「中南米」の記事一覧

トランプの「大罪」移民親子引き離し 545人の子どもが今も親と再会できず

<トランプが大統領選で再選されようとされまいと、米政府の手でいい加減に引き離された親子に対する非道は贖わなければならない> トランプ政権の厳しい移民政策の下、2018年に米南部のメキシコ国境地帯で親から引き離された移民の子どものうち、545人が今も親と再会できていないことが判明した。ホワイトハウスの報道官は、トランプ政権は親子を再会させようとしたが、家族が子どもたちの引き取りを拒否したと説明した。 トランプ政権は2018年、不法入国者を厳しく取り締まる「ゼロ・トレランス(寛容ゼロ)」政策を導入。メキ...

新型コロナに見舞われたブラジル先住民がロックダウンならぬ道路封鎖

<弓矢を手にした先住民が違法採掘、森林伐採への抗議と新型コロナ支援を求めて幹線道路を占拠した> ブラジル北部パラ州で、先住民カヤポの人々がロックダウン(都市封鎖)ならぬ道路封鎖を行った。 弓矢を手に幹線道路を占拠。 新型コロナウイルスでの支援を求め、違法採掘や森林伐採にも抗議の声を上げた。 コロナ感染拡大が続くブラジルでは先住民族にも被害が広がり、先住民の感染者は2万6000人、死者は690人に上っている。 <本誌2020年9月1日号掲載> 【関連記事】新型コロナよりはるかに厄介なブラジル大統領 【...

反米同盟の再構築に向けて、中南米の左派政権に接近するイランを注視せよ

<ベネズエラをはじめ、かつて蜜月だった中南米諸国の左派政権との関係を復活させようとイランが動き出した> 新型コロナウイルスのせいで世界中の空港に閑古鳥が鳴くなか、4月下旬にイランが南米ベネズエラへの旅客機運航を再開した。石油業界筋によれば、さびついた製油所の操業再開に必要な資材や人材に加え、ニコラス・マドゥロ政権の治安部隊を訓練する軍事顧問団や軍用ドローンも運んでいる。その対価として、帰国便に5億ドル相当の金塊が積み込まれたとの報道もある。 5月にはガソリン満載のタンカー5隻がイランの港を出た。こち...

ベネズエラのクーデター未遂はマドゥロ政権によるやらせ説

<「主たる任務はベネズエラの解放とマドゥロの身柄拘束だった」と逮捕された米軍特殊部隊出身の首謀者は語ったが......> ベネズエラで5月4日、マドゥロ大統領打倒を図った容疑で拘束された13人の中に、2人の元米軍特殊部隊兵士が含まれていた。この政権転覆作戦を仕組んだとされるのが、フロリダの民間警備会社シルバーコープ。同社は首都カラカスへの侵入作戦の模様をツイッターで実況していた。 「コロンビア国境からカラカス中心部に向けて大胆な急襲作戦を開始」と、創設者のジョーダン・ガウドローは3日の動画で語ってい...

新型コロナウイルスの猛威に「聖域」はない

<コロンビアの首都近郊にあるキリスト教会も、新型コロナの感染防止のために消毒された> コロンビアの首都ボゴタ近郊にある塩鉱山の洞窟内に造られたキリスト教会「塩の教会」が消毒された。 政府は3月25日~4月13日としていた全国の強制自宅待機措置を5月11日まで延長。違反者には禁錮刑や罰金も科せられる。 ボゴタでは食料品や日用品の買い物などの外出について、偶数日は女性のみ、奇数日は男性のみと制限されている。 <本誌2020年5月5日/12日号掲載> 【参考記事】韓国で集団感染を起こした新興宗教団体は、今...

今こそG20が協調し、途上国崩壊を食い止めよ

<アフリカやアジア、中南米の村落に広がれば壊滅的結果に──世界は上限なき資金提供という「脱出戦略」をすぐまとめるときだ> 新型コロナウイルス感染症が、世界で猛威を振るっている。だが、各国の対応は猛烈な感染拡大のスピードに追い付いておらず、失われる必要のない多くの命が失われ、他の医療問題は忘れ去られ、社会と経済の両方が壊滅的な打撃を受けようとしている。 そこで筆者3人は4月6日、G20諸国・地域に対し、足並みのそろった対策を直ちに求める公開書簡を発表し、医療、経済、政治、市民社会など幅広い領域のリーダ...