「人体」の記事一覧

カチカチに凍った女性が奇跡的に回復した 何が起きていたのか?

<「カチカチに凍った」女性が奇跡的に一命を取り留め、多くの人々を驚かせた。彼女に身体に何が起きていたのか......> およそ40年前の冬の夜、米国で「カチカチに凍った」女性が奇跡的に一命を取り留め、多くの人々を驚かせた。 当時19歳だったジーン・ヒリアードさんは、1980年12月20日の夜、ミネソタ州レンビーにある実家へ向かっていたが、運転中の自動車が道路から滑り落ち、氷点下22度という極寒の天候下で立ち往生した。 彼女はコートと手袋、ウェスタンブーツで身を包んで、2マイル(約3.2キロ)離れた友...

十分な運動をすることで、睡眠不足による不健康な影響を補うことができる、との研究結果

<欧米4カ国4万4370名を対象とする調査で、「運動習慣は、睡眠不足がもたらす健康への悪影響を低減させる可能性」との研究結果が示された> 運動不足と睡眠不足はそれぞれ独立して、死亡リスクや心血管疾患、がんのリスクの上昇と関連する。たとえば、2020年11月に発表された欧米4カ国4万4370名を対象とする研究結果では「運動不足で座位時間が長いと死亡率が高く、座位時間がもたらす死亡リスクは、1日30〜40分の中高強度身体活動(MVPA)によって減衰される」ことが示されている。 健康な生活は、十分な運動と...

クジラやイルカの「エコーロケーション」、ヒトも10週間で身に付けられる

<音や超音波を発し、周囲の物体の反響音によって、その物体の距離や方向、大きさなどを知覚する「エコーロケーション(反響定位)」視覚障がい者、晴眼者にトレーニングを実施した> エコーロケーション(反響定位)とは、動物が音や超音波を発し、周囲の物体の反響音によって、その物体の距離や方向、大きさなどを知覚することである。クジラやイルカ、コウモリで知られている。 視覚障がい者のなかにも、舌打ちしたり、指をパチンと鳴らしたり、杖で地面を叩いたりして音を発し、エコーロケーションによって周囲の状況を把握したり、ナビ...

脳とマシンをつなぐ埋め込み型デバイスで、サルが思考だけでゲームすることに成功した

<イーロン・マスクが設立したニューラリンク社は、ヒトの脳とコンピュータをつなぐ「ブレイン・マシン・インターフェイス」の研究開発をすすめているが、チップを埋め込んだサルが思考だけでビデオゲームをプレイすることに成功した...... > 米国の起業家イーロン・マスク氏が2016年7月に創設したニューロテクノロジー企業「ニューラリンク」は、ヒトの脳とコンピュータをつなぐ「ブレイン・マシン・インターフェイス(BMI)」の研究開発をすすめている。 思考だけで卓球ゲーム「ポン」をプレイした 2020年8月、3匹...

「アジア人は禿げない」神話に異変 東アジアで薄毛化加速、中国では20年早まる

<日本を含むアジアの男性は白人男性に比べ、薄毛に悩む割合がかなり小さいとされてきた。しかし、近年のデータは異変を告げている......> アジア人は若く見られるとよく言われるが、薄毛の割合が少ないことも大きな要因となっているのかもしれない。男性に多い「男性型脱毛症」の人種別・国別の状況を調べた従来の調査において、とくに日本など東アジアで発症の割合と進行度が小さいことが判明している。 男性型脱毛症とは、思春期以降に現れる脱毛のパターンとしては男女ともに最も一般的である「AGA」のうち、男性を中心に見ら...

3Dプリンターで「移植可能な臓器」ができる日は近い:最新研究

<形も機能も本物と同じ臓器を作るコピー技術が、再生医療を大きく前進させる> ここ数年、医療の世界では3Dプリンティングの利用が爆発的に拡大している。今や義肢から手術器具まで、多種多様な器具が日常的に3Dプリンターで作製されている。 とりわけ今、急ピッチで研究開発が進んでいるのは、3Dプリンティングの技術を応用して、細胞の塊や皮膚片などのバイオマテリアルを作製する3Dバイオプリンティングだ。これは基本的に、バイオインク(生きた細胞を使ったゲル)を立体的に積層して組織を作製する技術だ。その究極の目標は、...

「一卵性双生児の遺伝情報は同一ではない」ことが明らかになってきた

<一卵性双生児は、同一の遺伝情報を持っていると思われてきたが、近年、一卵性双生児の間で異なる遺伝情報があることが明らかになってきた......> 1つの受精卵が2つに分かれて生まれる一卵性双生児は、同一の遺伝情報を持ち、それぞれの身体的特徴や心的特性は、遺伝的要因よりも環境的要因によるものだと考えられてきた。 このような仮説を前提として、双生児を対象に人間の身体的特徴や心的特性に対する遺伝的要因と環境的要因の影響を調べる「双生児法」が様々な研究で用いられている。 宇宙環境がヒトにどのような影響をもた...

花粉飛散量が増えると新型コロナへの感染リスクが高まることがわかった

<ミュンヘン工科大学などの研究によると、新型コロナ感染率の変動の44%が花粉への曝露と関連があり、花粉濃度の上昇から4日後に感染率が上昇する傾向があることがわかった...... > 大気中の花粉飛散量が増えると、新型コロナウイルスへの感染リスクが高まるおそれがあることが明らかとなった。 「アレルギーの有無にかかわらず、自然免疫が弱まり、感染しやすくなる」 独ミュンヘン工科大学の研究チームは、2019年9月11日に発表した研究論文において「花粉が気道の細胞で抗ウイルス応答を伝えるタンパク質に干渉するこ...

睡眠中に夢を見ている人とリアルタイムでコミュニケーションすることに成功した

<米ノースウェスタン大学などの研究チームは、明晰夢(夢であると自覚しながら見る夢)を見ている人とリアルタイムで双方向のコミュニケーションをする実験に成功した...... > 私たちは睡眠中、急速眼球運動を伴う「レム睡眠」の状態で、しばしば夢を見る。一度目が覚めてしまうと夢の記憶は曖昧で、しばらくすると忘れてしまうため、夢について解明されていないことは依然として多い。 米ノースウェスタン大学、仏ソルボンヌ大学、独オスナブリュック大学、蘭ラドバウド大学医療センターからなる国際研究チームは、明晰夢(夢であ...

子どもの自閉症と関連のある母体由来の自己抗体が特定される

<米カリフォルニア大学デービス校の研究チームは、自閉症スペクトラム障害の診断と極めて関連の高い母体由来の自己抗体を特定した......> 自閉症スペクトラム障害(ASD)の原因については依然として完全に解明されていないものの、1990年代以降、子どもの自閉症と胎児の脳のタンパク質を標的とする母体由来の抗体との関連を示す研究論文がいくつか発表されてきた。母体由来の自己抗体に関連した自閉症スペクトラム障害(MAR ASD)は、自閉症の約20%を占めるとみられる。 神経の発達に必要なタンパク質を標的とする...