「中台関係」の記事一覧

台湾の駐米代表「米国と機雷・巡航ミサイル購入めぐり交渉」

台湾の蕭美琴・駐米代表(事実上の大使)は12日、機雷と巡航ミサイルの購入を巡り米国と交渉していると明らかにした。 蕭氏はワシントンのハドソン・インスティチュートで行った講演で、中国が台湾に対する主権を主張していることで台湾の存在が脅かされているとし、軍備を拡張する必要があると指摘。コストを抑えながら、侵攻を思いとどまらせるに充分な抑止力を備える必要があるとの考えを示した。 その上で、台湾のミサイルシステムで利用できる巡航ミサイルのほか、機雷などの調達に向け、現在米国と協議していることを明らかにした。...

北京ではなく南へ 台湾・蔡英文が加速させる「新南向政策」の展望

<「中国の一部」という呪縛から逃れて東南アジア、南アジア諸国と共にうまく中国離れを実現できるか──全ては2期目の女性総統の手腕に懸かっている。本誌「台湾の力量」特集より> これからは北(の都=北京)ではなく南(のアジア諸国やオーストラリアなど)を向くべきだ──「新南向政策」と銘打って、蔡英文(ツァイ・インウェン)がそんな経済戦略を発表したのは2016年の8月。まだ総統になったばかりの時期だった。あれから4年、2期目に入った蔡の前には新型コロナウイルスが立ちはだかる。果たして「南向」の風は吹き続けるの...

台湾の力量:コロナ対策の原動力はスピード感、透明性、政治への信頼

<世界に感染症封じ込めの模範を示し、各国を支援する姿勢を示した台湾。どうやってそれを可能にしたのか。「この成功は偶然ではない」と、蔡英文総統は言う。本誌「台湾の力量」特集より> 台湾で新型コロナウイルスの感染者第1号が見つかったのは今年1月21日のこと。中国の武漢で働く台湾人女性が帰郷した際、台北郊外の桃園国際空港で発熱などの症状を訴え、検査により、翌日に感染が確認された。 同じ日、アメリカでも最初の感染者が確認されていた。日本ではその5日前だ。ただし、いずれも中国籍の人。「中国籍」以外では、この台...

中国より株を上げた「台湾マスク外交」──もはや捨て駒ではない

<台湾もマスク外交を展開、不良品をばらまいて信頼をなくす中国を尻目にソフトパワーを発揮している。果たしてその狙いとは? 本誌「台湾の力量」特集より> 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は基本的な医療用品の価値を変えた。マスク、綿棒、手袋、医療用ガウンなどPPE(個人用防護具)が世界的に不足し、多くの国々が輸出を規制する一方で、大量の緊急輸入に乗り出したからだ。おかげで、生産国は強力な交渉カードを手に入れることになった。 その代表格が台湾だ。医療用マスクの生産では世界のトップクラス、しか...

孤軍奮闘する台湾を今こそ支援せよ

<中国の圧力により、コロナ対策で有益な教訓を持つ台湾がWHOに参加できずにいる事実は、世界に損失をもたらした。アメリカは台湾の国際社会への参加を後押しし、軍事や通商関係も一層強化すべきだ。本誌「台湾の力量」特集より> WHO(世界保健機関)とテドロス・アダノム事務局長は、新型コロナウイルス危機が始まって以来、このウイルスに関する中国政府のプロパガンダを受け入れ、拡散させてきた。そして、5月にテレビ会議形式で開催されたWHO総会でも、ある贈り物を中国共産党政権に送った。この総会に台湾がオブザーバーとし...

【香港危機】台湾の蔡英文がアジアの民主主義を救う

<台湾の蔡英文が香港からの移住希望者を受け入れると発表したのは単なる人道支援ではなく、国際社会の一員となるための戦略的な意図もはらんでいる> 中国政府が香港の統制を強める「香港国家安全維持法」を成立させたことを受けて、台湾政府は7月1日、香港市民を対象とした新たな人道支援計画および移住計画を正式に発足させた。 国家安全維持法は6月30日に、全人代の常務委員会で全会一致で可決・成立。香港警察は既に、同法に基づいて複数の市民を逮捕している。 台湾の蔡英文総統は、2期目に突入して直後の5月下旬に、香港から...

中国戦闘機、台湾防空識別圏に一時侵入 警告受け圏外に退去

台湾の国防部(国防省)は9日、複数の中国戦闘機が台湾南西の防空識別圏に短時間侵入したため、空軍が警告を発したと明らかにした。 侵入したのは「Su-30」戦闘機。国防部は、これらの戦闘機に警告の言葉を伝え、空軍機が圏外に「退去させた」と説明した。 中国はかねてより、台湾の蔡英文総統が独立を志向しているとして圧力をかけている。先月下旬には人民解放軍の幹部が、台湾独立の阻止に他に方法がなければ武力行使も辞さないと述べた。 台湾は、中国がここ数カ月、台湾付近で軍の活動を活発化させていると批判。米軍の艦船は不...

「中国、台湾との再統一に向け軍事手段も必要」人民解放軍参謀長

中国人民解放軍統合参謀部の李作成参謀長は29日、中国は台湾問題を解決するために平和的手段と軍事手段の双方を備えておく必要があるとの考えを示した。 李参謀長は、台湾との「平和的な再統一」の機会が失われる場合、人民解放軍は領土の完全性を確保するためあらゆる手段を用いると述べた。 台湾の独立を阻止するため2005年に採択された「反国家分裂法」の制定15周年を記念する式典での発言。式典は人民大会堂で行われた。 同法は、中国が国家分裂と判断した場合に台湾への武力行使を認めている。[ロイター]Copyright...

台湾・蔡英文「香港の活動家に人道援助提供する計画策定する」

台湾の蔡英文総統は27日、香港で民主化を求めるデモに関与している人々に人道援助を提供するための計画を策定すると表明した。 中国が「香港国家安全法」を制定する方針を明らかにして以降、香港ではこれに反対する抗議デモが続き、米国、英国、オーストラリアやカナダなどが、香港の自治が脅かされるとして懸念を示している。 蔡総統は記者団に対し、「香港からの友人に人道援助を提供する行動計画を提案する」と述べ、「われわれは、民主主義と自由を求める香港の人々の決意を支持し続ける」と語った。 蔡総統は計画の詳細やタイミング...

台湾の蔡英文総統「香港の人びとに必要な援助を提供する」

中国が香港への国家安全法の導入を計画していることを受け、台湾の蔡英文総統は24日、台湾は香港の人々に「必要な援助」を提供すると表明した。 香港では同日、中国の計画に抗議する数千人規模のデモが行われ、警察は催涙ガスや放水砲を使ってデモ隊の排除に当たった。昨年以降の政情混乱を受け、香港では少数ながら台湾に逃れる民主派が増加している。 蔡総統はフェイスブックへの投稿で、中国の法案は香港の自由と司法の独立に対する重大な脅威だと指摘し、自由と民主主義を求める香港市民の願いに銃弾や抑圧で対応すべきではないと非難...