「ワクチン」の記事一覧

英製薬大手アストラゼネカとの共同ワクチン、臨床試験の成功確率50%=オックスフォード大教授

英オックスフォード大学が英製薬大手アストラゼネカと共同で開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、責任者のエイドリアン・ヒル教授は、現状で臨床試験が成功する確率は50%しかないとの見方を示した。英国内でコロナ感染が急速に減っているため。英紙テレグラフに明らかにした。 ヒル氏によると、今後の治験は任意の被験者1万人を対象に行うが、コロナ感染率が低下しているため、「結果が出ない」恐れがあるという。同氏は「消えようとしているウイルスとの、時間との競争だ」と語った。 ヒル氏が率いる同大ジェンナー研究所のチ...

米厚生省、英製薬アストラゼネカに1290億円の資金援助→新型コロナワクチン候補3億回分確保

米厚生省は21日、英製薬アストラゼネカに最大12億ドルの資金援助を提供し、同社がオックスフォード大学と開発した新型コロナウイルスのワクチン候補3億回分を確保すると発表した。 アストラゼネカは今年から来年にかけて10億回分の生産が可能との見通しを示しており、米国はその3分の1を確保したことになる。 アストラゼネカは英政府とも1億回分の供給契約を締結済みで、3000万回分の供給を9月にも開始したい考え。 アザー厚生長官は声明で「このアストラゼネカとの契約は、2021年までに、安全で効果があり、あらゆる場...

ワクチンができてもパンデミックが終わらない理由

<他国より先にワクチンを手に入れようと画策する自国第一主義は、新型コロナウイルスの思う壺> 新型コロナウイルスとの戦いでは、現在100を超えるワクチンの臨床試験が始まっている。これほどの規模で研究開発が進むのは前代未聞のことで、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が経済と社会に及ぼした混乱の大きさを物語る。 ワクチン実用化の時期はまだ見通せない。多くの専門家は開発には1年半掛かるとみているが、来年初めには接種を開始できるとの見方もある。 ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によれば、5月21日...

新型コロナ感染のサル、獲得免疫で再感染予防も ワクチン開発に朗報

新型コロナウイルスに感染したサルが回復後、獲得した免疫により再感染を免れ得ることが米研究チームの実験で分かった。ワクチン開発に朗報とみられる。 ハーバード大学医学部附属病院(ボストン)のダン・バロウチ医師らの研究チームによると、サル9匹をウイルスに感染させた後、回復を待ってから再びウイルスに接触させたところ、発病はせず、自然免疫の働きが認められた。 さらにサル25匹に試験用ワクチンを投与し、その後対照群とともにウイルスに接触させたところ、対照群では高度の感染が見られたものの、ワクチン投与群では相当な...

米モデルナ社のコロナワクチン、初期治験で「有望な結果」 45人の被験者全員が抗体を獲得

<従来のワクチンよりも迅速に開発・製造ができるRNAワクチンが臨床試験第一段階で好結果、うまくいけば2012年にも完成か> COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のワクチン開発を進めている米バイオ医薬企業のモデルナは5月18日、初期段階の治験で、被験者45人全員に同ウイルスの抗体ができたことを明らかにした。近いうちに安全かつ効果的なワクチンが入手可能になるかもしれないと期待が高まっている。 同社はCOVID-19のワクチン候補「mRNA-1273」の開発を進めている。今回の治験は3月と4月に実...

巻きたばこ世界2位の英BAT、タバコ葉由来ワクチン候補の治験を準備中

巻きたばこ世界2位の英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は15日、タバコ葉由来のたんぱく質を活用した自社の新型コロナウイルスワクチン候補の臨床試験(治験)を準備中であることを明らかにした。 前臨床試験では免疫応答が生じた。米食品医薬品局(FDA)の許可を取得次第、第1相臨床試験を進める方針だとしている。 BATは4月、タバコ葉を原料に新型コロナワクチンを開発中と発表して人々を驚かせた。同社は政府機関や適切なメーカーの支援が得られた場合、1週間当たり100万─300万本のワクチンが生産可能と...

英オックスフォード大の新型コロナワクチン、サルで有効と判明 臨床試験も4月末から開始

英オックスフォード大学が開発を進めている新型コロナウイルスのワクチンが、6匹のサルを対象にした試験で有効性を示し、これを受けて臨床試験が先月末から始まっている。 米英の研究者らが査読前論文の掲載サイト「bioRxiv」で発表した初期の試験結果によると、ワクチンを1度接種したサルの一部が14日以内にウイルス抗体を産生したほか、全てのサルが28日以内に感染防御抗体を産生した。 接種後、ワクチンは肺でのウイルス増殖を抑え、肺炎を防いだという。ただ、鼻でのウイルス増殖は続いた。 この試験結果については、他の...

EU、新型コロナのワクチン確保に向け緊急基金で開発・生産支援も

欧州連合(EU)の欧州委員会は、新型コロナウイルス感染症のワクチン不足を防ぐため、24億ユーロ(26億ドル)規模の緊急基金をワクチン開発・生産支援に充てる可能性があることがロイターが確認した内部文書で分かった。 現在、新型コロナのワクチンは90種以上が開発中で、うち8種は臨床試験段階にある。だが専門家は、完成したワクチンの大量生産は開発と同じくらい難しい可能性があると警告する。 文書によると、欧州委はEUが生産能力を強化し、ワクチンを最も必要とする人から接種を行う計画を立てるべきと考えている。 欧州...

コロナ感染拡大は、ポリオや麻疹のワクチン予防接種に深刻な影響

<WHOは、新型コロナウイルス感染予防策として人と人との物理的距離を確保する必要があることから、大規模なワクチン予防接種キャンペーンを停止するよう指示している......> 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、ポリオ(急性灰白髄炎)や麻疹などのワクチンの予防接種にも深刻な影響をもたらしている。ワクチンで予防可能な疾患(VPD)による死亡者数は世界全体で年間150万人と推計されるが、ワクチンの予防接種が停止もしくは延期されることにより、今後、世界各地で、このような疾患が流行するおそれも懸念されてい...

WHO、複数の新型コロナウイルス治療薬に注目 ワクチン開発は難航と予測

世界保健機関(WHO)は12日、 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬について、いくつかの治療薬には症状の深刻化の抑制、もしくは症状が継続する期間の短縮化に効果がある可能性があるとし、WHOとして最も有望な4、5の候補薬に注目していると明らかにした。 WHOのマーガレット・ハリス報道官は、「新型ウイルス(SARS─CoV2)の消滅や活動停止につながるものはまだ何も開発されていない」としながらも、「極めて初期の段階だが、症状の深刻化の抑制、もしくは症状が継続する期間の短縮化に効果があ...