「医療」の記事一覧

コロナ禍の今こそ知りたい世界の病院トップ200

<コロナ禍で多くの人が痛感した、身近にある優れた医療のありがたさ。どの病院を選ぶかは時として、あなたや家族の生死を左右する> 定評のある世界的なデータ調査会社スタティスタと提携して、本誌米国版が世界中の病院ランキングを発表し始めてから3年目。皮肉なもので、今回は最も注目を集めそうだ。 新型コロナウイルスの世界的な感染爆発で、私たちは今さらながら思い知らされた。私たちの、そして私たちの愛する人の命は「どこで、どんな医療を受けられるか」に大きく左右されることを。 このランキングは、膨大なデータと専門家の...

「ウイルスは検出されず」でも重い症状が何カ月も…偏見とも闘う長期患者の苦悩

<検査を受けてもただの心理的な症状と周囲に相手にされず、二重に苦しむ「ロングホーラー」の闘いの記録> 想像してみてほしい。若くて健康、たばこも吸わない、基礎疾患もない。新型コロナウイルスなど怖くないはずなのに、ある朝突然何者かに首を絞められているような息苦しさにハッと目が覚める──2020年3月、私の身に起きたことだ。 ヨーロッパから戻ったばかりだった。帰国後10日ほどしてインフルエンザのような症状が出た。たった一晩で急激に悪化し、呼吸困難に。走って山登りしたような苦しさだった。 病院に行き、当時ま...

コロナ禍で持病の治療は延期すべき? 死亡リスクを比較してくれるアプリが登場

<コロナ感染を恐れて癌などの治療を延期した場合、死亡リスクはどれだけ高まるのか。早期の治療は感染リスクに見合うのか> 新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、癌患者(と医師たち)は深刻な悩みに直面している。感染リスクを考えて、癌の治療を先延ばしにすべきか、予定どおりに始めるべきか──。 この判断にはいくつもの要素が絡んでくるが、患者と医師の話し合いを助けてくれるアプリが登場した。 これはミシガン大学アナーバー校の研究チームが開発したOncCOVIDというアプリ。米国医師会報(JAMA)の癌治療専門誌...

3Dプリンターで「移植可能な臓器」ができる日は近い:最新研究

<形も機能も本物と同じ臓器を作るコピー技術が、再生医療を大きく前進させる> ここ数年、医療の世界では3Dプリンティングの利用が爆発的に拡大している。今や義肢から手術器具まで、多種多様な器具が日常的に3Dプリンターで作製されている。 とりわけ今、急ピッチで研究開発が進んでいるのは、3Dプリンティングの技術を応用して、細胞の塊や皮膚片などのバイオマテリアルを作製する3Dバイオプリンティングだ。これは基本的に、バイオインク(生きた細胞を使ったゲル)を立体的に積層して組織を作製する技術だ。その究極の目標は、...

勃起不全(ED)患者は、心臓病や死亡のリスクが高い:米国内分泌学会

<性的機能不全は血管系の疾患が原因の場合もある。体調不良や健康状態の悪化を知らせる兆候に注意を> 高年の男性を対象とした長期的な調査により、勃起不全(ED)を訴える男性は、死亡や心血管疾患のリスクが高いことが明らかになった。米国内分泌学会の2020年の年次総会で発表され、その後学会誌に掲載された研究において、EDおよび早朝勃起不全(性的欲求の低下と関連しているとは限らないもの)が、死亡リスクの増大と関連していることが判明した。 この研究は、03年から05年にかけて欧州男性加齢研究(EMAS)に参加し...

心臓発作の再発を恐れて性行為を控えると、逆に死亡率が高まる:学術研究

<心臓発作を経験した人でも、セックスをタブー視するのはむしろ危険との調査結果が> 心臓発作の経験がある人の場合、再び発作が起きるのではないかという不安から、セックスを控えることが多いかもしれない。しかし、2020年9月に学術誌「ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・プリベンティブ・カーディオロジー」に発表された研究は、異なる可能性を指摘している。 論文著者らは、1992~93年にかけて初めて心臓発作を経験した495人を調査。これらの被験者たちは最初の心臓発作後と、その3~6カ月後の2度にわたって面談を受け...

SNSにハマる脳の働きは、エサを狙う実験動物と同じ

<ソーシャルメディアの投稿頻度と「いいね!」の数には直接的な相関関係があった> 「いいね!」をもらうとうれしくなって、インスタグラムの投稿がどんどん増える。このときあなたの脳は、餌を求めるネズミの脳のように活動しているのかもしれない。 先頃、科学誌のネイチャー・コミュニケーションズに、ソーシャルメディアの投稿の頻度と「いいね!」の数に直接的な相関関係があることを示す論文が発表された。研究チームはこれを、スキナー箱と呼ばれる実験装置になぞらえて説明している。 20世紀前半にアメリカの心理学者バラス・ス...

イスラエルの隔離監視用ブレスレットはホテル監禁よりマシ?

<電子ブレスレットが現在地を特定し、隔離を守っていない場合には当局に通知が行く> イスラエルで3月17日、新法が可決された。今後、イスラエルに帰国した同国民、もしくは特定の国からイスラエルに入国した人は指定された隔離期間中、確実に隔離を実行しているかを監視するため、電子ブレスレットの着用が義務付けられる。 テルアビブ近郊のベングリオン空港に到着した国民は、まず新型コロナの検査を受け、陰性の場合は電子ブレスレットを装着するか、国営ホテルで隔離期間を過ごすかを選択できる。電子ブレスレットが現在地を特定し...

ファスティング(断食)の利点は「体重が減る」だけじゃない

<カロリー制限ではダメ、ダイエットにいいのはファスティングだと「トロント最高の医師」は言う。しかも、減量以外にも健康に役立つ効果があるらしい> ファスティング(断食)とは、ホルモンの働きを整えることで、ベストコンディションをつくり上げること。 ダイエットで長く推奨されてきたカロリー制限は科学的にも誤った手法で、減量のためにはファスティングをするべきだと、「トロント最高の医師」とも呼ばれる医学博士のジェイソン・ファンは言う。 それだけではない。このたび、ファンが臨床研究者のメーガン・ラモス、コンサルタ...

ファスティング(断食)がダイエットに有効なのは、基礎代謝量が増えるから

<どうしたら効果的に減量でき、それを長期間維持できるか。「トロント最高の医師」はファスティング(断食)を推奨するが、その理由にはインスリン値が関係している> 「トロント最高の医師」とも呼ばれる医学博士のジェイソン・ファンは、健康的に減量する秘訣はファスティング(断食)だと言う。ファンによれば、ファスティングとは単なるダイエットではなく、ホルモンの働きを整えるものだ。 では、なぜファスティングがいいのだろうか。 このたび、ファンは臨床研究者のメーガン・ラモス、コンサルタントのイヴ・メイヤー(両者とも肥...