「地球」の記事一覧

地球には約5200トンの地球外物質が降り注いでいる

<フランス国立科学研究センターなどの研究チームが、南極で地球外物質を採取し、これを分析したところ、年間5200トンの地球外の塵が地表に到達していることがわかった...... > 地球は毎年、彗星や小惑星からの塵と遭遇している。これら惑星間塵の粒子は、地球の大気を通過して流星になったり、微小隕石として地表に到達することもある。 それでは、地球には宇宙の塵がどれくらい降り注いでいるのだろうか。フランス国立科学研究センター(CNRS)、パリ=サクレ大学、米国の国立自然史博物館(NMNH)らの国際研究チーム...

緑豊かな森林が枯死する「ゴーストフォレスト」が米国で広がっている

<米ノースカロライナ州東部のアリゲーター・リバー国立野生保護区では、1984年以来、伐採や開発が行われていないにもかかわらず、森林の4分の1が消滅したことがわかった...... > 気候変動に伴う海面上昇や異常気象によって、陸地により多くの海水が浸入し、かつて緑豊かであった森林が枯死してしまう「ゴーストフォレスト」が、米国の大西洋沿岸で急速に広がっている。 森林の11%がゴーストフォレストとなった 米デューク大学の研究チームは、地球観測衛星「ランドサット」が1985年から2019年までに高度430マ...

43万年前、直径100メートルの小惑星が大気圏に突入、隕石の空中爆発が起きていた

<約43万年前、直径100メートル以上の小惑星が大気圏に突入していたことがわかった...... > 地球の上空で発生した隕石の空中爆発として、1908年6月にシベリアで発生した「ツングースカ大爆発」や2013年2月のロシア中南部チェリャビンスク州での隕石落下などが確認されているが、これらよりも甚大な影響をもたらしたとみられる隕石の空中爆発が、およそ43万年前、南極の上空で発生していたことが明らかとなった。 直径100メートル以上の小惑星が大気圏に突入した 英ケント大学、インペリアル・カレッジ・ロンド...

「土星の環は、小さな太陽系のようだ」とよくわかるアニメーション発表 

<惑星科学者のジェームズ・オドノヒュー博士は、土星の環が土星を周回する様子が表現されたアニメーションを発表した...... > 土星は、太陽から6番目に位置し、木星に次いで大きな惑星である。内側からD環、C環、B環、A環、F環といった環(リング)を持ち、土星を囲むドーナツ状の薄い輪のように見えるのが特徴だ。これらの環は、塵からバスくらいの塊まで、無数の多様な氷の破片や岩でできており、音速の約70倍の速度で土星を周回している。 「土星の環は、小さな太陽系のようだ」 アメリカ航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センター(GSFC)の元研究員で、現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に在籍する惑星科学者のジェームズ・オドノヒュー博士は、余暇を活用し、物理学や太陽系についてわかりやすく解説したアニメーションを制作している。 動画投稿サイト「ユーチューブ」で2020年6月14日に投稿されたアニメーションでは、土星の環が土星を周回する様子が表現されている。 The orbit(s) of Saturn's rings この動画によると、土星に近い環の周回速度は速く、土星から離れた環は遅いことがわかる。土星から最も近いD環は秒速23.2キロであるのに対して、外側のF環は秒速23.2キロであった。オドノヒュー博士は「土星に近い環は速く周回しなければ落ちてしまう一方、離れた環はゆっくりと移動できる。これは惑星と同じだ」とし、「土星の環は、小さな太陽系のようだ」とたとえている。 土星の環が高速で移動するにもかかわらず、環からわずか数メートルの近傍の氷は毎分2〜3センチしか移動しない。オドノヒュー博士は「近傍の氷の移動速度は30分に1歩程度なので、劇的な衝突にはならない」と解説している。 Icy ring grains on neighbouring orbital tracks, e.g. separated by a few meters, move at a few cm per minute *relative to eachother*. That speed is like walking 1 step every 30 minutes, or similar to rush hour traffic in <your city's name>... so collisions aren't very dramatic— Dr. James O'Donoghue (@physicsJ) June 14, 2020 土星の環を広げると、太陽系の惑星がすべておさまるほどの長さ 土星の環は非常に長く、薄い。オドノヒュー博士が図であらわすとおり、これを広げると、太陽系の惑星がすべておさまるほどの長さになる。一方、その質量は、地球大気の3倍にすぎず、月質量のわずか5000分の1だ。 It's true, you can fit all the planets between the Earth and Moon! At the average Earth-Moon separation of 384,000 km shown below you'd have to turn Saturn & Jupiter around to fit (they're wide!). I also took Saturn's rings and unwound them: outer rings at top, inner rings bottom pic.twitter.com/B8qwMz7R9P— Dr. James O'Donoghue (@physicsJ) May 8, 2020 ===== 土星の環はゆっくりと消えつつある オドノヒュー博士は、NASA在籍時、土星の上層大気を研究し、土星の環がゆっくりと消えつつあることを発見している。2018年11月に発表した研究論文では、「土星の環が毎秒432〜2870キロのペースで土星電離圏に流れ込んでいる。このペースが続くと、2億9200万年後には土星の環が消失するだろう」と結論づけている。 オドノヒュー博士は「土星の環は安定していない。永続的な機能というよりもむしろ、近づきすぎてバラバラになった古代の月や彗星の一時的な破片のようだ。土星の環が太陽系でこれほど大きな存在感を持つ時代に生きている私たちは幸運かもしれない」と述べている。 ●参考記事 ・カッシーニ、最終任務は衛星タイタンへの「最後のキス」 ・【写真特集】土星探査機カッシーニがくれた贈り物----使命終え大気圏突入 ・おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が公開される

