「中台関係」の記事一覧

建国記念の連休中に、中国軍機56機が台湾ADIZに侵入した理由

<これまでも挑発行為を繰り返してきた。目的は台湾への警告だが、空軍が党への忠誠を示す意図もあっただろう> 中国が10月1日に国慶節(建国記念日)を迎え、1週間の祝日連休に入るなか、中国空軍に休みはなかったようだ。 10月4日、56機の中国軍用機が台湾のADIZ(防空識別圏)に侵入。 30以上の戦闘機が爆撃機をエスコートするという、有事の際に想定される陣形で、ADIZに侵入した1日当たりの中国軍機としては、台湾が昨年9月に侵入数を公表し始めて以来、最多だという。 ADIZは台湾の領空ではなく、領空侵犯...

米台の沿岸警備隊が「初の合同軍事演習」──台湾紙報道

<台湾当局は軍事演習参加を否定したが、「将来的な協力の可能性は排除しない」とも> 台湾は8月10日、台湾が米沿岸警備隊の演習に参加した事実はないと否定、しかし今後の協力の可能性は「排除しない」と述べた。今月に入って、船舶位置の追跡データから、台湾艦船が複数で太平洋に向かったことが示され、アメリカとの合同軍事演習の「予行演習」ではないかと報じられていた。 一方、台湾における米政府の窓口機関である米国在台協会は11日、米台の沿岸警備作業部会の初会合が行われたことを確認した。この作業部会は3月に、米台が海...

台湾、中国本土からのハイテク求人を禁止

<半導体の人材流出を阻止するため労働部が決定した罰則付きの強硬手段> 台湾問題をめぐって米中間の緊張が高まるなか、台湾の労働部(労働省に相当)は、台湾の人材派遣会社が中国本土からの求人情報を出すことをいっさい禁止する。 Nikkei Asiaが独占入手した情報によれば、台湾労働部は通達を出し、その中で「米中間の地政学的な緊張の高まり(やアメリカの対中半導体禁輸措置)により、中国の半導体開発は打撃を受けている。中国は半導体の国内調達網を構築するため、台湾の優秀な半導体エンジニアの引き抜きをこれまで以上...

台湾が予備役拡充に寺院やNGOの職員を召集

<宗教組織やNGOから予備役に編入された志願者は、各地で土地勘を生かした橋や道路の防衛にあたる可能性が高い> 中国による軍事的な威嚇がエスカレートするなか、台湾は、有事に備えた組織再編の一環として、予備役に寺院や教会の職員を動員する計画。 4月19日に台湾立法院(議会)で開かれた公聴会で、国防部長(国防相)の邱国正は、台湾の予備役を拡充するため、政策立案者は各地の仏教や道教の寺院からの志願兵を編入することも考えていると述べた。 邱のこの発言は、包括的な予備役動員組織の新設計画を説明するなかでおこなわ...

菅の訪米直前、バイデンはここまで台湾に肩入れして見せた

<外国首脳として初と喧伝されるバイデンとの菅の対面会談は、日本から台湾防衛の言質を取り、中国包囲網に組み入れる狙いと言われるが> 台湾の蔡英文総統は4月15日、ジョー・バイデン米大統領の要請で台湾を訪れた非公式な代表団と会談、中国軍による台湾周辺での活発な軍事活動は、インド太平洋の平和と安定を脅かす行為だと訴えた。 2016年に蔡が台湾総統に就任して以降、人民解放軍は台湾に対する軍事的圧力を強めている。蔡は15日、代表団を歓迎するスピーチの中で、台湾は地域の平和を守るために、アメリカと協力していく用...

台湾は火薬庫、第一次大戦前のバルカン半島のようだ──台湾から見た中台関係

<日米にとっての台湾の戦略的重要性が増したのは成果だが、同時に台湾は米中の争いに巻き込まれてもいる> 台湾海峡はいわば「火薬庫」で、世界戦争を引き起こしかねない危うさを秘めている、とある軍事専門家が警告した。発言が行われたのは、4月6日に開催されたパネルディスカッションでのこと。台湾側の視点から、アメリカの外交政策を議論する催しだった。 中国海軍の空母「遼寧」が率いるタスクグループ(任務群)が現在、台湾の東側にあたる海域で戦闘演習を実施している。中国側はこれを「通常の」演習だとしているが、米軍は太平...

台湾防空圏に侵入繰り返す中国軍機、単なる脅しから日本も巻き込まれかねない実戦モードか

<台湾はすべて中国のものだ──3月29日に台湾の領空を侵犯した中国空機のパイロットは、台湾からの警告にこう返答した> 台湾とその周辺の空域は「すべて中国のものだ」──3月29日に台湾の領空に侵入した中国空軍の戦闘機パイロットは台湾からの警告にこう言った、と地元メディアが報じた。中国空軍は、この3月、頻繁に台湾の領空に侵入している。 この言葉は、台湾南西部の防空識別圏(ADIZ)に進入した中国軍機と、それを迎え撃つ台湾空軍機のパイロットの間で現地時間10時4分に交わされたやりとりの一部。録音された会話...

「世界記録並み」のペースで強襲揚陸艦の建造を進める中国

<今年8月に試験航海に出た1番艦に続き、今週は2番艦が東シナ海に向けて出航。8隻を発注し、「餃子をつくるような」速さで建造中と地元紙> 現地メディアの報道によれば、中国は「世界記録並みの」急ピッチで強襲揚陸艦の建造を進めており、12月22日には人民解放軍の揚陸艦の2隻目が試験航海を開始した。 22日、4月に進水したばかりの中国海軍の075型強襲揚陸艦が上海の滬東造船所から東シナ海に向けて出航した様子が撮影された。 中国メディアは、排水量約4万トンの同揚陸艦について、「台湾海峡や南シナ海での軍事衝突で...

台湾最新のステルス哨戒艦、中国は「ヘリ1機で沈没させられる」と一蹴

<「空母キラー」と呼ばれる台湾の新しいコルベット艦は、「中国海軍の艦船の相手ではない」と中国国営メディア> 中国国営メディアは、台湾が新たに公開した「空母キラー」の異名を取るコルベット艦について、中国の戦闘ヘリ一機で沈没させられる程度のものだと一蹴した。 中国共産党機関紙人民日報系のタブロイド紙「環球時報」は12月16日付の社説の中で、中国空母に対抗するために台湾が新たに公開したステルス哨戒艦「塔江」について、中国人民解放軍のZ9型攻撃ヘリコプターの標的になり得るだろうと述べた。 台湾は15日に北東...

台湾外相が豪に支援要請、中国の侵攻回避で

<フェイク画像をめぐり中国とますます険悪になったオーストラリアに、台湾外相が台湾防衛への協力を要請> オーストラリア軍の兵士がアフガニスタンの子供を殺そうとしている偽画像を中国政府の報道官がツイッターに投稿した事件で豪中関係が一段と悪化するなか、台湾外相はオーストラリア政府に中国の台湾侵攻を抑止するための支援を呼びかけた。 台湾の呉釗燮(ウー・シエチャオ)外交部長は、オーストラリアのテレビ局ABCのニュース番組「ザ・ワールド」に出演、台湾海峡での軍事衝突が起こるリスクは「以前よりもはるかに高まってい...