「動物」の記事一覧

「地球上で最も奇妙な動物」カモノハシの全ゲノムをマッピングすることに成功

<さまざまな奇妙な生態を持つカモノハシ。世界で初めて、カモノハシの全ゲノムをマッピングすることに成功した...... > 豪州に生息するカモノハシは、「地球上で最も奇妙な動物」とも言われる。哺乳類だが卵を産み、乳首を持たずに腹部の乳腺から乳を分泌し、後ろ足から毒を分泌する。平たく大きなクチバシは、ゴムのように柔らかく、このクチバシで生き物に流れるわずかな電流を察知し、魚やエビを捉える。また、紫外線を照射すると毛皮が青緑に光ることも、昨年判明した。 デンマーク・コペンハーゲン大学、オーストリア・ウィー...

ゾウと共生する「優等生」のはずのスリランカに落第点?

<ゾウと人間の衝突による双方の犠牲者は年々増加するばかり> 日本で獣害と言えば、クマ、イノシシ、シカだろうが、スリランカでは、ゾウと人間との共生をめぐる問題が年々大きく膨らんできている。 インド洋に浮かぶ小島のスリランカ。多くの魅力が存在する国だが、海で最大の動物であるシロナガスクジラと、陸で最大の動物のゾウを一カ所で見られる珍しい場所でもある。 現在スリランカには約7000頭のゾウが生息している。1万2000頭ほどだった20世紀初頭と比べると6割にまで減少している。ゾウの主たる死因は農民による射殺...

世界各地のイルカに致命的な皮膚疾患が広がる……気候変動の影響と思われる

<アメリカ、オーストラリア各地で皮膚病変がみられるイルカの死亡例が増えている。気候変動がもたらす洪水や暴風雨によって長期間淡水にさらされていたため、と見られている......> 気候変動に関連するとみられるイルカの新たな皮膚疾患が発見された。「淡水皮膚疾患(FWSD)」と名付けられたこの疾患は、気候変動がもたらす洪水や暴風雨、ハリケーン、サイクロンにより大量の雨水が流入することで汽水域の塩分濃度が下がり、ここに生息するイルカの体表の最大70%で斑点状の皮膚病変が現れるというものだ。 米海洋哺乳類セン...

サルの社会から学ぶ、他者との向き合い方

<人間とゴリラの最大の違いは言葉を話すかどうかだが、言葉を話さないからこそゴリラは表情やしぐさで相手に正直な気持ちを伝える> 2020年は、コロナウイルスの流行により、3密、ソーシャル・ディスタンス、リモートワークの普及など、人間関係に大きな変化があった年となった。他者との間に距離ができたことを「居心地がいい」と感じた人もいれば、「寂しい」と感じた人もいただろう。 人間は、どうしても他者との関係にストレスを抱えがちだ。そうはいっても、1人で生きていくこともできない。どうすれば、他者と心地いい関係をつ...

ワタリガラスの知能は大型の類人猿並みであることが明らかに

<ドイツのオスナブリュック大学の研究による、ワタリガラス(ハシブトガラスよりも一回り大きい渡り鳥)には大型の類人猿並みの物理的・社会的な能力があることが明らかになった......> 大型類人猿と同程度の知的能力 カラスは頭がいいということは、日頃の行動からよく言われているが、このほど発表された実験により、カラス、なかでもワタリガラス(ハシブトガラスよりも一回り大きい渡り鳥)には大型の類人猿並みの物理的・社会的な能力があることが明らかになった。実験結果は、自然科学や臨床研究に関するオンライン学術誌サイ...

絶滅していなかった……世界最小の有袋類ピグミーポッサム発見される

<森林火災によってカンガルー島では絶滅したのではないかと懸念されていた世界最小の有袋類チビフクロヤマネ(別名:ピグミーポッサム)が発見された......> 豪州では、2019年9月頃から2020年2月まで続いた大規模な森林火災により、南東部を中心に、1700万ヘクタール以上の国土を焼失した。 南オーストラリア州のカンガルー島は、コアラなどの哺乳類220種、エミューをはじめとする鳥類260種らが生息する生物多様性の豊かなエリアとして知られる。しかし、この森林火災によって、島西部の低草原地域の大部分が焼...

アメリカの航空会社、「感情支援動物」の機内同伴、犬だけに制限へ

<米国ではこれまで、運輸省が定める航空アクセス法により、乗客は必要であれば感情支援動物を無料で客室内に同伴できる権利が与えられていたが、変更に......> 精神面をサポートする動物、今後は介助犬のみに 米国の航空会社はこれまで、精神的な支えになる動物を無料で客席に連れて行くことを許可してきたが、規則が変更されることになり、今後は無料で同伴できるのは介助犬のみとなる。米運輸省が発表した。 精神的な支えになる動物は、航空会社によって日本語での呼び方はさまざまだが、「感情支援動物」や「介助動物」などと呼...

「大型ワニにも尾を再生する能力がある」との研究結果

<小型の爬虫類には、再生能力があることは知られているが、ワニの大型種アリゲーターにも、このような再生能力が備わっていることが明らかとなった......> トカゲやヤモリなどの小型の爬虫類には、外敵から身を守るために尾を切り離して逃避する「自切」がみられ、欠損した部分はやがて再生する。このほど、ワニの大型種アリゲーターにも、このような再生能力が備わっていることが明らかとなった。 体長の約18%相当まで尾の再生能力があった 米アリゾナ州立大学(ASU)とルイジアナ州野生生物漁業局(LDWF)の共同研究チ...

洪水で取り残された希少キリンを救う箱舟作戦

<洪水で水に囲まれた8頭のロスチャイルドキリン。水路で安全な場所に運ぶため大胆な船が作られた> ケニアで、希少種のキリン8頭を救うための大胆な作戦が進んでいる。洪水で周囲を水に囲まれた。水辺にはワニも待ち構えている。 自然保護の専門家と地元住民は協力して、身長5メートル近いキリンを一頭ずつ安全な場所まで運べる鉄製の船を作った。 だが、やっと一頭を運び終えたばかりのところで、救出作戦は時間との戦いになっていると、NGOの「今キリンを救え」は言う。 キリンはロスチャイルドキリンという絶滅危惧種で、ケニア...

新型コロナに感染したミンクが脱走、野生化して感染を拡大させるおそれ

<デンマーク政府は、国内で飼育されているすべてのミンクを殺処分する方針を示したが、ミンクの脱走によって、新型コロナウイルスが野生動物に広がるリスクが懸念されている...... > デンマークでは、2020年11月、家畜のミンクからヒトに感染した新型コロナウイルスの変異株が確認された。この変異株には新型コロナウイルスの抗体をつくる能力を弱める作用があることから、デンマーク政府は、国内で飼育されているすべてのミンクを殺処分する方針を示し、デンマーク議会もこれを支持している。 殺処分の対象となるのは最大1...