「医療」の記事一覧

うつ病に治療のための、新たな脳深部刺激療法が開発される

<うつ病の症状に関連する脳部位に神経刺激装置を埋め込んで電気刺激を与えるという「治療抵抗性うつ病」の新たな治療法の原理証明に初めて成功した> 米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究チームは、うつ病の症状に関連する脳部位に神経刺激装置を埋め込んで電気刺激を与えるという「治療抵抗性うつ病(TRD:抗うつ薬に反応しないうつ病)」の新たな治療法の原理証明(PoP)に初めて成功した。 その研究成果は2021年10月4日に生物医学ジャーナル誌「ネイチャーメディシン」で公開されている。 うつ病に関与する脳部...

危険な熱帯感染症で4歳の少女が脳にダメージ、感染経路は自宅の水槽か

<感染すると治療が困難で死亡率も高いことで知られる「類鼻疽」に感染し、脳にダメージを負ったテキサス州の少女> 米テキサス州に暮らす4歳の女の子が5月に感染した珍しい熱帯病について、米疾病予防管理センター(CDC)はこのほど、自宅で飼育する魚用の水槽が汚染されており、そこから感染した可能性があると報告した。4歳のライラ・ベイカーは類鼻疽(るいびそ)という珍しい細菌感染症と診断されているが、この病気はホイットモア病とも呼ばれ、類鼻疽菌という細菌によって引き起こされる。 CDCによれば、類鼻疽は熱帯気候で...

<最新研究>モノクローナル抗体で重症化率と死亡率が大幅に低下

米ピッツバーグ大学医療センター(UPMC)がホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チームと協力して実施した研究で、新型コロナ感染症の患者に早い段階でモノクローナル抗体を投与することで、重症化率や死亡率を大幅に低下させることができるという結果が出た。この結果、UPMCの臨床試験でこの治療を受けられる患者は7.5倍に増えたと、UPMCの感染症専門薬剤師エリン・マクリーリーは9月8日のプレスリリースで発表した。 モノクローナル抗体は、通常の抗体と同じようにウイルスと結合することで効果を発揮するが、ウイルス...

イベルメクチンの売り上げが米で24倍、救急処置室に患者殺到

<アメリカでは家畜用の寄生虫駆除薬であるイベルメクチンをコロナ治療薬として勝手に服用し、具合が悪くなって救急車で運び込まれる患者が急増> 米オクラホマ州郊外のある医師によれば、馬用の寄生虫駆除薬に使われるイベルメクチンを新型コロナウイルス感染症の治療薬として過剰摂取した人々が、地元の病院の救急処置室を埋め尽くしているという。 同州東部と南部の複数の救急処置室に勤務しているジェイソン・マクエリエ医師は、地元テレビ局KFOR-TVに対して、「この薬の服用にあたって医師の処方が必要なのには理由がある。場合...

寝苦しい暑い夜には「全裸でベッド」…たしかな安眠効果が認められる

<体温の低下が質のよい眠りをもたらし、解放感やパートナーとの絆の深さも味わえる> 夏の夜に困るのが、暑さでうまく寝付けないことだ。その手っ取り早い解決法として、パジャマを脱いで裸で寝る人もいる。 睡眠について詳しい臨床心理士のカーラ・マンリーによれば、裸で寝ることがいい睡眠をもたらすかどうかは基本的には各人の好みの問題だ。一見些細なことであっても、自分にとっての快不快を無視するといい眠りを得られなくなる可能性があるという。 「暑さのあまり裸で寝るのを好む人もいれば、寝間着を着ることによる締め付け感が...

ワクチン効果は2カ月後から低下、やはり3回目接種が有効との調査結果

<ワクチンの発症予防効果と重症化予防効果は極めて高いが、2回目接種の2カ月後から低下するとファイザー、ビオンテックの調査で明らかに> 新型コロナウイルスのワクチンは、接種後どれくらいの期間、効果が持続するのか。世 界中でウイルスの変異株による感染が拡大し、3回目の追加接種の必要性が議論されるなか、米ファイザーと独ビオンテック両社は7月28日、共同で開発したワクチンの効力についてデータを公表した。 それによれば、接種後6カ月間全体の発症予防効果は91%であり、同期間の重症化予防効果は97%と極めて高い...

