「ロシア」の記事一覧

バイデン新政権を揺さぶるロシアのハッカー攻撃

<ロシアの関与が疑われる米政府中枢を狙ったサイバー攻撃は、国際社会の安定を脅かす火種となる可能性も> 財務省や商務省、国土安全保障省など多数の米政府機関を標的とした継続的なハッカー攻撃にロシアの情報機関SVR(対外情報庁)が関与していた疑いが強まっている。 ロシア側の目的が単なる情報収集だったのか、2016年の米大統領選で行われたような米国内の攪乱を狙った動きだったのかは不明だが、バイデン新政権が発足直後から難しい対ロ外交を迫られることは間違いない。 欧米諸国とロシアの関係はロシアの野党指導者アレク...

米政府機関へのサイバー攻撃の深刻さ「10段階評価で11」 ロシアは関与否定

<複数の政府機関や多くの大企業が数カ月に渡って攻撃を受けていた可能性。国土安全保障省は使用を止めるよう警告した 複数の米政府機関が、米ソーラーウィンズ社のソフトウェアを通じてサイバー攻撃を受けたことが判明。ロシアが関与している疑いがあり、サイバーセキュリティの専門家はその深刻度について、10段階評価で「11ぐらい」だと警告した。 米国土安全保障省は12月13日、今年に入って行われた同ソフトウェアの更新が、ハッカー集団の攻撃に遭っていたことを突き止めたとして、同ソフトの利用を停止するよう警告した。複数...

ロシアが誇る「スプートニクV」ワクチンは90%有効、でもプーチンは受けない

<自慢の新型コロナウイルスワクチンを自分は接種しない矛盾> ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、同国が開発を進めている新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」の接種を受ける予定はないとロシア政府報道官が発言した。ブルームバーグ・ポリティクスが11月24日に報じたところによれば、大統領報道官で大統領府副長官のドミトリー・ペスコフは記者団に対し、開発途中のワクチンを大統領に接種することは「あり得ない」と話したという。 ペスコフは、ロシアで最も開発が進んでいるスプートニクVの接種をすでに受けた約2...

米国務長官に指名されたブリンケンの外交語録

<ロシアと北朝鮮に甘く中国と同盟国には厳しかったトランプ政権の外交は正常化するか> 米大統領選で勝利を確実にしたジョー・バイデンは、アンソニー・ブリンケン(58)を次期政権の国務長官に指名すると発表した。 ブリンケンはバラク・オバマ前政権で国務副長官や国家安全保障問題の大統領副補佐官を務めた。当時、...

中国とロシアがバイデンを祝いたくない理由

<多国間主義で同盟国と手を組んで対抗してくるバイデン新政権は、強硬だが孤立していたトランプより手ごわいライバルとなる> 米大統領選で勝利した民主党のジョー・バイデンに対し、中国政府はなかなか祝意を表明しなかった。ロシア政府などはいまだに祝意を示していない。だが驚くにはあたらない。両国とも理由は説明していないが、地政学上の懸念に由来する「希望的観測」が背景にはあるとみられる。 トランプ政権は、超大国間の競争を国家戦略の正式な軸とした。だがバイデン政権は多国間主義を採り、同盟諸国を軽視したり弱体化させる...

どん底まで落ちた米ロ関係を修復できる? ロシアがバイデン政権に寄せる期待

<「バイデン勝利はロシアにとって不利」というのが一般的な見方だが、安全保障の議論をまともに行える大統領なら米ロ関係を修復できると考える一派も政府内にはいる。本誌「米大統領選2020 アメリカの一番長い日」特集より> ロシアでもアメリカ大統領選挙は国民的な関心事だ。国営テレビを主な情報源とする一般の人々は毎日のようにトークショーでこの話題を見聞きしているし、エリートたちも高級レストランや政府機関の廊下でドナルド・トランプ米大統領とジョー・バイデン前米副大統領のバトルについて好んで議論し合っている。 バ...

プーチン「米国の影響力は低下、中国とドイツが超大国に」

ロシアのプーチン大統領は22日、米国とロシアが世界の最も重要な問題についての決断を下す時代はもはや終わったと指摘し、中国とドイツが超大国の地位を築きつつあるとの考えを示した。 プーチン氏はネット上で開催された会議に参加し、世界における米国の役割は英国、フランスと同様に低下し、政治や経済においては中国とドイツが超大国になりつつあるとの考えを示した。 世界的な問題について米国がロシアと議論する用意がなければ、ロシアは他国と議論すると語った。 米国はもはや米国例外主義を主張することはできず、それを望む理由...

「イランとロシアが米大統領選介入を試み」 米情報機関トップが緊急発表

トクリフ米国家情報長官は21日、ロシアとイランが今年の米大統領選への介入を試みたとの見解を示した。 長官は急きょ開いた記者会見で、「一部の有権者登録情報をイランとロシアが別々に入手したと確認した」と述べた。会見には米連邦捜査局(FBI)のレイ長官も同席した。 米国の有権者登録情報は大半が公開されている。ラトクリフ氏は、「イランが有権者を怖がらせ、社会的混乱をあおり、トランプ大統領にダメージを与えるためのなりすましメールを送っている」ことが米当局によって既に確認されたと続けた。 大統領選まで残り2週間...

米ロの新START1年延長に現実味 ロシアの核弾頭凍結案を米歓迎

ロシアは20日、米ロの新戦略兵器削減条約(新START)を1年間延長するために、米国が同様の措置を取る場合は核弾頭の保有数を凍結する用意があると述べた。米国も歓迎する意向を示し、新STARTの延長が現実味を帯び始めた。新STARTは来年2月に期限が切れることになっている。米大統領選を2週間後に控えたこの日に提示されたロシアの案は、両国の溝を幾分埋める内容に見える。米国は先週、新STARTを無条件で1年間延長するとするロシアの提案を拒否。全ての核弾頭保有数を凍結するような内容でなければ「話にならない」...

ロシア政府、東京五輪などへのサイバー攻撃説否定

ロシアは20日、軍の情報機関が東京五輪などへのサイバー攻撃に関与していたとする米英の主張を否定した。 米英は19日、ロシア軍情報機関(GRU)が、来年夏に予定されている東京五輪・パラリンピックの妨害工作など一連のサイバー攻撃に関与していたと非難した。 国営ロシア通信(RIA)によると、ワシントンのロシア大使館の当局者は、ロシア政府は米英の主張を否定したと発言。 「そのような情報の公開は現実と関係なく、米国社会における反ロシア感情をあおり、魔女狩りやスパイマニアを引き起こすことが狙いであることは明らか...