「動物」の記事一覧

胆汁が新型コロナの特効薬に? 韓国ツキノワグマの受難

<肝臓や胆嚢にまつわる病気の治療に効くと韓国で珍重されてきたツキノワグマの胆汁が、今度はコロナの治療薬として......> 新型コロナウイルス対策のためにツキノワグマを殺すのはやめて──韓国の動物愛護団体が文在寅(ムン・ジェイン)政権への働き掛けを強めている。 韓国では、肝臓や胆嚢にまつわるあらゆる病気の治療にツキノワグマの胆汁が効くとする民間療法が広く信じられており、金以上の高値が付くほど珍重されている。国内各地の農場で飼育されているツキノワグマは1600頭に上るという。 動物愛護団体は以前から臓...

ゾウ大量死の原因は病原体か──可能性は低いがヒトに感染するリスクも

<ボツワナで281頭のゾウの死骸が見つかった大量死事件は未だ原因不明だが、その突発性、地域の限定性などから推測されることもある> ボツワナで数百頭のゾウが大量死した原因は、いまだに謎のままだ。中毒死の可能性もある一方で、これまで知られていなかった病原体が原因との説も浮上している。さらにはこの病原体が人間に伝染する可能性も示唆されている。 ボツワナ政府が7月12日に出した声明によると、同国北西部にあるセロンガ村周辺で、これまでに281頭のゾウの死骸が見つかったと報告している。これら「原因不明の死」につ...

韓国、水族館のイルカショーで虐待議論 「素人のお客」乗せてストレス死も?

<かつては日本から輸入したイルカたちも......> 日本でも人気の高い水族館の花形イベントと言えばイルカショーだ。しかし、韓国のある水族館で今このイルカショーにまつわる騒動が話題となっている。 問題になっている水族館は、釜山の南西に位置する巨済島(コジェド)にある「コジェ・シー・ワールド」だ。2014年7月にオープンし、「韓国最高のイルカテーマパーク」と自ら銘打っているように、イルカとシロイルカのショーやふれあいを目玉にした水族館である。 ところが、このイルカとのふれあいが波紋を呼んでいる。コジェ...

超希少ゴリラの子連れの群れ、初めて撮影に成功

<エコツーリズムによるゴリラとの共存を目指し、自ら狩猟を禁じてきたアフリカの村にも大きな希望が> アフリカのナイジェリアとカメルーンの国境にまたがる1万2000平方キロ程の山地の森に生息するクロスリバーゴリラは、今ではせいぜい300頭しか残っていないとみられている。ゴリラの亜種の中でも最も深刻に絶滅が懸念される種類だが、生息数の回復に希望の兆しが見えてきた。 国境地帯のムベ山脈に設置されたカメラトラップ(自動撮影装置)が今年5月と6月にとらえた画像に、赤ちゃんを連れた群れの姿が映っていたのだ。複数の...

ジンベエザメの目は大量の「皮歯」によって保護されていた

<これまで「ジンベエザメは視覚にあまり頼っていないのではないか」と考えられてきたが...> 沖縄美ら島財団、沖縄科学技術大学院大学(OIST)、米ジョージア水族館の共同研究チームは、沖縄美ら海水族館とジョージア水族館で飼育されているジンベエザメを観察し、ジンベエザメの白眼が「皮歯」と呼ばれるV字型の鱗に覆われていることを発見した。 約2900個もの皮歯が虹彩の周りの目の表面を覆っていた ジンベエザメは、体の大きさに比して目が小さく、視覚を処理する中脳もそれほど大きくないことから、これまで「ジンベエザ...

ボツワナでゾウが275頭以上が原因不明の大量死 政府が調査

ボツワナで原因不明のゾウの大量死が発生し、政府は2日、調査を開始したと発表した。政府によると、死んだ象の数は確認されただけで275頭で、2週間前の154頭から急増している。 死んだゾウは、ボツワナ北部のオカバンゴ地区で数カ月前に最初に発見された。当局が原因を調べているが、死骸は無傷の状態で密猟の可能性はないという。 ボツワナの環境資源・保全観光省の声明によると、ジンバブエと南アフリカ、カナダの3つの研究所に死骸から採取したサンプルを送るという。 保護団体「国境なきゾウたち(EWB)」が政府のために作...

新たな「パンデミックウイルス」感染増加 中国研究者がブタから発見

米学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された研究論文によると、中国のブタから見つかった新しいインフルエンザウイルスがヒトへの感染性を高めており、「パンデミック(世界的大流行)ウイルス」になる可能性に備えて監視する必要がある。ただ、専門家らは差し迫った脅威はないと指摘している。中国の研究者チームは2011─18年にブタから見つかったインフルエンザウイルスを調べ、H1N1の「G4」株を発見。これは「パンデミックウイルス候補のあらゆる絶対不可欠な特質」を備えているという。養豚場の労働者も血中...

冬眠に似た状態に導く神経回路が日本とアメリカで相次いで発見される

<本来は冬眠しないマウスを冬眠に似た状態に導く「スイッチ」のような神経回路を特定する研究成果が、日本とアメリカで相次いで発表された ......> 冬眠とは、クマやハリモグラなど、哺乳類の一部が、食糧の乏しい冬季に、体温や代謝を下げてエネルギーを保持ながら生き延びる現象である。冬眠の調整には脳の一部が関与していると考えられてきたが、そのメカニズムはまだ解明されていない。このほど、本来は冬眠しないマウスを冬眠に似た状態に導く「スイッチ」のような神経回路を特定する研究成果が、日本とアメリカで相次いで発表...

中国、全人代で野生動物の食用利用禁止へ 「医療品目的」は例外か

22日に開幕する中国全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、野生動物の食用利用を禁止するため、法制化を進める見通しだが、毛皮の取引や医薬品としての利用は今後も続くとみられる。 中国政府は、新型コロナウイルスの発生源が湖北省武漢市の市場で販売されていた野生動物だった可能性が高いとみて、1月下旬に野生動物の取引を暫定的に禁止。その後、全人代常務委員会が2月に、野生動物の食用利用を法律で禁止する方針を示した。 これを受け、野生動物の養殖が盛んな湖南省と江西省は今週、飼育されている動物をできる限り野生に戻...

新型コロナ感染のサル、獲得免疫で再感染予防も ワクチン開発に朗報

新型コロナウイルスに感染したサルが回復後、獲得した免疫により再感染を免れ得ることが米研究チームの実験で分かった。ワクチン開発に朗報とみられる。 ハーバード大学医学部附属病院(ボストン)のダン・バロウチ医師らの研究チームによると、サル9匹をウイルスに感染させた後、回復を待ってから再びウイルスに接触させたところ、発病はせず、自然免疫の働きが認められた。 さらにサル25匹に試験用ワクチンを投与し、その後対照群とともにウイルスに接触させたところ、対照群では高度の感染が見られたものの、ワクチン投与群では相当な...