍人に率いられた、警察官や入国管理局の職員ら7~8人が自...

ミャンマー、スー・チーの裁判26日にも結審か 商店など営業再開で軍政下の生活がニュー・ノーマルへ

<民主政府の要人らへの裁判が進むなか、デモは押さえ込まれ事態は軍政の狙い通りに──> 2月1日の軍によるクーデター以来、身柄を拘束されている当時の政権で実質上トップだったアウン・サン・スー・チー国家最高顧問兼外相は、その後軍政から複数の容疑で起訴されて、現在は裁判を受ける「被告」の身となっている。 その裁判についてスー・チー氏の弁護士が今後公判は毎週開催され、一部の容疑については早ければ6月26日にも結審するとの見通しを明らかにした。地元ミャンマーのメディア「ミッジィマ」がAFPの情報として6月8日...

ミャンマー、拘束中のスー・チーが初出廷 軍政はNLD解党を画策

<混乱する情勢のなか、姿を見ることのなかった「民主化の女神」が4カ月ぶりに公の場に> 2月1日の軍によるクーデターで身柄を拘束され、役職を解任されていたミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家最高顧問兼外相が5月24日、裁判所に直接出廷。拘束以来その姿が初めて公開された。 3月1日の初公判以来、スー・チー氏はこれまでの公判ではオンラインのビデオによる出廷で、その映像や画像、対面でのコメントが公表されることはなかった。 これはミャンマー国営放送が24日午後、放映したニュースの中で伝えたもので、法廷とみ...

日本ミャンマー協会会長が国軍司令官と会談へ 混迷する情勢に両国間の対応協議か

<対ミャンマーODAビジネスの「黒幕」が昨夜、ヤンゴンに飛んだ。ミャンマー国軍の司令官と会う予定だという。出国直後にジャーナリストの北角氏が解放されたのも偶然ではない可能性がある> クーデターの首謀者であるミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官と親密な関係にある、日本ミャンマー協会の渡邉秀央会長が5月13日深夜、ミャンマーに向かった。独立系メディア「民主ビルマの声」(DVB)によると、渡邉氏は首都ネピドーで国軍司令官と会う予定という。「国軍司令官」が誰を指すかは不明だが、同氏はクーデター直前の1...

「美しい真珠を血で汚さないで」 TASAKIの国軍系企業との取引停止を人権団体が要請 日本企業全体の動向をミャンマー国民が注視

<国軍系企業との関係を断てない日本企業に対するミャンマー市民の反発は強まる一方。一番人気だったビールさえ店頭から姿を消している> ミャンマーの国軍系企業と外資との提携に国際的な監視の目が強化されるなか、日本の高級真珠会社TASAKIの国軍系企業との提携を国際人権団体が停止するよう求めている。2月のクーデター後に在ミャンマーの日本人経営者らが日系企業に勤めるミャンマー人に行ったアンケート調査では、約76%が日本企業に「国軍や国軍系企業との関係を解消ないしは事業撤退をすべき」と答えている。TASAKIは...

利権がつなぐ日本とミャンマー「独自のパイプ」 ODAビジネスの黒幕と国軍トップがヤンゴン商業地開発で合弁事業

<クーデターを機に明らかになった、国軍と日本政財界のつながりと、日本政府が制裁に乗り出せない理由> ミャンマー国軍のクーデターから3ヶ月になる5月1日、東京など世界18か国の都市で「国民を解放せよ」と叫ぶミャンマー人らの抗議デモがあった。欧米諸国の国軍への制裁強化と世界で高まる国軍批判の声をよそに、日本政府がいまだに旗幟を鮮明にしないのはなぜなのか。その謎を解くカギとして無視できないのが、両国を結ぶ利権のネットワークである。一例として、ODA(政府開発援助)ビジネスの黒幕とされる日本ミャンマー協会の...