「人権問題」の記事一覧

香港法曹界、政府の議会選延期は法律違反の可能性と指摘

香港の弁護士でつくる香港大律師公会は、9月に予定されていた立法会(議会)選挙を1年延期する香港政府の決定は法律に違反している可能性があるとの見解を示した。 香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は31日会見し、新型コロナウイルス感染者数の増加を理由に選挙を延期すると発表した。政治的な配慮はないとした。 立法会選挙は香港国家安全維持法(国安法)が6月末に施行されて以来初めての選挙となるはずだった。国安法は、国家分裂、政権転覆、テロ活動、外国勢力との結託を犯罪行為と定め、最高刑として終身刑を科す。 香...

フェデックスのパイロット労組、香港での業務停止を要求「極めて耐えがたい環境下で隔離された」

米物流大手フェデックスのパイロット労組は28日、香港での業務を停止するよう経営側に求めた。香港政府の新型コロナウイルス対策で、一部のパイロットが「極めて耐えがたい環境」下で隔離を強いられていることが理由。 フェデックスのパイロットが加盟する労組「航空パイロット協会(ALPA)」によると、香港では、新型コロナに感染した同社のパイロット3人が最大10日間、入院を強制された。3人は無症状感染者だった。 検査で陰性反応が出た他の複数のパイロットも、陽性反応が出たパイロットと接触があったため、「極めて耐えがた...

インドネシア軍、パプア山間部で親子を殺害 武装組織メンバーと弁明するも真相は?

<ASEANでコロナ禍がもっとも深刻な国は、感染が切実な地方パプアにまた別の問題を抱えている> インドネシアの東端、ニューギニア島西半分を占めるパプア地方の山間部で7月18日、パプア人男性とその息子の2人がインドネシア陸軍兵士によって殺害される事件が起きた。 現地からの情報が限られているため、これまでのところ実際に何が起きたのか詳細は不明で、目撃者情報と軍の発表では食い違いがあるのも事実だが、パプア州ンドゥガ県のケニャム付近で軍の検問所に近づいて来たパプア人男性2人に対し、警戒中の兵士が身柄を拘束し...

ウイグル人根絶やし計画を進める中国と我ら共犯者

<男性を収容し、女性に不妊手術を施し、子供を親から引き離すおぞましい民族抹殺計画。ウイグル人の強制労働で作られたブランド製品やその消費者にとっても他人事ではない> 最近伝えられた2つのおぞましいニュースで、中国政府が新疆ウイグル自治区で行なっているウイグル人弾圧の残虐極まりない実態と恐るべきスケールに世界はようやく気づいた。 1つは、米シンクタンクの調査で、ウイグル人女性に組織的に不妊手術が行われている実態が明らかになったこと。そしてもう1つは、米税関と国境警備局が新疆ウイグル自治区から発送されたか...

香港民主派予備選、60万人超が投票 国家安全法が影さすなか予想上回る

9月に予定される香港の立法会(議会)選挙に向け民主派が11─12日に実施した予備選は、投票者数が60万人を超えた。予備選を巡っては、香港政府高官が「香港国家安全維持法」(国安法)に違反する可能性があると警告していたが、香港各地に設けられた約250の投票所には行列もみられた。 主催者側によると、2日間の日程を終えた時点で、オンライン投票者数は59万2000人、従来の紙投票は2万1000人と、予想を上回り、昨年の選挙での民主派支持者の約3分の1に上った。 主催者の1人は「国安法が暗い影を落とす中、60万...

豪州も中国に反抗、ファイブアイズが香港市民を救う?

<英語圏5カ国が次々と香港国家安全維持法への対抗措置を発表、中国はどこまで「内政干渉」ディフェンスを貫けるか> 中国は、「香港国家安全維持法」への抵抗措置として香港市民を自国が「避難先」として受け入れる計画を発表したオーストラリアを激しく非難した。 オーストラリアのスコット・モリソン首相は7月9日、同国内に滞在している香港市民のビザ(査証)を延長すると発表し、彼らの永住権取得にも道を開いた。帰国した際の迫害を恐れて亡命を希望する人々のための新たな特別人道ビザの創設までは行っていないが、約1万人の香港...

金正恩の「拷問部隊」にイギリスが下した鉄槌

<金正恩にとってより悩ましいのは、非核化を求める経済制裁よりも人権侵害に対する追及> イギリス政府は6日、北朝鮮やロシア、ミャンマー、サウジアラビアの計47人と2つの機関を制裁対象に指定した。世界各地での深刻な人権侵害に対処するため、新たに設けられた独自の制度によるもので、ラーブ外相は下院で、この制度に基づき「最悪の人権侵害」に関与した機関と個人に制裁を加えられるようになったと強調した。 この新たな取り組みに北朝鮮が含められたことを、大いに歓迎したい。 今回、制裁指定された2つの機関はいずれも北朝鮮...

ウイグル女性に避妊器具や不妊手術を強制──中国政府の「断種」ジェノサイド

<中国政府のウイグル人に対する産児制限は、国連の定めるジェノサイドの定義に該当する> 「達成目標 その1 子宮内避妊器具(IUD)を524人に装着。その2 不妊手術を1万4872人に実施」 これは新疆ウイグル自治区南部に位置する人口253万人のホータン(和田)地区の中心地ホータン市の2019年版家族計画書からの引用だ。隣のグマ県(人口32万2000人)も同年に5970人にIUDを装着し、8064人に不妊手術を実施するという数値目標を掲げている。 中国の少数民族ウイグル人が多く住むこの2地域の当局は、...

香港、国家安全法で出国制限も 治安当局に立入・捜索権限

香港政府は6日、先月30日に施行された香港国家安全維持法(国安法)の細則を新たに公表した。それによると、治安当局は証拠物を押収するため各所への立ち入りや捜索を行う権限を持つほか、調査中の人物が香港を離れようとした場合、制限することができる。 国家安全保障を脅かす違反行為に絡む収益は差し押さえの対象となり得る。また外国や台湾の政治組織は、香港に関する活動の情報を提供することが義務付けられる。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連...

国連、香港国家安全法に懸念表明「恣意的な解釈で基本的人権を侵害の恐れ」

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のルパート・コルビル報道官は3日、今週施行された「香港国家安全維持法」について、条文が「あいまいで範囲が広すぎる」と指摘し、集会の自由や表現の自由といった基本的人権が侵害される恐れがあるとの見解を示した。 国家安全維持法の適用範囲や違反行為について十分な情報や理解がないまま施行され、既に逮捕者が出ていると指摘。 「同法に記されている違反行為の一部は定義があいまいで範囲が広すぎ、暴力的な行為と非暴力的な行為を適切に区別していない」と懸念を表明した。 その上で「これ...