「台湾」の記事一覧

台湾の駐米代表「米国と機雷・巡航ミサイル購入めぐり交渉」

台湾の蕭美琴・駐米代表(事実上の大使)は12日、機雷と巡航ミサイルの購入を巡り米国と交渉していると明らかにした。 蕭氏はワシントンのハドソン・インスティチュートで行った講演で、中国が台湾に対する主権を主張していることで台湾の存在が脅かされているとし、軍備を拡張する必要があると指摘。コストを抑えながら、侵攻を思いとどまらせるに充分な抑止力を備える必要があるとの考えを示した。 その上で、台湾のミサイルシステムで利用できる巡航ミサイルのほか、機雷などの調達に向け、現在米国と協議していることを明らかにした。...

「一つの中国」への挑戦か:アザール厚生長官訪台

コロナ対策を理由に訪台しているアメリカのアザール厚生長官が10日、蔡英文総統と会談した。中国は「一つの中国」に対する最も激しい裏切りであると抗議。アザールは蔡総統を習主席と言い間違える一幕も。 蔡英文総統と会談したアザール厚生長官 8月9日、アメリカのアレックス・アザール厚生長官が台北を訪問し、10日に蔡英文総統と会談した。1979年の米台断交以来、台湾を訪問したアメリカの現役閣僚の中では最高ランクとなる。 訪問目的は新型コロナウイルス(以下コロナ)の世界的な感染拡大を踏まえ、衛生分野における協力を...

台湾訪問の米厚生長官アザー、蔡英文と会談 トランプの「強い支持」を伝達

アザー米厚生長官は10日、訪問先の台湾で蔡英文総統と会談し、民主的な台湾に対するトランプ米大統領の強い支持を伝えた。また、台湾の新型コロナウイルス対応は世界で最も優れた例の1つと評価した。 アザー長官は9日に現地に到着。1979年の断交以降で最高位の高官による台湾訪問となった。 総統府で行われた会談でアザー長官は「トランプ大統領の台湾に対する強い支持と友好のメッセージを伝えに来ることができ、光栄に思う」と述べた。 今回の訪台は、経済や公衆衛生の分野で台湾との協力を強化するとともに、新型コロナ対策での...

米厚生長官が数日内に台湾訪問へ、断交以降で最高レベル 中国外務省「断固反対する」

米厚生省は4日、アザー厚生長官が数日内に代表団を率いて台湾を訪問すると発表した。米国政府としては1979年の断交以降で最高レベルの台湾訪問になる。中国外務省は5日、米国に抗議したと明らかにした。 米厚生省の声明によると、アザー長官はトランプ大統領の代理として、台湾当局のカウンターパートのほか、新型コロナウイルス対策の担当者や専門家らと意見交換する見通し。 台湾外交部(外務省)は声明でアザー長官は蔡英文総統とも会談するとし、同長官の訪問は台湾に対する米国の確固たる支持と関係の緊密さを示していると表明し...

北京ではなく南へ 台湾・蔡英文が加速させる「新南向政策」の展望

<「中国の一部」という呪縛から逃れて東南アジア、南アジア諸国と共にうまく中国離れを実現できるか──全ては2期目の女性総統の手腕に懸かっている。本誌「台湾の力量」特集より> これからは北(の都=北京)ではなく南(のアジア諸国やオーストラリアなど)を向くべきだ──「新南向政策」と銘打って、蔡英文(ツァイ・インウェン)がそんな経済戦略を発表したのは2016年の8月。まだ総統になったばかりの時期だった。あれから4年、2期目に入った蔡の前には新型コロナウイルスが立ちはだかる。果たして「南向」の風は吹き続けるの...

台湾の力量:コロナ対策の原動力はスピード感、透明性、政治への信頼

<世界に感染症封じ込めの模範を示し、各国を支援する姿勢を示した台湾。どうやってそれを可能にしたのか。「この成功は偶然ではない」と、蔡英文総統は言う。本誌「台湾の力量」特集より> 台湾で新型コロナウイルスの感染者第1号が見つかったのは今年1月21日のこと。中国の武漢で働く台湾人女性が帰郷した際、台北郊外の桃園国際空港で発熱などの症状を訴え、検査により、翌日に感染が確認された。 同じ日、アメリカでも最初の感染者が確認されていた。日本ではその5日前だ。ただし、いずれも中国籍の人。「中国籍」以外では、この台...

アメリカ猛攻──ファーウェイ排除は成功するか?

7月24日、EUは5G調達先の多様化に向け措置を講じる必要があるとしファーウェイ排除を示唆した。14日にはイギリスがアメリカの圧力を受けて2027年までのファーウェイ撤退を宣言したばかりだ。 ヨーロッパにおけるファーウェイ排除は進むか 7月24日のロイター電によると、EU(欧州連合)の執行機関である欧州委員会が「EU加盟国は次世代通信規格5G機器の調達先の多様化に向け、直ちに措置を講じる必要があるとの見解を示した」とのこと。となれば、ヨーロッパにおけるファーウェイ排除の動きが進む可能性がある。 とい...

中国より株を上げた「台湾マスク外交」──もはや捨て駒ではない

<台湾もマスク外交を展開、不良品をばらまいて信頼をなくす中国を尻目にソフトパワーを発揮している。果たしてその狙いとは? 本誌「台湾の力量」特集より> 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は基本的な医療用品の価値を変えた。マスク、綿棒、手袋、医療用ガウンなどPPE(個人用防護具)が世界的に不足し、多くの国々が輸出を規制する一方で、大量の緊急輸入に乗り出したからだ。おかげで、生産国は強力な交渉カードを手に入れることになった。 その代表格が台湾だ。医療用マスクの生産では世界のトップクラス、しか...

台湾IT大臣オードリー・タンの真価、「マスクマップ」はわずか3日で開発された

<コロナ対策で高く評価される台湾。マスク供給システムは、わずか3日で開発・実施された。なぜそんなことが可能なのか。台湾ITを牽引するオードリー・タン(唐鳳)とは何者か。本誌「台湾の力量」特集より> 国内でマスクが不足するのは不可避だ──2月3日、新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた台湾で政府がマスクを買い上げ、実名制(本人確認)で販売することが決定された。実施までわずか3日。この状況下で見事な手腕を発揮し、世界の注目を集めたのがデジタル担当相の唐鳳(タン・フォン、オードリー・タン)だ。 実施の2月...

孤軍奮闘する台湾を今こそ支援せよ

<中国の圧力により、コロナ対策で有益な教訓を持つ台湾がWHOに参加できずにいる事実は、世界に損失をもたらした。アメリカは台湾の国際社会への参加を後押しし、軍事や通商関係も一層強化すべきだ。本誌「台湾の力量」特集より> WHO(世界保健機関)とテドロス・アダノム事務局長は、新型コロナウイルス危機が始まって以来、このウイルスに関する中国政府のプロパガンダを受け入れ、拡散させてきた。そして、5月にテレビ会議形式で開催されたWHO総会でも、ある贈り物を中国共産党政権に送った。この総会に台湾がオブザーバーとし...