「台湾有事」の記事一覧

台湾緊張、飛来した中国機の数だけでなく編成が物語る本気度

<日本近海で民主主義陣営が合同演習を繰り広げるなか、中国軍機が大挙して台湾の防空識別圏に進入> 台湾はここ数十年で「最も厳しい」状況に直面している──過去最多に上った中国軍機の接近を受け、台湾の国防トップがそう警告を発した。 今月に入り中国軍機は4日連続で台湾沖の上空を飛行。10月4日には過去最高の56機が飛来し、台湾に揺さぶりをかけた。飛行したのは国際空域だが、台湾国防軍は挑発行動のエスカレートを警戒している。 台湾の邱国正国防部長(国防相に相当)は議会で10月6日、中台間の緊張の高まりは「私が軍...

台湾が予備役拡充に寺院やNGOの職員を召集

<宗教組織やNGOから予備役に編入された志願者は、各地で土地勘を生かした橋や道路の防衛にあたる可能性が高い> 中国による軍事的な威嚇がエスカレートするなか、台湾は、有事に備えた組織再編の一環として、予備役に寺院や教会の職員を動員する計画。 4月19日に台湾立法院(議会)で開かれた公聴会で、国防部長(国防相)の邱国正は、台湾の予備役を拡充するため、政策立案者は各地の仏教や道教の寺院からの志願兵を編入することも考えていると述べた。 邱のこの発言は、包括的な予備役動員組織の新設計画を説明するなかでおこなわ...

台湾は火薬庫、第一次大戦前のバルカン半島のようだ──台湾から見た中台関係

<日米にとっての台湾の戦略的重要性が増したのは成果だが、同時に台湾は米中の争いに巻き込まれてもいる> 台湾海峡はいわば「火薬庫」で、世界戦争を引き起こしかねない危うさを秘めている、とある軍事専門家が警告した。発言が行われたのは、4月6日に開催されたパネルディスカッションでのこと。台湾側の視点から、アメリカの外交政策を議論する催しだった。 中国海軍の空母「遼寧」が率いるタスクグループ(任務群)が現在、台湾の東側にあたる海域で戦闘演習を実施している。中国側はこれを「通常の」演習だとしているが、米軍は太平...

「台湾軍は装備不足、(中国と)箒で戦えというのか」と台湾軍元将校

<中台間の軍事的緊張がかつてないほど高まるなか、台湾軍の戦争準備は不十分でアメリカから購入した兵器も単なる金食い虫、警鐘を鳴らした> 台湾軍は中国と戦うには兵員が少なすぎるし装備も不十分だ、と引退した台湾軍の将校は最近のインタビューで主張した。「台湾軍の兵士は箒(ほうき)で戦えとでもいうのか?」と、この将校は訴えている。 シャオ・ティエン・リウ元中華民国陸軍少将が、台湾の戦闘準備に疑問を投げかけたのは、台湾の厳徳発(イェン・デファ)国防部長(国防相に相当)が、中国の武力による侵攻の際には約45万人の...

中国の台湾侵攻に備える米軍の「台湾駐屯」は賢明か 

<このままでは敗北するというアメリカ側に対し、米軍が台湾に戻れば戦争だと中国> 米海兵隊のウォーカー・D・ミルズ大尉は、米陸軍大学発行の軍事誌「ミリタリーレビュー」最新版で、米軍は台湾に駐屯すべきだとする論文を発表。これに中国共産党機関紙系のタブロイド紙「環球時報」の編集者・胡錫進が、ツイッター上で強い反発を表明した。 ミルズは論文の中で、東アジアのパワーバランスがアメリカや台湾から中国寄りに傾きつつあると指摘。アメリカに「台湾の主権を守る決意があるならば」、台湾に地上軍を駐屯させることを検討すべき...