硬貨大のブラックホールが地球を破壊する

<人気掲示板サイトに投稿されたブラックホール衝突のシミュレーション動画が大ヒット> 3月29日、ソーシャルニュースサイト、レディットに「1セント銅貨サイズのブラックホールが地球と接触したときに起きる現象」をシミュレーションしたという動画が投稿された。 その後、この動画は偽物で、ブラックホールとは何の関係もなく、破壊される地球をCGIで描いたストック映像であることが判明した。だがすでにこの投稿には5000以上のコメントがつき、6万以上の高評価が集まっていた。その映像はこちら。 1セント銅貨大のブラック...

太平洋上空の雲で史上最低気温、マイナス111度が観測される

<太平洋南西部ナウル島から約400キロ南の上空にある雲で、観測史上最低のマイナス111.2度が観測された...... > 太平洋上空で形成された雲で、これまでにない低温が観測されていたことが明らかとなった。 2018年12月29日、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の地球観測衛星「NOAA-20」に搭載された可視赤外撮像機放射計(VIIRS)により、太平洋南西部ナウル島から約400キロ南の上空にある雲で、観測史上最低のマイナス111.2度が観測された。 雲頂が成層圏に達して、記録的な低温に 大気の最下層...

2100年には1年の半分が夏に

<中国科学院南海海洋研究所の研究によると、1年のうち約半分である166日は夏になるという...... > 夏は長く暑く、冬は短く暖かく 地球温暖化に対して何もしなければ、2100年までに北半球では1年の半分が夏になる──こんな研究がこのほど明らかになった。研究結果は、アメリカ地球物理学連合(AGU)発行の地球科学誌ジオフィジカル・リサーチ・レターズに掲載された。 ここ数年、春になったと思ったらあっという間に夏が来て、秋もすぐに終わってしまう...という感覚はないだろうか?これは単なる気のせいではない...

仮説上の天体『テイア』の遺物が地球深部に存在する、との説が発表される

<約45億年前に火星くらいの大きさの天体「テイア」と原始地球が衝突し、月ができたとする「ジャイアント・インパクト説」。その天体「テイア」が、地球深部に存在するとの説が発表された......> 月の起源については、約45億年前に火星くらいの大きさの天体「テイア」と原始地球が衝突し、周囲に拡散した破片が集まって月が形成されたとする「ジャイアント・インパクト説(巨大衝突説)」が広く知られているが、テイアの存在を示す証拠は未だに見つかっていない。 ●参考記事 「地球の内核に新たな層が存在する」との研究結果 ...

「地球の内核に新たな層が存在する」との研究結果

<オーストラリア国立大学(ANU)の研究によって、内核の内側に新たな層が存在する可能性があることが明らかとなった......> 地球の内部は4つの層で構成され、地表から70キロの「地殻」の下に2890キロまで「マントル」があり、さらに5150キロまでの「外核」の内側に「内核」があると考えられてきた。しかしこのほど、内核の内側に新たな層が存在する可能性があることが明らかとなった。 内核は、主成分である鉄とニッケルからなる固体で、摂氏5000度を超える高温であると推定されている。内核を極方向(南北方向)...

地球の上層大気で「宇宙ハリケーン」が初めて観測される

<米国軍事気象衛星「DMSP」による観測データを分析したところ、2014年に地球の上層大気で宇宙ハリケーンが発生していたことを初めて確認した......> 中国・山東大学や英レディング大学らの国際研究チームは、米国軍事気象衛星「DMSP」による観測データを分析し、2014年8月20日に地球の上層大気で宇宙ハリケーンが発生していたことを初めて確認した。 その研究成果は、2021年2月22日、オープンアクセスジャーナル「ネイチャーコミュニケーションズ」で発表されている。 直径1000キロ超のハリケーンの...