「中国」の記事一覧

【調査報道】中国の「米大統領選」工作活動を暴く

<トランプvsバイデンの選挙に先立つ世論操作は氷山の一角。「中国人はSNSが下手で文章も説得力に欠ける」が、既に600団体がアメリカ社会に浸透していることが分かった。4年前のロシアとの違い、中国共産党の真の狙いは――。本誌「アメリカ大統領選 中国工作秘録」特集より> 熱波にもコロナ禍にも負けず、民主・共和両党の選挙マシンが秋の米大統領選に向けてギアを上げていたこの夏、ローラ・ダニエルズとジェシー・ヤング、エリン・ブランの女性3人組も休むことなくフェイスブックやツイッターに書き込みを続け、アメリカ社会...

「中国は米大統領選後の混乱に乗じて台湾に手を出すかもしれない」台湾外交部長

<米大統領選でアメリカの政情が不安定化することを、最も恐れているのは人口2300万人の民主主義・台湾かもしれない> 台湾の呉釗釗燮(ジョセフ・ウー)外交部長(外相に相当)は11月2日、アメリカ大統領選挙後の混乱に乗じて、中国が軍を用いて台湾に対する作戦を活発化させる恐れがあると警戒感を示した。 さらに翌3日には、台湾は「必要なすべての準備」を整えたと国防部長(国防相に相当)が発言した。政権の主要幹部が出席する国家安全会議を蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が招集し、軍に「厳戒態勢」を取るよう指示したの...

今度は韓国で大炎上 中国出身K-POPアイドルのSNS投稿に「歴史の歪曲」

<EXOのレイらの朝鮮戦争をめぐる発信に韓国ネット民が激怒。国内での活動禁止を求める請願に支持が集まっている> 世界的人気を誇るK-POPグループ、BTS(防弾少年団)のメンバーが朝鮮戦争における米軍の貢献を称賛して中国国民の猛反発を浴びたのは10月上旬のこと。それを機に沸き起こった中韓両国のネット世論の対立が、一段と激しさを増している。 中国にとっての朝鮮戦争は、北朝鮮を支援して米韓の侵略を防いだ戦い。参戦70周年の10月25日を前に、EXOのレイや元PRISTINのギョルギョン、宇宙少女のソンソ...

「台湾軍は装備不足、(中国と)箒で戦えというのか」と台湾軍元将校

<中台間の軍事的緊張がかつてないほど高まるなか、台湾軍の戦争準備は不十分でアメリカから購入した兵器も単なる金食い虫、警鐘を鳴らした> 台湾軍は中国と戦うには兵員が少なすぎるし装備も不十分だ、と引退した台湾軍の将校は最近のインタビューで主張した。「台湾軍の兵士は箒(ほうき)で戦えとでもいうのか?」と、この将校は訴えている。 シャオ・ティエン・リウ元中華民国陸軍少将が、台湾の戦闘準備に疑問を投げかけたのは、台湾の厳徳発(イェン・デファ)国防部長(国防相に相当)が、中国の武力による侵攻の際には約45万人の...

日米豪印「クアッド」に走る亀裂──多国間連携で「反中国」より大事なこと

<アメリカとインドでは与党が民主主義の制約に反発し、利益追求を活動の基本とみなしている。ポンペオ米国務長官はクアッドを「共通の価値観を持つ活気に満ちた多元的な民主主義国家」で構成されていると語ったが> 米カーネギー国際平和基金のアシュリー・テリスは9月下旬、インドのニュースサイト「ザ・プリント」でまっとうな説を展開した。インド政府が今後も国のリベラルな性格を損なう政策を取り続けるなら、他の民主主義国との連携が難しくなるだろうというものだ。 テリスの主張には、もう1つ加えるべき要素がある。10月初めに...

「中国共産党は略奪者」 米国務長官ポンペオ、一帯一路参加のスリランカを訪問で

アジアを歴訪中のポンペオ米国務長官は28日、中国共産党がスリランカとモルディブで「略奪者」のように活動していると批判した。 インドに続きスリランカを訪問したポンペオ氏は、首都コロンボでラジャパクサ大統領と会談。記者会見で「ひどい取引や主権侵害、海と陸での無法行為などから中国共産党が略奪者であることが分かっている。米国は異なる方法を取る。われわれは友人でありパートナーだ」と述べた。 スリランカのグナワルダナ外相は会見で「スリランカは中立で非同盟であり、平和に向けて取り組んでいる」とし「米国や他の国との...

米総領事館に亡命申請にきた十代活動家を香港当局が拘束、米側は亡命を拒絶?

<香港独立派の19歳の活動家が、米総領事館の近くで香港当局に拘束された。亡命申請にきたがまだ閉まっていたという情報と、申請したが拒絶されたという情報がある> 亡命を求めて米総領事館を訪ねようとした10代の香港の活動家が10月27日、近くの喫茶店内にいたところを香港の公安当局に逮捕されたと地元メディアが報じた。 英国を拠点とする活動グループ「フレンズ・オブ・ホンコン」はニューズウィークに対し、19歳の鍾翰林(トニー・チョン)が警察に逮捕され、鍾の自宅が捜索を受けていることは確かだと述べた。 現在は解散...

中国、台湾への武器売却めぐりボーイングなど米企業に制裁を科す方針

中国外務省の趙立堅報道官は26日、米国による台湾への武器供与を巡り、関連する米企業に制裁を科す方針を示した。米軍事用航空機メーカー大手のロッキード・マーチン、 米防衛機器メーカーのレイセオン・テクノロジーズ、米航空機大手ボーイングの防衛部門ボーイング・ディフェンスが対象になるという。米国防総省は21日、国務省が台湾へのミサイルなど3種類の兵器システムの売却承認を発表。総額18億ドルに上る可能性があるとしていた。趙立堅報道官は、中国はこれに断固として反対すると表明。「国益を守るため、必要な措置を講じる...

米中衝突が生むアジアの新たなパワーバランス

<中国の台頭への強い不安が地域の国々そしてアメリカをつなぐ接着剤になっている> 近年、アジアにおける影響力を拡大してきたアメリカと中国は今まさに、この地域を巡る勢力争いのまっただ中にいる。アメリカのドナルド・トランプ大統領はオーストラリアやインド、日本と言った国々とのパートナーシップをさらに発展させ、この争いで優位に立とうとしている。 トランプの大胆なアプローチはチャンスでもありリスクでもある。 米大統領選の投票日を半月後に控え、トランプはもちろん民主党のジョー・バイデン候補側も、外交政策と言えば取...

毎年ネットで「三峡ダム決壊!」がバズる理由

<三峡ダムはおしまいだ、ダムが決壊すれば共産党もこれまでだ――でも、何も起こらなかった。中国国内・国外それぞれの「バズる」理由がある> (2020年10月13日号「中国ダムは時限爆弾なのか」特集より) 長江沿岸を中心とした広い地域で大雨が降り、今年の中国は歴史的な水害に見舞われた。 半ば水没した街など、衝撃的な写真や動画は日本のネットでも注目を集め、「中国には世界最大の三峡ダムがあるのに、なぜこんな洪水に?」「大水害でダムは間もなく決壊するのでは」といった話に広がった。 単なる噂で終わらず、私のとこ...