
台湾は火薬庫、第一次大戦前のバルカン半島のようだ──台湾から見た中台関係
<日米にとっての台湾の戦略的重要性が増したのは成果だが、同時に台湾は米中の争いに巻き込まれてもいる> 台湾海峡はいわば「火薬庫」で、世界戦争を引き起こしかねない危うさを秘めている、とある軍事専門家が警告した。発言が行われたのは、4月6日に開催されたパネルディスカッションでのこと。台湾側の視点から、アメリカの外交政策を議論する催しだった。 中国海軍の空母「遼寧」が率いるタスクグループ(任務群)が現在、台湾の東側にあたる海域で戦闘演習を実施している。中国側はこれを「通常の」演習だとしているが、米軍は太平...