「司法」の記事一覧

銃社会アメリカの「スキルの低い警官」と警察内人事制度の関係

<なぜ銃規制が一向に進まないのか。なぜ白人警官による黒人市民の殺害が起こるのか。それを知るためには、アメリカの複雑な警察組織を理解する必要がある> 米ミネソタ州ミネアポリスで「ジョージ・フロイド事件」が起きたのは2020年5月のこと。アフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイド氏が白人警官に首を8分46秒圧迫され命を落としたこの事件は、「BLM(ブラック・ライブズ・マター)」運動へ結びついていった。 そのため必然的に警察への批判が高まっていったわけだが、批判の根底にあるもの、そして白人警官による黒人市民...

大統領経験者が初の実刑判決、サルコジ不正に反トランプ派が勢いづく理由

<大統領選での不正献金疑惑をめぐり、元仏大統領が禁固3年。仏メディアは「トランプの未来を暗示」と報じている> サルコジ元仏大統領が3月1日、汚職罪などで禁錮3年の実刑判決を受けた。2007年の大統領選での不正献金疑惑をめぐり、捜査情報を得ようと裁判官に重要ポストを持ち掛けて買収を図ったとされる。 フランスで大統領経験者が実刑判決を受けるのは初めてだが、これによってアメリカで勢いづいた議論がある──次は、トランプ前米大統領の番ではないか。 トランプは現在、不正選挙資金疑惑などで複数の州当局などから刑事...

ハッシュタグ抗議で揺れた「検察庁法改正案」

<コロナ禍のさなかに降って湧いた検察官の定年延長問題──「最恐の捜査機関」と権力の関係性の本質が白日の下に> 「秋霜烈日」が揺らいでいる。 秋の厳霜と夏の烈日のように厳正を極める法秩序の維持が検察官の矜持であり、胸に着けるバッジはその象徴だ。このバッジはこれまでも、法秩序と政治との間で荒波にもまれてきた。今回、検察の独立を損なう恐れがあるとしてひときわ大きな波紋を広げているのが、検察官の定年を延長する法改正問題だ。 定年延長を含む検察庁法改正案は5月8日、国家公務員法改正案に束ねられて衆議院内閣委員...