「原油」の記事一覧

産油国が地獄を見る2020年に、独り勝ちするサウジアラビア

<原油価格がマイナス圏に入った危機の後も、「体力抜群」の強みを生かして世界を仕切る勢いを見せる> 世界中で40億もの人が新型コロナウイルスのせいで厳しく行動を制限されている今、ガソリンやジェット機の燃料(軽油)をはじめとする石油製品の需要は激減し、原油価格も落ちるところまで落ちた。アメリカでは一時、先物価格がマイナスに転じ、売り手が買い手にお金を払って在庫を処分する展開になった。 当然、石油に依存する国々の経済は悲鳴を上げている。アメリカは世界最大の産油国だが、石油掘削装置の稼働数はこの2カ月で半減...

原油価格「マイナス40ドル」、消費者に恩恵は?

<史上初めてのマイナス価格の意味は、お金を出しても原油の買い手がいないということだ。新型コロナウイルスの影響がここまできた> アメリカの原油先物は4月20日、史上初めて0ドルを割ってマイナス37.59ドルを記録した。業界筋は原因として、新型コロナウイルス感染症によるロックダウン(都市封鎖)による需要不足と、余った原油の貯蔵場所の不足を挙げる。 今年1月5日に64ドル72セントの高値を付けたウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は、マイナス37.59ドルまで暴落した。商品取引の専門家ボ...

OPEC+、過去最大規模の減産で最終合意

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は12日、5─6月に日量970万バレルの減産を行うことで最終合意した。新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた原油価格を支えるため、世界の原油供給の約10%に当たる過去最大の減産を実施する。 新型コロナウイルスの感染拡大を抑える取り組みで原油需要が落ち込み、価格が急落する中、産油国の財政が圧迫されているほか、比較的コストの高い米シェール業界が大きな打撃を受けている。 OPECプラスが今回合意した減産の規模は2008年の金融...