「世界経済」の記事一覧

コロナ後、深圳の次にくるメガシティはどこか──「プロトタイプシティ」対談から

<中国・深圳のイノベーションはなぜ世界を席巻したのか。深圳に代表される「プロトタイプシティ」の成立条件とは何か。デジタル化が発展に与える影響などを論じた伊藤亜聖・山形浩生両氏の対談(『プロトタイプシティ』収録)を抜粋する(後編)> 「まず、手を動かす」が時代を制した――。 このたび刊行された高須正和・高口康太編著の『プロトタイプシティ――深圳と世界的イノベーション』(KADOKAWA)は、そう高らかに宣言する。 同書によれば、計画を立てるよりも先に手を動かして試作品を作る人や企業が勝つ時代になった。...

「韓国・文在寅の最低賃金引き上げは失策」説を信じるな 国家の大問題を語る人よ、落ち着け

オックスフォード大学で日本学を専攻、ゴールドマン・サックスで日本経済の「伝説のアナリスト」として名をはせたデービッド・アトキンソン氏。退職後も日本経済の研究を続け、日本を救う数々の提言を行ってきた彼は、このままでは「①人口減少によって年金と医療は崩壊する」「②100万社単位の中小企業が破綻する」という危機意識から、新刊『日本企業の勝算』で日本企業が抱える「問題の本質」を徹底的に分析し、企業規模の拡大、特に中堅企業の育成を提言している。今回は、「最低賃金を引き上げると、韓国のように経済がボロボロにな...

デジタル化は雇用を奪うのか、雇用を生むのか──「プロトタイプシティ」対談から

<時代を制したのは「プロトタイプ」駆動によるイノベーションであり、それを次々に生んでいる場は中国の深圳だ――そう主張し、深圳の成功を多角的に分析した『プロトタイプシティ』から、伊藤亜聖・山形浩生両氏による対談を抜粋する(前編)> ニューズウィーク日本版で「日本を置き去りにする 作らない製造業」という特集を組んだのは2017年12月。スマートフォンなどで世界を席巻する中国の「ものづくりしないメーカー」を取り上げた同特集の舞台は、2016~17年頃から注目を集め始めた「中国のシリコンバレー」こと深圳だっ...

迷走続く米国の新型コロナウイルス対策 世界経済に最大のリスク

10年に及ぶ景気拡大が終わりにさしかかった2018年。「晴天」の世界経済を引っ張っていたのは、減税と財政支出で国内外を潤す米国だった。 しかし現在、世界経済を回復から引きずり下ろしかねないのもまた、米国の政策だ。同国の新型コロナウイルス危機への混乱した対応は、世界景気の回復持続を脅かす最大のリスクとなっている。 メキシコから日本に至るまで、当局者は既に神経をとがらせている。ドイツは輸出が打撃を被り、カナダは米経済の成長に悪影響が広がれば、その余波は免れないと案じる。 国際通貨基金(IMF)は米経済に...

コロナの経済損失を補填「パンデミック保険」続々誕生 都市封鎖の売上減もカバー

新たなウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が常態化する可能性に備え、保険会社が新種の商品を生み出している。レストランから映画製作会社、電子商取引企業に至るまで、新たなパンデミックが襲った時に生じる損失をカバーする設計だ。ただ、保険料は安くないかもしれない。 新種の保険を提供する企業は、既存の保険カバーに新たな商品を追加しようとする大手保険会社や保険ブローカーから、ニッチを商機にしようとする企業まで幅広い。主流の保険会社はこれまで、パンデミックを戦争や核爆発並みのリスクとして分類にしてきたため...

トランプ「米中経済デカップリング」発言に懸念広がる その現実味は?

トランプ米大統領が先週、中国との「完全なデカップリング(切り離し)」に言及して以降、複数の政権高官が火消しのコメントに走るなど、波紋が広がっている。もっとも、勇ましい発言は厳しい現実の壁にぶつかりつつある。なぜなら中国による米国製品輸入や米企業の対中投資は増え続けており、市場は米中のデカップリングを懸念しているからだ。 22日夜にはナバロ大統領補佐官がFOXニュースのインタビューで米中貿易協議の第1段階合意は「終わった」と発言し、アジア市場時間帯で株式先物が下落してボラティリティー・インデックス(V...

米中対立再燃 香港のドルペッグ制が直面するリスク

中国が香港への国家安全法制導入を決定し、米国が反発して香港に与えてきた貿易面などの特別優遇措置の廃止手続きを始め、投資家の動揺を誘っている。香港ドルの米ドルペッグ制が、果たして今後も維持できるのかという心配も浮上してきた。このため香港政府の複数の高官からは、投資家を安心させることを狙った発言が相次いでいる。 香港のドルペッグ制と足元で起きている事態をまとめた。 制度の仕組み 香港ドルは、1米ドルに対して7.75-7.85香港ドルという狭い許容変動幅が設定されている。香港金融管理局(HKMA、事実上の...

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(5日現在)

■フィリピン失業率、4月は17.7%で過去最高 ロックダウンが影響 フィリピンの4月の失業率は、新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)の影響で過去最高の17.7%に上昇した。 ■コロナ封鎖中の飲酒、「減った」が「増えた」上回る 9カ国で調査 新型コロナウイルスによるロックダウン(封鎖)や外出自粛期間中、飲酒量は減ったとの調査が明らかになった。 ■英仏中銀総裁が気候変動への行動主張、「誰も自主隔離できない」 英国とフランスの中銀総裁が、政府は新型コロナウイルス危機の後、次なるショック...

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(4日現在)

■ベルギー、8日からほぼ全業種を再開 15日には国境も=暫定首相 ベルギーのウィルメス首相は3日、カフェやバーを含むほぼ全業種の営業を8日から許可すると発表した。 ■メキシコ、新型コロナの1日当たり死者・感染者が過去最多 メキシコの保健当局は3日、新型コロナウイルス感染による死者が新たに1092人確認されたと発表した。 ■英の新型コロナ死者、5万人突破 世界で2番目の多さ=ロイター集計 ロイターの集計によると、英国で3日、新型コロナウイルス感染症による死者が5万0059人となり、5万人を突破した。 ...

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(3日現在)

■仏、新型コロナ死者2.8万人 13日ぶりに100人超増加 フランスで確認された新型コロナウイルス感染症による死者が2日、107人(0.4%)増え2万8940人となった。1日当たりの死者数が100人を超えるのは13日ぶり。フランスは新型コロナ死者数で世界で5番目に多い。 ■新型コロナワクチン、年内の利用開始を期待=米軍研究者 米陸軍感染症研究プログラムのディレクター、ウェンディ・サモンズ・ジャクソン大佐は2日、何らかの新型コロナウイルス感染症ワクチンが年末までに一部の米国民に利用可能になると期待を示...