「便秘解消に効く」危険すぎるウナギ治療で中国人男性が緊急手術

<「命を落としていたかもしれなかった」と手術した医師は言う> いかなる状況であろうと決してやってはいけないことの教訓として、この話は知っておいた方がいい。 中国・江蘇省の興化市に住む男性が、便秘を治すために生きたウナギを肛門から直腸に挿入し、入院した。環球時報の国際版グローバル・タイムズ紙によれば、20センチのウナギは結腸に到達すると、それを噛んで腹部に入ったという。 驚いたことに、こうした奇妙な方法でウナギが使われるのは今回が初めてではない。 2017年には、ある男性が友人の勧めで「民間療法」と称されるこの方法を試したとメンズヘルス誌が伝えている。49歳のその男性は病院に運ばれ、ウナギを摘出する緊急手術が行われた。ウナギがどのように体内に入ったのかを尋ねられた彼は「自ら泳いで入ってきた」と答えたが、最終的には自分で入れたと告白した。 また2020年には、FOXニュースが同様の事件を報じている。その事件では、ウナギが男性の腸を引き裂き、深刻な感染症を引き起こした。手術した医師は、「血液に大量の糞尿が混じっていた」と語っている。腹腔には極太のウナギが2匹いたという。 今回の興化市のケースもこれらの事件とよく似ている。 この男性は、前日から腹痛を感じていたものの「恥ずかしくて医者に診てもらえなかった」という。最終的には病院に向かい、ぬるぬると滑るウナギが摘出された。 手術を担当した医師は、「大腸内のバクテリアが腹腔に到達すると溶血を引き起こす可能性があるため、彼は命を落としていたかもしれなかった」と述べた。 なお、摘出された時点でウナギはまだ生きていたという。 ===== Believe it or not, not the first time I've seen someone in China do this. FOR THE LOVE OF GOD DO NOT DO THIS PPLhttps://t.co/ZQB4gUZc7N— Kerry Allen 凯丽 (@kerrya11en) July 28, 2021

新型コロナに感染するとIQも下がる!?(英研究)

<頭の副作用は「ブレインフォグ」だけじゃない。論理的思考や問題解決など高次の能力低下と感染歴に相関がみられた> 新型コロナウイルスに感染した人は、論理的思考能力や問題解決能力が低下する可能性がある――医学雑誌「ランセット」に、こんな研究報告が掲載された。 研究では、イギリスで行われた認知能力テスト「グレート・ブリテン・インテリジェンス・テスト(GBIT)」に参加した人々のデータを検証。まず、2020年1月から12月の間にGBITを受けた8万1337人のデータを基に、性別や民族、第一言語や居住国、職業...

最先端!がんセンター東病院トップが明かす「若者」「バカ者」「よそ者」な医師たち

<癌治療の世界では、患者の年齢やライフスタイルを考慮しない「標準化」の流れが進んでいる。そんななか、なぜ国立がん研究センター東病院は診療科横断的な雰囲気を保ち、患者中心の治療を続けられているのか。実際に当院で放射線治療を受けた筆者が、病院長に聞いた> 元日経ビジネス記者でジャーナリスト歴30年の金田信一郎は昨年3月、突然ステージ3の食道癌に襲われた。 紹介されて入院したのは、日本最高学府の東京大学医学部附属病院(東大病院)。癌手術の第一人者で病院長が主治医になったが、他の選択肢があったにもかかわらず...

マクドナルド化する医療「それが、あなたに最適な治療なのか?」

<患者の年齢やライフスタイルを考慮せず、「標準化」が進む癌治療の流れに歯止めをかけるには──食道癌患者として入院した東大病院から「逃亡」、転院先で手術を回避し、生き延びたジャーナリストが元主治医たちへの取材を基に硬直化した現代医療の構造を解き明かす> 元日経ビジネス記者でジャーナリスト歴30年の金田信一郎は昨年3月、突然ステージ3の食道癌に襲われた。紹介された東京大学医学部附属病院(東大病院)に入院し、癌手術の第一人者で病院長が主治医になったが、曖昧な治療方針に違和感を拭えず、セカンドオピニオンを求...