「南米」の記事一覧

権威と闘う筋金入りの反逆児……マラドーナは「最高に人間らしい神」だった

<最も偉大なサッカー選手でありながら、常に体制や権威に抗議し周囲の理解を求めて苦しみ続けた男との別れ> 11月25 日が終わった深夜1時すぎ、寝る前にツイッターを開いたところ、アルゼンチン在住のサッカージャーナリストのツイートから、「マラドーナが亡くなった...」との文字が目に飛び込んできた。頭の中が真っ白になり、誤報でないか確かめようとしてアルゼンチンの新聞にオンラインでアクセスするが、つながらない。ああ、事実なんだ、と確信したら、涙が止まらなくなった。 アルゼンチン人でもない自分が、ディエゴ・マ...

ボリビアに反米左派政権復活、「モラレスなきモラレス路線」で経済回復へ

<モラレスの後継、アルセ元経済相に期待されるのはコロナ禍で大打撃を受けた経済の立て直し> ボリビアのモラレス前大統領が4期目を目指した大統領選で不正を行ったとして、抗議デモの末に国を追い出されてから1年。10月18日に大統領選が行われ、反米左派政権を率いたモラレスの後継候補、アルセ元経済相が勝利を宣言した。対抗馬で中道派のメサ元大統領は敗北を認めた。 アルセ新政権に求められるのは、何よりもコロナ禍で大打撃を受けたボリビア経済の立て直しだ。同国の新型コロナによる人口当たりの死者数は世界で6番目に多い。...

チリ、軍事独裁政権下で制定された憲法改正めぐり国民投票 78%が改正支持

南米チリで25日、軍事独裁政権時代に制定された憲法の改正の是非を問う国民投票が実施された。 選挙管理委員会によると、開票率75%以上の段階で賛成が78.12%となっている。 同国では昨年、公共サービスや社会格差への不満を背景とする大規模な反政府デモが発生。憲法改正を求める声が強まっていた。 選挙管理委員会の関係者によると、投票率は49%を超える記録的な高水準となっており、義務投票制に代わって自由投票制が導入された2012年以降で最高となる公算が大きい。 ディエゴ・ポルタレス大学の政治学者クラウディオ...

中南米でコロナ禍の貧困が拡大 破れる中産階級の夢

新型コロナウイルスがチリに襲来したことで、47歳のベビーシッター、ロレナ・ロドリゲスさんは突然、仕事を失ってしまった。彼女は現金を確保するため、泣く泣く、何十年も大切にしてきた宝石類を質に入れることにした。 ラテンアメリカ諸国の半数以上の住民と同じように、ロドリゲスさんも非公式(インフォーマル)労働者であり、沿岸部の都市バルパライソの富裕な地域で[顧客の]2人の子どもの世話をしていた。夫と合わせて家計所得は月70万ペソ(約9万5000円)で、さして不満のない生活を送っていた。 だが3月になると、ロド...

ブラジル、29日のコロナ感染6.9万人・死者1595人 ともに過去最多

ブラジル保健当局は29日、同国の新型コロナウイルスの新規感染者が6万9074人(訂正)と1日当たりで過去最多となり、累計で250万人を突破したと明らかにした。 1日の死者は1595人と、これまでの最多を更新した。累計の死者は9万0134人。 *発表者側の訂正により、新規感染者の数を7万0074人から6万9074人に訂正します。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・コロナ危機で、日本企業の意外な「打たれ強さ」が見えてき...

中南米、新型コロナ432万で感染最多地域に 米・カナダの合計抜く

ロイターの集計によると、中南米諸国の新型コロナウイルス感染者数が累計432万7160人に上り、米国とカナダの合計(430万8495人)を初めて上回った。世界全体に占める割合は26.83%で、感染者が最も多い地域となった。ブラジル、メキシコ、ペルー、コロンビア、アルゼンチンで感染者が急増している。国別では米国が感染者数(420万人超)、死者数(約14万6000人)ともに依然として世界最多。次いでブラジル(感染者240万人、死者約8万7000人)が世界で2番目に多い。メキシコ、ペルー、チリも感染者数が多...

ブラジル大統領ボルソナロ「コロナ規制は経済殺す」 自ら感染しても再び持論展開

ブラジルのボルソナロ大統領は18日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のために実施されたロックダウン(都市封鎖)はブラジル経済を「窒息させており、殺しつつある」と述べた。 大統領は、一部自治体で実施された規制に言及し「賃金と仕事がなければ人は死ぬ。封鎖は殺す」と主張。一部の政治家は外出禁止令により、経済が窒息させられたと述べた。 ブラジル経済は今年、新型コロナ流行により6.4%のマイナス成長になると予想されている。 7日に感染が確認された大統領は、ブラジリアの官邸の敷地内で、マスクを着用し、数メートルの...

世界の新型コロナウイルス感染1300万人突破 米大陸が半分超

ロイターの集計によると、世界の新型コロナウイルス感染者が13日、1300万人を突破した。感染者数は8日に1200万人に達した後、わずか5日で新たな節目に達し、世界保健機関(WHO)によると、深刻な季節性インフルエンザの感染者数の約3倍の水準となる。 新型コロナ感染者による死者は累計56万8500人。例年のインフルエンザによる死者数とほぼ同水準という。 現時点で感染拡大ペースが最も加速しているのは中南米で、ブラジルでは感染者が累計約186万人、死者は7万2000人超となっている。 米国では10日の新規...

ブラジル、大統領感染もコロナ制限は大幅緩和 マリンスポーツ解禁で海上は「密」に

紺碧に広がる海に無数のボートが浮かぶのは、ブラジル南東部リオデジャネイロのボタファゴ湾。 アメリカに次いで新型コロナウイルス感染が急拡大するなか、リオデジャネイロ市は制限の大幅緩和を断行し、マリンスポーツなどを解禁した。 海上で「密」になるボートの群れに、コロナを軽視し続けながらついに感染したボルソナロ大統領──ブラジルの不安な光景は果てしなく続く。 <2020年7月21日号掲載> 【関連記事】新型コロナよりはるかに厄介なブラジル大統領 【話題の記事】 ・ブラジル大統領ロックダウンを拒否「どうせ誰も...

「中南米はコロナ対策維持を 10月までに死者4倍の約50万人も」WHO幹部

世界保健機関(WHO)の米州事務局である汎米保健機構(PAHO)のエティエンヌ事務局長は30日、中南米地域では新型コロナウイルスの感染予防対策が維持されなければ、感染による死者が10月までに43万8000人に達する可能性があると警告した。 ロイターのデータによると、同地域での死者は現在11万3844人で、世界の約5分の1を占める。 事務局長は、米州が世界での新型コロナ感染の震源地となっており、同地域全体では死者は10月1日までに約3倍の63万7000人に上る可能性があるとした。その上で、このモデル分...