「中印関係」の記事一覧

中印衝突の舞台は海上へ 中国の野心に巻き込まれるタイに「分断」の危機?

<邁進する一帯一路構想でシーレーンが焦点に──中国から運河建設を迫られるタイのジレンマ> 太平洋における米中の新冷戦は、ひとまず脇に置こう。インドと中国の間では既に、はるかに熱い戦争が始まっている。今年6月にはヒマラヤ地方の係争地域で両国軍が衝突し、少なくとも20人が死亡した。 海上では、中国がインド洋の主要航路沿いに軍事基地や商業の拠点を確保する「真珠の首飾り」構想で、インドを包囲しようとしている。 インド洋、ひいてはインドの支配をうかがう中国の戦略にとって、最大の脆弱性はマラッカ海峡だ。シンガポ...

中印紛争再燃:中国「多大な損害負わせる」とインドに警告

<週末、6月の衝突以来の緊張が再燃。相手領土を占領して要塞まで作っているように見える中国に、インド国民はどこまで耐えられるのか> 中国国営メディアは、人民解放軍が「深刻な損害」をインド軍部隊に与え得ると警告した。これは、中印両国間の国境紛争が8月29日からの週末にかけて再燃したことを受けたものだ。両国とも相手国が、実効支配線を越えて不法侵入したと非難している。 中国軍の西部戦区は8月31日、ヒマラヤ山脈地帯にあるパンゴン湖の湖岸で、インド軍の部隊が実効支配線を不法に越えたと主張した。この地域では6月...

インドが中国製アプリ「TikTok」を禁止した本当の理由

<国境係争地での衝突に対する報復としてTikTokや微信、百度を使えなくしたが、インド側が被る損害も小さくない> インド政府は6月29日、59のモバイルアプリの使用を禁止すると発表した。「インドの主権と一体性を害する活動に関与している」というのが理由だ。公式発表では中国を名指ししていないが、59のアプリは全て中国製であり、狙いは明らかだ。 禁止されたアプリは、インドで推定6億回ダウンロードされている動画共有アプリのTikTok(ティックトック)、データ使用量が少なく、低価格スマートフォンのユーザーに...

中国兵は丸腰の部隊を襲撃か 国境衝突でインド側証言

6月に国境係争地で発生した中国とインドの軍事衝突。インド側関係者の話などから、衝突の詳しい内容が分かってきた。インド兵20人が死亡したこの衝突を巡っては、インド政府は中国側の行動が計画されていたように見えたと指摘。中国政府は、交渉に出向いた中国の高官と兵士らに対し、インド軍側が突然攻撃を仕掛けたと主張している。 インド軍の兵士らは丸腰のまま、切り立った狭い尾根で自分たちよりも大規模な部隊に急襲されたと、インドの政府関係者のほか、この地域に動員された兵士2人、死亡した兵士らの遺族がこのほど明らかにした...

中印衝突で燃えるインドの反中世論

<積年の恨みも手伝って、習近平の肖像を燃やし、中国製品のボイコットを呼びかけるインド人> 長年に渡って中国とインドの国境対立が続いているインド北部の山岳地帯ラダック地方で、今月15日と16日に両軍が衝突して兵士20人が死亡したとインド軍が発表した。これを受けてインドでは反中感情が高まっている。 インド兵が殺害されたことに抗議して、インド各地の都市では抗議集会が開かれ、中国の国旗や中国製品、習近平(シー・チンピン)国家主席の肖像が燃やされた。人々は、中国への報復と、中国との貿易の停止を求めている。 イ...