「人種差別」の記事一覧

アジア系を守れ! 大統領副補佐官に日系人、街ではボディーガード制……試み続々

<アジア系を標的にした銃撃など事件が絶えないアメリカで、暴力と武装に頼らず差別主義と闘うための試みが広がっている...... > アジア系が被害者となる痛ましい事件がアメリカで続く。3月にはアトランタなど複数のマッサージ店で銃撃事件が相次ぎ、アジア系女性6名を含む8名が犠牲となった。ベイエリアとニューヨークを中心にヘイトクライムは急増しており、全米での差別的事件は過去1年間で3700件を数える。 事態を重く見たバイデン米大統領は4月14日、ヘイト問題に対応する大統領副補佐官ポストを新設し、日系人のエ...

日本や韓国はアジアじゃない? アジアの「異質さ」が差別との闘いを難しくしている

<アトランタの銃撃事件は世界に衝撃を与えたが、「黒人」と違って「アジア系」は連帯して闘いに挑むにはあまりに多様> 去る3月16日に米ジョージア州アトランタで起きた銃撃事件は衝撃的だった。犠牲者8人のうち6人がアジア系の女性だったからだ。そこで問題。そもそも欧米社会における「アジア系」とは誰を指すのか。 あの事件に対するアメリカ政府の反応を伝えるに当たり、複数のメディアは副大統領のカマラ・ハリスを犠牲者たちと同じ「アジア系アメリカ人」と呼んでいた。確かに彼女はインド人の血を引いているが、犠牲者の多くは...

「演劇・音楽」分野に蔓延する差別 クラシック界に生きる黒人が起こした行動

<黒人の作曲家・歌手の筆者が、シェークスピア作品でR&Bオペラをつくった訳。黒人パフォーマーには何より活躍の場が必要だ> 私はヒップホップ作曲家であり、オペラ歌手でもある。出身は、クラシック音楽とは縁遠いシカゴのサウスサイド。R&Bやソウル、ジャズ、ゴスペル、ヒップホップのほうが身近な存在だったが、縁あってオペラの世界に進むことになった。 大学入学のために歌唱の実技試験を受けたときのこと。私の声質はクラシック音楽に向かない「ゴスペル的」な声だと白人教授たちは言ったが、有力な黒人教授が異を唱えて私を評...

【やさしい解説】米南部で「復活」した人種隔離政策「ジムクロウ法」とは

リベラルアーツガイドは、人文社会科学系学問の復権をめざし、修士以上の研究者有志が中心となって現代社会と関わりの深いトピックについてやさしく解説しているサイトです。 ジムクロウ法(Jim Crow laws)とは、1870年代から1960年代までアメリカ南部における、州・郡・市町村レベルでの人種隔離をする規則と条例です。「ジムクロウ」という言葉の語源は、顔を黒塗りした白人俳優のトーマス・ライスが演じたキャラクターにあります。 ジムクロウはアメリカ合衆国における人種主義制度の一つにすぎませんが、アメリ...

黒人の投票を制限する「現代のジム・クロウ法」にコカ・コーラやMLBが反対表明

<共和党の重鎮ミッチ・マコネルが「企業は政治に口を出すな」と擁護したジョージア州改正選挙法のからくり> ジョージア州で先月成立した、有権者の投票行動を制限する法律に対し、企業にも反発が広がっている。米大リーグ機構(MLB)やコカ・コーラ、デルタ航空などが反対を表明しており、上院のミッチ・マコネル院内総務(共和党)はこれらの団体や企業を「とても愚かしい」と批判した。 共和党が多数派を占めるジョージア州議会は今年3月、州の選挙法を大きく変更する改正案を可決した。ジョージア州のブライアン・ケンプ知事(共和...

あからさまな中国人差別を含む社会科テストで米中学校教諭3人が休職処分

<回答の選択肢に「中国ではげっぷをしたら唇を切り落とすのが普通」と記載> 米テキサス州の中学校で、社会科テストの設問に中国人に関する差別的な記述があり、担当教諭3人が休職処分を受けた。中学校を管轄する学区が、事実関係の調査を進めている。 問題が起きたのは、テキサス北部のブララック中学校。社会科の授業を受けていた女子生徒の姉が、テストの設問の写真を撮影した。設問には、このように書かれていた「以下のうち、中国で普通に行われていることとして正しいものはどれか?」 地元テレビ局KHOUによると、設問の選択肢...

<閲覧注意>アカの他人がいきなり殴る蹴る……見境なくしたアジア系への暴行、周囲も見てみぬふり

<中国が起源と言われる新型コロナウイルスの出現から始まったアジア系に対する嫌がらせや暴力がエスカレートしていることを物語る衝撃の動画が相次いだ> ニューヨーク州ブルックリンのホーム・デポ店内で3月29日、アジア系の男性が人種差別的な中傷を浴びせられ、身体的暴力を振るうぞと脅される事件が起こった。 当局によれば容疑者は、標的になった男性に対して「誰にも」通報するなと警告したあと現場を離れたという。被害者の男性は、この事件をホーム・デポの従業員に伝えたあと、ニューヨーク市警察(NYPD)の第75管区の警...

南部ジョージア州に人種隔離政策「ジム・クロウ法」が復活

<現代のアメリカで、黒人の投票を難しくする法律が成立し、署名に抗議した黒人議員は逮捕された> 米ジョージア州議会は3月25日、選挙に関する州法の改正案、通称「SB(上院法案)202」を成立させた。米副大統領カマラ・ハリスの姪で弁護士のミーナ・ハリスはこの法律を白人と黒人を隔離し、黒人の投票権も実質的に剥奪した「ジム・クロウ法」の復活だ、とツイートした。ジム・クロウ法は19世紀末から1960年代まで南部諸州に存在した州法の総称だ。 SB202は共和党の主導によって、下院では賛成100反対75、上院では...

「メーガン妃は英王室に核爆弾並みのスキャンダルを投下した」──英名物司会者

<インタビュー番組のメーガン妃の発言を酷評して番組を降板した司会者が、人種差別にとりわけ敏感な時期のアメリカのテレビ番組に出演したのは王室を陥れるためだったと主張> CBSのオプラ・ウィンフリーの番組で英王室を非難する暴露話を披露したメーガン妃を酷評した英テレビ司会者ピアーズ・モーガンが、大衆紙のコラム記事で、再びメーガン妃を批判した。「人種差別問題で荒れるアメリカで、怒りの炎に油を注いだ」と述べた。 モーガンが寄稿したのは、イギリスの大衆紙メール・オン・サンデー。7000語に及ぶ論評で、モーガンは...

米国:アジア系へのヘイトクライム、どのくらい増えているのか?

3月16日、アメリカのアジア系コミュニティーに衝撃が走る事件が発生した。 ジョージア州アトランタの3店舗のマッサージ店が白人男性によって銃撃され、犠牲者8人のうち6人がアジア系女性だったことから、アジア系を狙ったヘイトクライム(憎悪犯罪)との見方が浮上。 その後の警察の取り調べで容疑者は人種に基づく動機を否定したが、このところアメリカではアジア系を狙った犯罪が急増しており、バイデン米大統領も事件前の11日の演説でアジア系に対するヘイトクライムを非難していた。 犯罪増加の背景として、新型コロナウイルス...