「南米」の記事一覧

ペルー新大統領は無名の元小学校教師、フジモリ長女破る

<左派のマルクス主義政党「ペルー・リブレ」から立候補したペドロ・カスティジョの支持率は、4月の大統領選前には1桁だった> 7月28日、ペルーに新大統領が誕生した。6月6日に行われた大統領選の決選投票から2カ月近くがたつなか、就任したのは元小学校教師で左派のマルクス主義政党「ペルー・リブレ」が擁するペドロ・カスティジョだ。 無名ともいえるカスティジョの大統領就任は、ほぼ誰も予想していなかった。彼の支持率は4月の大統領選前には1桁だったが、投票では予想外の19%近くを獲得してトップに立ち、後を追うフジモ...

汚職疑惑に健康不安 ボルソナロは退院してもなお窮地

<ブラジル国内ではボルソナロの弾劾を求めるデモが相次いでおり、次期大統領選での再選は難しいとの声も> 新型コロナウイルス対策の不手際とワクチン調達をめぐる汚職疑惑で窮地に追い込まれたブラジルのボルソナロ大統領に、健康不安が追い打ちをかけている。 7月7日、ラジオ番組に出演したボルソナロは「しゃっくりが5日間続いている」と明かし、歯科治療に伴う服薬が原因との考えを示した。その後もしゃっくりは治まらず、腹痛の症状も表れたため、14日朝に首都ブラジリアの軍病院に検査入院。その日のうちに、腸閉塞の緊急手術の...

「リオ以上」超巨大キリスト像、発起人は新型コロナで亡くなっていた

キリスト像といえば、ブラジル・リオデジャネイロの丘に立つ像が有名だ。 だがこちらは、同国南部エンカンタド市で作業が進む超巨大キリスト像の建設現場で、その高さは「本家」を5メートル上回る43メートルとなる。 発起人は同市のアドロアルド・コンザッティ市長だったが、今年3月に新型コロナウイルス感染症の合併症で死去。 息子のギルソンが「祝福と祈りの日」になると語るお披露目は、年内の予定だ。 ===== エンカンタド市で建設中の超巨大キリスト像 Ruptly-YouTube...

権威と闘う筋金入りの反逆児……マラドーナは「最高に人間らしい神」だった

<最も偉大なサッカー選手でありながら、常に体制や権威に抗議し周囲の理解を求めて苦しみ続けた男との別れ> 11月25 日が終わった深夜1時すぎ、寝る前にツイッターを開いたところ、アルゼンチン在住のサッカージャーナリストのツイートから、「マラドーナが亡くなった...」との文字が目に飛び込んできた。頭の中が真っ白になり、誤報でないか確かめようとしてアルゼンチンの新聞にオンラインでアクセスするが、つながらない。ああ、事実なんだ、と確信したら、涙が止まらなくなった。 アルゼンチン人でもない自分が、ディエゴ・マ...

ボリビアに反米左派政権復活、「モラレスなきモラレス路線」で経済回復へ

<モラレスの後継、アルセ元経済相に期待されるのはコロナ禍で大打撃を受けた経済の立て直し> ボリビアのモラレス前大統領が4期目を目指した大統領選で不正を行ったとして、抗議デモの末に国を追い出されてから1年。10月18日に大統領選が行われ、反米左派政権を率いたモラレスの後継候補、アルセ元経済相が勝利を宣言した。対抗馬で中道派のメサ元大統領は敗北を認めた。 アルセ新政権に求められるのは、何よりもコロナ禍で大打撃を受けたボリビア経済の立て直しだ。同国の新型コロナによる人口当たりの死者数は世界で6番目に多い。...

チリ、軍事独裁政権下で制定された憲法改正めぐり国民投票 78%が改正支持

南米チリで25日、軍事独裁政権時代に制定された憲法の改正の是非を問う国民投票が実施された。 選挙管理委員会によると、開票率75%以上の段階で賛成が78.12%となっている。 同国では昨年、公共サービスや社会格差への不満を背景とする大規模な反政府デモが発生。憲法改正を求める声が強まっていた。 選挙管理委員会の関係者によると、投票率は49%を超える記録的な高水準となっており、義務投票制に代わって自由投票制が導入された2012年以降で最高となる公算が大きい。 ディエゴ・ポルタレス大学の政治学者クラウディオ...

中南米でコロナ禍の貧困が拡大 破れる中産階級の夢

新型コロナウイルスがチリに襲来したことで、47歳のベビーシッター、ロレナ・ロドリゲスさんは突然、仕事を失ってしまった。彼女は現金を確保するため、泣く泣く、何十年も大切にしてきた宝石類を質に入れることにした。 ラテンアメリカ諸国の半数以上の住民と同じように、ロドリゲスさんも非公式(インフォーマル)労働者であり、沿岸部の都市バルパライソの富裕な地域で[顧客の]2人の子どもの世話をしていた。夫と合わせて家計所得は月70万ペソ(約9万5000円)で、さして不満のない生活を送っていた。 だが3月になると、ロド...

ブラジル、29日のコロナ感染6.9万人・死者1595人 ともに過去最多

ブラジル保健当局は29日、同国の新型コロナウイルスの新規感染者が6万9074人(訂正)と1日当たりで過去最多となり、累計で250万人を突破したと明らかにした。 1日の死者は1595人と、これまでの最多を更新した。累計の死者は9万0134人。 *発表者側の訂正により、新規感染者の数を7万0074人から6万9074人に訂正します。[ロイター]Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます 【関連記事】 ・コロナ危機で、日本企業の意外な「打たれ強さ」が見えてき...

中南米、新型コロナ432万で感染最多地域に 米・カナダの合計抜く

ロイターの集計によると、中南米諸国の新型コロナウイルス感染者数が累計432万7160人に上り、米国とカナダの合計(430万8495人)を初めて上回った。世界全体に占める割合は26.83%で、感染者が最も多い地域となった。ブラジル、メキシコ、ペルー、コロンビア、アルゼンチンで感染者が急増している。国別では米国が感染者数(420万人超)、死者数(約14万6000人)ともに依然として世界最多。次いでブラジル(感染者240万人、死者約8万7000人)が世界で2番目に多い。メキシコ、ペルー、チリも感染者数が多...

ブラジル大統領ボルソナロ「コロナ規制は経済殺す」 自ら感染しても再び持論展開

ブラジルのボルソナロ大統領は18日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のために実施されたロックダウン(都市封鎖)はブラジル経済を「窒息させており、殺しつつある」と述べた。 大統領は、一部自治体で実施された規制に言及し「賃金と仕事がなければ人は死ぬ。封鎖は殺す」と主張。一部の政治家は外出禁止令により、経済が窒息させられたと述べた。 ブラジル経済は今年、新型コロナ流行により6.4%のマイナス成長になると予想されている。 7日に感染が確認された大統領は、ブラジリアの官邸の敷地内で、マスクを着用し、数メートルの...