「中国共産党」の記事一覧

香港デモ強硬派、ある若者の告白「僕たちは自由を守るために悪魔になった」

<暴力と憎悪がエスカレートする香港を舞台に、デジタル世代の若者はいかに戦ったか――。本誌「香港の挽歌」特集より> 母親がキッチンで肉を切っている音が、ケンを耐え難い場所に引き戻す。人間の頭蓋骨。暗い通路。悲鳴。血。香港警察が滅びるか、自分が滅びるかだ。 湯気の立つ海鮮料理の皿がアパートの狭い部屋の折り畳みテーブルに置かれ、その音にケンは顔をしかめる。「さあ、熱いうちに食べて!」母親は一人息子の顔を見つめ、しわが刻まれた顔を緩ませる。 ケンは吐き気をこらえて料理を飲み込み、しゃべり、笑う。せめて食べ終...

トランプ政権、全ての中国共産党員の米国渡航禁止を検討 実現すれば中国の強硬な報復は必至

トランプ米政権が全ての中国共産党員とその家族による米国への渡航禁止を検討していることが16日、関係筋の話で分かった。米中間の緊張が一段と高まる恐れがある。 関係筋によると、この問題を検討している政府高官は大統領令の草案を準備し始めた。ただ、検討はまだ初期の段階にあり、トランプ大統領にはまだ諮られていないとしている。 検討には複数の連邦機関が関与。中国共産党員の子どもが米国の大学などに在籍することを拒否するかどうかも検討されている。 この件は米ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙が先に報じた。 こうした...

ウイグル人根絶やし計画を進める中国と我ら共犯者

<男性を収容し、女性に不妊手術を施し、子供を親から引き離すおぞましい民族抹殺計画。ウイグル人の強制労働で作られたブランド製品やその消費者にとっても他人事ではない> 最近伝えられた2つのおぞましいニュースで、中国政府が新疆ウイグル自治区で行なっているウイグル人弾圧の残虐極まりない実態と恐るべきスケールに世界はようやく気づいた。 1つは、米シンクタンクの調査で、ウイグル人女性に組織的に不妊手術が行われている実態が明らかになったこと。そしてもう1つは、米税関と国境警備局が新疆ウイグル自治区から発送されたか...

香港「一国二制度」の約束をさっさと反故にした、中国共産党の世界観

<血なまぐさい内戦と権力闘争を経て建国を成し遂げた中国共産党にとって、世界は弱肉強食のジャングル> 最近の中国の政策の一部は、現実的な面で理にかなっていないようにみえる。香港に国家安全維持法を導入したのは、その最たる例だ。 6月末に全国人民代表会議が、まともな審議もせずに「香港国家安全維持法」を成立させたことにより、1997年の香港返還時に確立された「一国二制度」は、事実上息の根を止められた。そして中国と欧米諸国の間の緊張は急速に高まっている。 世界の金融センターとしての香港の地位は、今や重大な危機...

香港で次に起きる「6つの悪夢」 ネット、宗教、メディア…

<国家安全維持法が施行され、香港では共産党による締め付け強化が確実に進んでいく。知られざる国家安全維持法の命令系統、そして、すぐにでも現実のものになりかねない展開とは? 本誌「香港の挽歌」特集より> 香港で施行された国家安全維持法は、国家分裂、政権転覆、テロ活動、外国勢力と結託して国家に危害を加える行為という4つの活動を犯罪行為と定めている。これらはまさに、香港の人々が1年にわたり抗議の声を上げてきたことだ。 この新法により、中国の治安機関は香港で初めて公に活動できるようになった。香港は中国の他の地...

ウイグル女性に避妊器具や不妊手術を強制──中国政府の「断種」ジェノサイド

<中国政府のウイグル人に対する産児制限は、国連の定めるジェノサイドの定義に該当する> 「達成目標 その1 子宮内避妊器具(IUD)を524人に装着。その2 不妊手術を1万4872人に実施」 これは新疆ウイグル自治区南部に位置する人口253万人のホータン(和田)地区の中心地ホータン市の2019年版家族計画書からの引用だ。隣のグマ県(人口32万2000人)も同年に5970人にIUDを装着し、8064人に不妊手術を実施するという数値目標を掲げている。 中国の少数民族ウイグル人が多く住むこの2地域の当局は、...

香港の挽歌 もう誰も共産党を止められないのか

<国家安全法の導入で破綻への秒読みが始まった、自由都市・香港の繁栄と一国二制度──次のターゲットはどこか? 本誌「香港の挽歌」特集より> 今年の6月4日、香港のビクトリア公園にはほとんど人影がなかった。昨年とは大違い。一昨年やそれ以前にも、こんな光景はなかった。 30年という歳月のせいではない。1989年のこの日に北京の天安門広場で民主化を求める無数の人々が中国共産党の手で虐殺されて以来、香港市民は毎年、この公園に集まって抗議の意思を表してきた。 中国側は、あの事件を何としても歴史から抹殺したい。そ...

国家安全法施行の香港中心部で抗議デモ 警察が放水銃などで排除、180人以上を逮捕

英国から中国に返還されて23周年を迎えた香港では1日、施行された国家安全維持法への抗議活動が行われた。警察は催涙スプレーや放水銃でデモ隊の排除に乗り出した。 違法集会、安全法違反、警察への妨害行為、武器所持の疑いなどで180人以上を逮捕した。国家安全維持法違反での逮捕者も含まれているという。 中心部に集まった多くの参加者は、「最後まで抵抗を」、「香港独立」など叫びながら街路で警察と対峙した。 ある参加者は「逮捕されるのは怖いが、きょうは正義のためにここに来た。立ち上がらなければならない」と述べた。 ...

中国、香港国家安全維持法案を可決 欧米との対立激化も

中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)常務委員会は30日、「香港国家安全維持法案」を可決した。1997年に英国から中国に返還されて以降、高度な自治が保障されてきた香港にとって歴史的な転換点になりそうだ。 欧米諸国は、「一国二制度」下で保障される香港の高度な自治が損なわれると警戒感を強めており、中国と欧米諸国の対立が一段と強まる恐れがある。 新法の下で市民の権利と自由が制限されるとの懸念や最も重い処罰は終身刑との報道がある中、香港の著名民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は30日、政治団...

香港で国家安全維持法案への反対デモ、少なくとも53人逮捕

香港の九龍地区で28日、中国で審議中の香港国家安全維持法案に反対する「沈黙のデモ」が行われ、数百人がジョーダン(佐敦)からモンコック(旺角)まで行進した。 デモはおおむね平和的に行われたが、一部ではデモ隊と警官隊との間で小競り合いが起き、警察が催涙スプレーでデモの排除に動く場面もあった。警察当局は、少なくとも53人を逮捕したと発表した。 中国が成立を目指す香港国家安全維持法案を巡っては、1997年の香港返還時に約束された高度な自治が損なわれるとして、香港の民主活動家や一部の外国政府が警戒感を強めてい...